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(更新: ORICON NEWS

人生激変? 劇的ビフォーアフターを生む美容師に聞くイメチェンの極意

 春、新生活をスタートさせる人も多いだろう。そんな季節には、すっきりイメージチェンジしたくなるもの。時にイメチェンは、“高校デビュー”や“大学デビュー”など、ネガティブ要素を含んだ形で使われることもあるが、本来はとても“楽しい”ものだ。そんな中、注目を集めているのが美容室『DIECE SHIBUYA』の代表を務める大月渉さん。大月さんはSNSに自身が手掛けたお客さまのビフォーアフター動画を載せたところ、その劇的チェンジっぷりが話題となり、Twitterのフォロワー数は12万人を突破している。「人生は髪でズバッと変わる」。そう言い切る、“髪の魔法使い”にSNSで発信するこだわりやイメージチェンジの極意について話を聞いた。

ごまかしの効かない動画で発信「お客さまは髪に“リアル”な情報を求めている」

――Twitterで話題を呼んでいる劇的チェンジ動画を投稿しようと思ったきっかけを教えてください。

【大月渉】わかりやすくて、人の目を引くおもしろい動画をアップしようと思ったのがきっかけでした。Twitterに載せる動画のおかげでお客さまを接客する際も会話のネタが尽きませんし、最初から話題があることでコミュニケーションの質がアップしたと思います。それと、自分がいつか美容師を辞めた時に楽しい思い出を振り返るアルバム的なものが欲しかったので、動画はその記録の一部として大切に保存しています。

――TwitterとInstagramを使い分けていますが、Twitterメインで発信しようと思ったのはなぜでしょうか?

【大月渉】これはあくまで僕の感覚なんですが、Twitterだと視覚的におもしろいものに反応が出やすくて、Instagramだとお洒落なものに人気が出やすい…かな?ビフォーアフター動画は、“お洒落”というよりも“ビックリ!”と受け取る方が多いので、Twitterのほうが相性が良いみたいなんです。ちなみにSNSは3年前からやっていたのですが、その時はInstagramがメインでTwitterは使っていませんでした。

――写真ではなく動画で発信する理由はなんですか?

【大月渉】 これは僕のSNSの数字(※リツイート数やいいね数)から思うことなんですが、Twitterだと写真よりも動画のほうが目に止めてくれる方が多いです。特に僕は“人が変わる瞬間”を載せているので、動画のほうがリアルな情報としてフォロワーの方に伝わるんだと思います。それに、静止画よりも動画のほうが、ごまかしが利かないものなんです。静止画はアングル次第でも見え方が変わりますし、今は誰でも簡単に修正できちゃいますしね。髪には“リアル”を求めてくるお客さまが多いので、動画での発信を選びました。

“カット”で変化させることにこだわり「実際のお客さまに動画出演を依頼しています」

――大月さんの動画ではなぜここまで劇的なビフォーアフターが見せれるのでしょうか?

【大月渉】これはけっこう聞かれることも多いのですが、僕は特別すごい技術があるわけではないんです。けれど、お客さまに似合ったヘアスタイルを提案するセンスはあると考えていて。その方の姿だけではなく、人生の背景にあるものや、求めているイメージをお客さまとのコミュニケーションから直に感じ取って、それ髪に落とし込んで表現させていただいています。

――施術してみて、思ったように差が出ないこともありますか?

【大月渉】1cmも切らない時くらいだと思います。でもそれはあくまでメンテナンスの範疇として切らせてもらっているので、変化を求めていない場合の話。ビフォーアフターのような施術を求めているお客さまとはまったく別のオーダーかなと思っています。もちろんセットのみで印象を変えることも可能なんですが、家に帰ってからの再現性を考えると、それだけでは根本的な解決にはなっていないというのが僕の考えです。

――逆に劇的なビフォーアフターの差が出やすいのはどんなお客さまでしょうか?

【大月渉】これまで髪型やオシャレに興味がない方のほうが、より変化は出やすいです。まず、ヘアスタイルがどれだけ人生に影響してくるのかをお伝えできるので。ヘアスタイルを変えると、外見はもちろん内面にも変化が現れるんです。表情とかもどんどん変わってくるんですよ。

――動画で劇的なチェンジを遂げられた方達は皆さんお客さまなのでしょうか?

【大月渉】はい、動画に登場していただいている方は全員僕のお客さまです。先程もお話したように、お客さまは髪に対してとてもリアルな情報を求めています。なので動画のためにあえて撮影モデルに声をかけて動画に出てもらうことは、お客さまが求めている情報から遠のいてしまうんじゃないかなぁと思っていて。モデルだと、撮影慣れしているので自分の見せ方を知っているんですよね。それだと、イメージチェンジを求められているお客さまの参考にならない場合も多いなぁって思っていて。

――動画を拝見していると男性のお客さまばかりですね。

【大月渉】現在、僕は男性のお客さましか切っていないんです。SNSの影響なのか、男性からの予約がとても増えたというのと、ぼく自身も少しでも多くの男性の髪を切りたいなぁと思って。もちろんお店では女性のお客さまは歓迎です! 今はほかのスタッフが女性を担当しています。

他人の評価より自分の希望を優先すべき「自分のためのイメージチェンジを」

――著書の『人生は髪でズバッと変わる なんとなく髪を切って損しないためのすごいコツ』(一迅社刊)のタイトルにもあるように、“人生は髪でズバッと変わる”とはどんな変化が現れるのでしょうか?

【大月渉】大好きな女の子と初デートの時や、仕事で大事なプレゼンの日など、今後の人生を左右する重要なタイミングというのがいくつかあると思います。そんな大切な日に髭も髪もボサボサの状態で行ったら、良くない結果が待っている可能性を高めると思いませんか?

――身だしなみは大事ですよね。

【大月渉】その通りです。今より少しでも良い人生を開拓するために、身だしなみを整えるのはとても重要なことなんです。僕は美容師として、ひとりでも多くのお客さまの幸せをサポートしたいという思いが根底にあります。髪型を変えれば、気分も上がってやる気も出る、それは多くの方に該当すると思います。だから、大袈裟に聞こえるかもしれないけど「人生は髪でズバッと変わる」と伝えているんです。

――これから春にかけてイメージチェンジの需要も増加する一方で、外見を積極的に変えることに抵抗感を持つ人も少なからずいると思います。イメージチェンジをしたいけど、迷いのある人にメッセージをお願いします。

【大月渉】どうして迷いが出るかというと、他人からの評価を気にしてしまうからなんだと思うんです。僕はイメージチェンジとは他人のためではなく、自分のためにするものだと考えています。ほかの人の目を意識してしまうと、他人のためのイメチェンになってしまう、それってすごくもったいないと思うんですよね。

――たしかにそうですね。とはいえ、気になってしまう場合はどうすれば…?

【大月渉】なかなか難しいかもしれませんが、周りから何を言われようと、自分の好きな外見にチャレンジする強い意志が大事かもしれません。もちろんガラッと変えるだけが是ではなく、似合う見た目に変化することが大事です。

――似合う見た目、非常に大事ですよね。

【大月渉】日本では、社会人も学生もある程度のルールが敷かれている場合がありますよね。そのルールをくみ取って提案するのも美容師の仕事。社風、仕事の内容、校則などの状況下でいかに変身できるか。そのセンスに関しては美容師の腕が重要になってくるので、お客さまとのコミュニケーションは、今後も徹底してやっていきます。お客さまには、少しでもイメージチェンジしたいという思いがあれば、思い切ってチャレンジしてみてほしいですね!
DIECE SHIBUYA.【ダイス シブヤ】
東京都渋谷区渋谷1-8-6 宮益坂STビル9F

大月渉さんTwitter:@DIECE_SHOU

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