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藤井隆、歌手20周年 “吉本芸人のはぐれ者”を救った『ナンダカンダ』の裏側「直前まで拒否していた」
「発売後すぐに売れたわけじゃない」新人歌手として寝る間を惜しんで行った挨拶回り
きらめくサウンドにフレッシュな歌声。そして何より、ステージを踏みしめ、汗をダクダクに滲ませながら歌い踊る藤井のまっすぐなパフォーマンスはグッと胸を打つものがある。2000年リリースの同曲は老若男女に親しまれ、同年末には紅白出場を果たした。しかし藤井は、「『売れた』のではなく、『売ってくださった』んです」と振り返る。
「いわゆる"企画モノ"という表現は好きではありませんが、その域を明らかに超えるキャンペーンをしてくださいました。音楽番組や音楽専門雑誌といった華やかな場もたくさん出させていただきましたが、何より全国のラジオ局や有線放送へのご挨拶やレコードショップのポップ書きなど、"新人歌手"としてのマナーと流儀をイチから教えてくださったのはかけがえのない経験です」
「テレビの収録が終わって音楽の取材に。その後は夜中まで歌とダンスのリハーサル。24時間をどう使っていたのか思いだせない熱狂の日々でした。私も寝てなかったけど、スタッフさんも寝ずに全力で付き合ってくださった。数字もすぐに出たわけではなく、『大阪では有線放送から火がつきました』とか『ランキングがちょっと上がりました』とか、スタッフさんと一喜一憂したのも本当にステキな思い出です」