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J.Y.Park×PSY争奪戦『LOUD』に次世代K-POPスター候補生が大集結【Vol.1】

この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
⇒この記事をオリジナルページで読む(8月6日掲載)

『LOUD』より

2PMやTWICE、NiziUを発掘・育成した「JYPエンターテインメント」創業者パク・ジニョン(J.Y. Park)と、『江南スタイル』が世界的にヒットしたアーティストで「P NATION」代表のPSY(サイ)が異色タッグを組んだ次世代ボーイズグループ発掘オーディション『LOUD』(ラウド)が、韓国の地上波SBSで6月5日から、日本ではdTVで7月3日から放送/配信がスタートしました。両事務所から1組ずつ、計2組のボーイズグループを誕生させるという超大型オーディションに、クランプダンス(※後述)の大会で優勝している12歳の日本人をはじめ、次世代K-POPスターを目指す少年たちが世界中から集結。歌唱力、ダンスのみならず、クリエイティブ面でも至宝レベルの才能を持った参加者が次から次へと登場し、両プロデューサーと視聴者をときめかせています。“動く椅子”で合格者たちを迎えに行くシステムも斬新な『LOUD』の前半戦を振り返ります。

※敬称略
※年齢は2021年8月1日現在。放送中では韓国での数え年が使われていますが、文中では日本での満年齢で表記。コメントで使用される場合は注意書きを入れます

『LOUD』(ラウド)とは?

「JYPエンターテインメント」代表のパク・ジニョン(J.Y. Park)と、「P NATION」代表のPSY(サイ)が次世代ボーイズグループを発掘するオーディション。応募条件は「2000年1月1日以降に生まれた男性」。64ヶ国からの応募があり、200日かけて行われたグローバルな予選を経て、日本人6人を含む総勢73人が参加する。

「実力」と「魅力」という2つの審査基準でさまざまなステージに挑戦し、最終ステージまで進んだ挑戦者の中から、JYPエンターテインメントの次世代ボーイズグループ1組、P NATION初となるボーイズグループ1組、計2組のボーイズグループがデビューする。

オーディションのタイトルは、J.Y. Parkが、スティーブン・ホーキング博士の名言「Quiet people have the Loudest minds」(静かな人ほど心の中は騒がしい)を引用して付けたもの。「一言では言い表せない”芸術”を自分自身で表現する人を探すために、見えない部分を見せてくれ、叫んでくれ」という想いが込められている。

韓国の地上波SBSで6月5日からスタートした『LOUD』は全15話(1話110分〜120分予定)放送予定。日本では7月3日からdTVで日本独占配信(日本語字幕付き)。
第1ラウンド:魅力ステージ&実力ステージ(73人→35人)

“動く椅子”の駆け引きでJYP×PSYが争奪戦

初回放送では、第1ラウンドの舞台となるスタジオ「LOUDセンター」がお披露目されました。韓国の首都・ソウルに隣接する仁川(インチョン)の古い工場を改装したスタジオに足を踏み入れたJYPエンターテインメント代表のJ.Y. Park(以下JYP)、P NATION代表のPSYは大興奮。プライベートで仲がいいという2人は仕事でタッグを組むのは初めてと明かし、お互いに胸を高鳴らせます。JYPが韓国のオーディション番組で審査員を務めるのは『K-POPスター 6』以来4年ぶり、PSYはオーディション番組初出演となります。

第1ラウンドの象徴は「LOUDチェア」と呼ばれる椅子。2020年に日本で社会現象化した『Nizi Project』では、JYPが基準に達した参加者を「キテクダサイ」と呼び寄せてキューブを授与するのが名物でしたが、今回は「“近くに来て”とは言いません。気になったら僕たちが近づきます」(JYP)とコンセプトを説明。「“もっと聞きたい”“もっと見たい”と思ったら僕たちが前に進むんです。僕たちがスタッフにお願いして一生懸命作った“椅子の中の椅子”ですね」とご満悦です。

第1ラウンドの説明&椅子が動く様子は2:43〜

「LOUDチェア」には「I」「II」「III」の3つのボタンがあり、「I」は1段階、「II」は2段階、「III」は3段階、椅子が自動的に動いてステージに近づきます。一気に2段階、3段階進むことも可能で、2人のプロデューサーが3段階進んだところにある「PASS」ボタンを押すと、その参加者は合格(1人だけでは不合格)。先に「PASS」ボタンを出した事務所にスカウト権が与えられる“早いもの勝ち”とあり、2人の駆け引きも見どころです。

氷上のアイドルにラブコール「君みたいな人に出会いたかった」

第1ラウンドではダンスや歌の実力を審査する「実力ステージ」と、自分の魅力を自由にアピールする「魅力ステージ」を全参加者が披露します。注目のトップバッターとして、韓国の大邸(テグ)でアイスホッケーの中等部代表として活動する「氷の上のアイドル」イ・ドンヒョン(14)が登場しました。まずは魅力ステージからの披露となり、「感情移入します」と言って集中力を高めると、キーボードをポロン……と弾きながら、独特な自作詩を読み上げていきます。独創的で堂々としたパフォーマンスに、両プロデューサーも参加者たちも一瞬あっけにとられた後、爆笑しました。

イ・ドンヒョンの実力ステージ

一転し、実力ステージではJustin Bieberの 『Love Yourself』を甘い歌声で披露。ワンフレーズ歌い始めただけでJYPは一気に3段階まで進み、少し遅れてPSYも一気に3段階まで進んでPASSボタンを押し、第1ラウンド合格となりました。JYPは「君みたいな人に出会いたかったんです」とラブコール。PSYは「LOUDチェアの重要性を早速感じました。僕は歌に浸っていたんです。パッと隣を見たらジニョンさんが前に進んでいた」と悔しがりました。

「すごいミュージシャンに出会えました」高2の作曲家

2人目の参加者は、高校2年生のウンフィ(16)。独学でK-POPの作曲を始めて2年といい、「楽譜は読めませんが弾けます」「コードを書くことはできませんが、聴けばわかります」という感覚派。実力ステージではこの日のために作った自作のビートに自作ラップを乗せた『DO THAT SxxT!!』を披露し、両プロデューサーをノリノリにさせました。

ウンフィの実力ステージ

一気に3段階進んでスカウト権を得たPSYは「ここで誕生するアイドルグループに曲を提供してもいいと思います。すごいミュージシャンに出会えました」と興奮。JYPは「経歴と年齢を考えたら最高といえます」と作曲能力を買いました。

「これがスター性だ」魅惑のアイドル性を放つ14歳の日本人

日本人参加者の1番手で登場したのはケイジュ(オカモト・ケイジュ、14)。韓国でアイドルになりたい理由を聞かれると「フォーメーション、立ち位置や移動がすばらしいし、ダンスの振付がとてもかっこいいからです」と答えます。

愛嬌ソングを披露

魅力ステージでは魅惑の愛嬌ソングで両プロデューサーを戸惑わせたものの、実力ステージでJustin Bieber『Intentions』に乗せて自作ダンスを披露すると、2人の目の色が一変。ラインを強調したヒップホップダンスに両プロデューサーがPASSボタンを押し、PSYは「僕が先に押せてよかった。踊ってる時の表情や目つきを見て感じました。これがスター性だと」と大喜びしました。

ケイジュの実力ステージ

「僕のMVに出て」12歳日本人のクランプダンス天才少年

続いて登場した日本人が、両プロデューサーと日韓の視聴者を魅了してやまないクランプダンスの天才少年です。クランプダンスとは、ロサンゼルス発祥のバトルやセッションをメインとしたダンスのこと。「4歳からダンスを始めて、クランプは6歳から始めました」と自己紹介したコウキ(タナカ・コウキ)は、弱冠12歳にして世界中のクランプの大会で優勝している実力者です。

『Heartbreak Heard Around The World』に乗せ踊るコウキ

魅力ステージのコインマジックでは両プロデューサーを動かすことはできなかったものの、実力ステージでJacob Latimore feat. T-Pain『Heartbreak Heard Around The World』に乗せて踊り始めると、LOUDセンターを一気にライブ会場化。2曲構成の1曲を終えたところで、大興奮の両プロデューサーが合格ボタンを押します。
“最前列”の両プロデューサーに向け、唇に人差し指を立てて続きがあることを示したコウキは、PLAYA『Kill The Stage Anthem』に乗せてゴリゴリのクランプを披露して本領発揮。PSYは「うわぁ〜!」と歓声をあげて拍手喝采します。JYPは口を空けたまましばらく声が出ず「こんな若い子のステージをコンサートみたいに見入ってしまった。僕とPSYを観客にしてしまった」と驚嘆しました。

キャップを被り……豹変するコウキのパフォーマンス

PSYは「コウキくん、このオーディションが終わったら僕のMVに出て!」とラブコール。JYPは「うちに所属するから僕に相談を。事務所を通してくれ」と牽制するも、PSYは聞こえないふりをして、まるで最前列でアイドルを見ているファンのように満面の笑みでコウキに手を振りました。
コウキがステージを降りても両プロデューサーは興奮冷めやらぬ様子で、PSYは「天才だ! すごい逸材です」と絶賛。JYPは声を潜め「正直、調子に乗ると思って半分も(褒め言葉を)言わなかった。まだ満12歳なのに、思ったことを全部言ったら……」と、本当は伝えたかった賛辞を飲み込んだことを明かしました。

『ビリー・エリオット』主演歴ある16歳「東洋のケイシー・ライスに」

第2話では3人目の日本人参加者、ハルト(マエダ・ハルト、16)が登場します。バレエを題材にしたミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』(2017年)で主役を務めた経歴もあるハルトは、「K-POPアイドルになりたい」という夢をかなえるため渡韓。ソウル公演芸術高校 実用舞踊科専攻の2年生ですが、高校を卒業するまでにデビューの可能性が見えない場合はK-POPアイドルになる夢を諦める約束を両親としているそうで、背水の陣でステージに臨みます。

ハルトの実力ステージ

実力ステージでは、『白鳥の湖』でクラシックバレエをベースにした流麗なダンスから一転、白シャツを脱いでヒョウ柄のシャツ姿になると、鋭い目つきで野性味あふれる妖艶なダンスを披露。両プロデューサーがPASSボタンを押し、チャンスの足がかりをつかんだハルトは涙をこらえきれずにしゃがみこみ、「うれしいというより、安心した気持ちのほうが大きいと思います」と涙が止まりません。
PSYは「バレエを専攻しているというのでポップスに合わせられるか心配でしたが、十分こなせていました。よかったのは眼差しが真剣だったこと。切実さが感じられる目つきだったので、それを信じて進みました」と評価。JYPは最近一番好きなダンサーは、バレエ、タップダンス、モダンダンス、ヒップホップダンスも卓越しているケイシー・ライス(18)だといい「ハルトくんは東洋のケイシー・ライスのような感じがします」と期待しました。

実力とルックスを兼ね備えたJYP/P NATION練習生登場

そして、別日に集められたJYPエンターテインメントとP NATIONの練習生がいよいよ登場します。JYP練習生は、イ・ゲフン(16)、イム・ギョンムン(18)、アマル(ミツユキ・アマル、15)の3人で、アマルは4人目の日本人となります。一方、PSYが育てたP NATIONの練習生が世に出るのは初のことで、チョン・ジュンヒョク(16)、ウ・ギョンジュン(18)、オ・ソンジュン(15)、チャン・ヒョンス(17)、チェ・テフン(18)の5人がお披露目されました。
まずは、JYP練習生、P NATION練習生がそれぞれ、評価には関係のないグループステージを披露。仕上がりの良さに両プロデューサーを満足させます。

JYP練習生のパフォーマンス

P NATION練習生のパフォーマンス

JYPはステージ上の8人に対し「今から敬語で話します。その理由は、この瞬間から皆さんは、JYPの練習生でもP NATIONの練習生でもなく参加者だからです」と説明。「他の参加者同様、僕たち2人のうち、先にPASSボタンを押したプロデューサーが君たちを獲得することになります。つまり、JYPの練習生がP NATIONに、P NATIONの練習生がJYPに行く場合もあります」と告げます。

VTRでJYPは「奪われるくらい立派にやってほしいです。低評価のほうが怖い」と語り、PSYは「ジニョンさんがうちの練習生を気に入って連れて行ったら、すごくうれしい反面、寂しいでしょうね」と“親心”を明かしました。

「外見までかっこいい」JYPを魅了したP NATIONのエース

“元練習生”の1番手はエースのチョン・ジュンヒョク(元P NATION)。事務所の月末評価で大失敗し、トラウマになっているというBruno Mars『Versace on the Floor』に果敢にチャレンジします。甘い歌声で魅了し、タッチの差でPSYが先にPASSボタンを押すことに成功。「今までで一番上手だったと思います」と称えると、JYPも「ダンスも歌も上手な人はとても貴重です。外見までかっこいい」と魅了されていました。

甘い歌声を披露したチョン・ジュンヒョク

「漫画の主人公みたいだ」両プロデューサーが見惚れるイケメン

続いて、非の打ち所のないイケメン、ウ・ギョンジュン(元P NATION)が登場。まじまじとモニターに見入ったJYPは「漫画の主人公みたいだ」と目を輝かせ、PSYも「メイクをした顔を初めて見ました。かっこいいな」と教え子に見惚れます。これほど目を引くビジュアルでありながら、PSYは「これまで会った人の中で最も内向的でシャイ」という性格を不安視。この8ヶ月、ラップをするときもずっと目線を上げずに下を向いたままだといい、本人も「自信が持てなくて、先生にもよく叱られていました」と認めます。

ウ・ギョンジュンの実力ステージ

魅力ステージでは、5歳から15歳まで10年間留学していたというオーストラリア英語で自身の心の天気をキャスター風に紹介するも、両プロデューサーは動かず。続く実力ステージでShawn Mendes & Justin Bieberの『Monster』に乗せてダンスを披露すると、PSY、JYPの順にPASSボタンを押し、合格しました。
PSYは「ギョンジュンに出会ってから一番明るかったし、エネルギッシュでした」と満足げ。JYPは「これほどの外見は貴重なので、事務所としては合格にするのが普通です。でも実力は見る必要があります。魅力ステージで僕が進まなかったのは、台本どおりにやっている感じがして、内面が見えなかったから。でも踊ったらエネルギーを感じ、表情やダンスから内面が見えたので合格にしました」と伝えます。ギョンジュンは「僕はステージに上がると自分を表現できるみたいです」と適性があることをアピールしました。

人気・実力No.1の元JYP練習生エースがP NATIONへ

元JYP練習生からは、イ・ゲフンが先陣を切りました。小6のときにオーディションで優勝してJYP練習生となり、現在は高校2年生。2018年にボーイズグループ「Stray Kids」(ストレイキッズ)がデビューするときにチャンスをつかめず、練習生期間は参加者最長の5年2ヶ月。練習室で過ごした期間を冷凍室に例え、自身のニックネームを「冷凍人間」と名付けました。

1日をシャッフルダンスで表現したイ・ゲフン

魅力ステージでは、自身の1日をシャッフルダンスで表現。構成もダンスもすばらしく、JYPが2段階、PSYが1段階進みます。手拍子をしながら笑顔でステージを見ていたJYPの隙を突き、PSYは背後から一気に3段階まで進み、先にPASSボタンをプッシュ。エースを奪われたJYPが「立派な姿を見せてくれて安心していたらPSYが進んだんだ」と不満を口にすると、PSYは「どんなに爽快な気分かわかりますか?」と、してやったり。

イ・ゲフンの実力ステージ

この時点で合格していたものの、続く実力ステージでは自作ラップとダンスパフォーマンス『撮影D-Day』を披露。5年間の練習生生活をつづった秀逸なリリックに、PSYは「なぜデビューさせなかったんですか?」とJYPに投げかけ、ゲフンには「パフォーマンスのレベルが高いし、切実さが伝わってきました。本当にかっこよかった」と称賛します。JYPは「作詞の素質があります。自信をつけながら人に褒められて、自分が特別だと信じ始めたときにどこまで成長するのか。太陽の光を浴びて“解凍”された姿が楽しみです」と伝えました。人気No.1のゲフンは、視聴者投票で1位をキープしています。

日本人15歳の抜群の歌唱力にJYPがガッツポーズ

続いての挑戦者は日本人のアマル(JYP元練習生)。埼玉県出身、高校1年生のアマルは、JYPに所属する「2PM」ファンの母の影響で幼い頃からK-POPを聴いて育ち、いつしか「韓国でアーティストになりたい」と考えるようになったそう。韓国語も完璧で、自己紹介で「天下取りの相」と言われる「ますかけ線」(感情線と頭脳線が横一直線につながった珍しい手相)が両手にあることを伝えると、左手にますかけ線があるJYPも「縁があったみたい」と手のひらを見せて微笑みます。

アマルの実力ステージ

実力ステージではPost Maloneの『Hollywood's Bleeding』を歌い、抜群の歌唱力と歌声で両プロデューサーを魅了。最後に両手を広げながらPASSボタンを押したJYPはガッツポーズし、続けて合格を出したPSYも拍手を贈ります。JYPは「音程や感情だけでなく、トーンまで変えていた。うますぎて心配ですが、すごくよかった。ここで聴いた歌の中で最高でした」と絶賛。PSYも「ベテラン歌手でも難しい、クレーンカメラに目線まで送っていて、ステージでの振る舞いが本当に上手」と舌を巻きました。すでに合格したものの、続く魅力ステージで「皿回し」も披露。2本の棒を操って自在に皿を回し、両プロデューサーを感心させました。

皿回しを披露したアマル

第1ラウンドでは日本人6人のうち4人が合格。元練習生8人は全員合格し、計35人が第2ラウンドに進出しました。

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