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正月の風物詩「芸能人格付けチェック!」Pに聞く“出題”の裏側 個人62連勝“GACKT包囲網”はいかに?
『恥をかく』という出演者側の意識もこの15年で変化
「僕が番組に参加する前、つまり番組が始まった当初は、『なぜ、わざわざ恥をかくために出演しなければいけないのか』と断られることが非常に多かったそうです。今もキャスティングには苦労していますが、以前に比べるとハードルは低くなっている気がします。番組としては、視聴者のみなさんに楽しんでいただけるよう、ふだんバラエティに出られない方にもお声がけして、マンネリにならないよう努力したいと思っています」
ゲストにとって出演のハードルが下がっているのは、“格付けマスター”として司会を務める浜田雅功の力も大きい。芸能人の普段は見られない意外な表情や性格が露呈するのも番組の魅力だが、それもまた浜田の手腕といえるだろう。
「厳しい言葉で突っ込んだり、時には頭を叩いたり、本来なら絶対したらいけない人にそれができるのが浜田さんなんですが、実は、それぞれのゲストに本当に気を遣ってくださっています。本番前や休憩中に、気さくにみなさんに話しかけ、いい空気を作ってくれているんです。僕らスタッフが『こんな失礼なことをしてもいいですか?』って聞いたとしたら、絶対ダメって言われちゃうことも浜田さんだったら許される。浜田さんあっての『格付けチェック』だと思っています」
「実は私が収録の前夜、途中まで全員が正解するという夢を見たんです。番組的に盛り上がっていない空気を感じて、怖くなって…というとこで目が覚めて。筋書きがないので、そうなる可能性もなくはないからすごく不安で、『正夢だったらどうしよう』と思って撮影に臨んだのですが、一瞬、『ちょっと、え? まさか? 正夢?』って思った瞬間がありまして(笑)。結果的には、毎年言えることなんですが、今回も、予想できない展開、いろいろなドラマが起きています。普段あんなにおとなしい人がこんなに喜ぶんだみたいな、ゲストのみなさんの意外な一面が見られますので、楽しんでいただけるのではないかと思います」
過去最高の視聴率を記録した前回2020年版では、視聴者もスマホから参加できるという企画をお正月の放送では初めて実施し、好評を得て、今年もその企画は継続。“withコロナ”でむかえる初めてのお正月…明るい気持ちで新年を迎えたいという誰もが望む願望を叶えてくれるのは、やはり“テレビ”だ。
取材・文/河上いつ子