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『グレーテルのかまど』、料理番組に”物語性”取り入れたワケ「時折り見せる演者の”素の表情”が癒しに」

“クイニーアマン”が突如トレンド入り…番組で取り上げるお菓子の共通事項とは

放送終了後、突如ツイッターのトレンドにもあがっていたクイニーアマン(C)NHK

放送終了後、突如ツイッターのトレンドにもあがっていたクイニーアマン(C)NHK

 放送を見ていつも巧みだと思うのは、作品の題材選びの妙だ。最近では、予告で次週の題材が発表された途端に、SNSでトレンド入りすることもある。ネタ選びはどんなことを意識しているのだろうか。

「テレビなので、季節や旬の題材というところは大事にしていますが、その一方で『誰の』『どの作品の』というところ以外で、実は面白い物語が見つかる…なんてことも多いんですよ。実は私がプロデューサーを引き継いだ頃には『ネタがない』とも言われたんです。でも、あるんですよ、お菓子って。お菓子の情報そのものが増えていることもあるし、誰でも1人1つくらいは大好きなお菓子ってありますよね。あとはこの番組と相性の良い著名人のセレクトが大事で、素敵な物語を見つけては紡いでいく流れです。味の傾向やお話の傾向で似たものが続かないようにという配慮だけはしていますけどね」
 最近では「クイニーアマン」や「『おジャ魔女どれみ』の愛しのトゥルビヨン」など、SNSでバズるお菓子も度々登場している。SNSの反響について、上田さんは次のように語る。

「確かにSNSの浸透は大きいですよね。クイニーアマンの回なんて、何事かと思うくらい翌日まで盛り上がっていましたし、『おジャ魔女どれみ』もとにかく時間がかかる大変なお菓子でしたが、すごく反響がありました。それから、“『ジョジョの奇妙な冒険』のごま蜜だんご”を扱ったときは放送前から反響がすごくて、臨時再放送もさせていただいたくらいでしたね。

 ときどきすごく手間のかかる大変なお菓子なども扱いますが、『おうちで作れるお菓子』を鉄則としていて、どんな素敵なお菓子でも、材料が日本ではインターネットでも手に入らないようなものは扱いません。特殊な機械を使わないと作れないような工業的なお菓子も扱っていないですね。それに、SNSの反響は意識していますが、この番組はもともと『時差視聴』といって、録画して観る方が多く、視聴率という意味ではあまり変わらないんですよ。『お願いだから、DVDを出してくれ』とか『ハードディスクがもう一杯だ』という方もいますし(笑)、問い合わせも週末に来ることが多いんです」

コロナ禍で高まった“お菓子作り熱”「その喜びを皆さんとシェアしていきたい」

 生きていくうえで、絶対に必要なわけではない「お菓子」。しかし、コロナ禍のステイホーム期間には、小麦粉が店頭から消えるなど、“お菓子作り熱”の高まりを感じることも多かった。

「『わざわざ手作りする人がこんなにいるんだ』という驚きがありました。でも、こんな時代だからこそ、お菓子に癒しを求める人が増えているのかもしれないですね。番組自体は、SNSで『これってリモート?』というつぶやきや、『もともとこの番組、リモートみたいなものだもんね』なんて指摘もあって、確かにと。もともとリモートに近い作り方なので、実は先取りしていたのかなと気づかされたこともあり、あまり状況が変わらず収録できています」

 番組は10年目に突入したが、「まだまだやっていないお菓子」「やってみたいお菓子」はたくさんあると、上田さんは語る。では、今後の展望とは。

「今はこういう時期なので、取材できる場所や方向性を模索している部分もあります。長く番組をやっていることもあって、同じ人がまた登場することもあります。例えば、夏目漱石は『ようかん』と『苺ジャム』で2回やっていますが、甘いモノ大好きおじさんなので、本当は漱石月間をやっても良いかなと思っているくらいなんですよ。『赤毛のアン』なども、素敵なお菓子がたくさんあるので、もっともっとやりたいくらい。

 また、今はコロナ禍の影響もあり、いろんなお店がたたんでしまっていたり、消えていってしまったりするものもあり、何か支えになれればうれしいです。そこにしかないお菓子も多いので…だから、東村アキコさんの『鯨ようかん』のように、その地方でしか買えないお菓子なども取り上げ、その喜びを皆さんとシェアしたいと思います」

(取材・文/田幸和歌子)
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