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いつの時代も善と悪の狭間で悩み、問題提起し続けてきた『ウルトラマン』という“思想”

ヒーロー乱立時代の中で、ウルトラマンの“アイデンティティ”を模索

  • ウルトラマンタロウ(C)円谷プロ

    ウルトラマンタロウ(C)円谷プロ

  • ウルトラマンティが(C)円谷プロ

    ウルトラマンティが(C)円谷プロ

【藤巻亮太】とても共感できます。1960年代、70年代はメディアも限られていましたし、表現されるものも多くはなかったことで、時代の象徴になりやすかったってことはあると思います。現代は、音楽に関して言えば誰でも作れてどこでも発表できるっていう風に裾野が広がっている。どんなエンターテインメントも同じですけど、こんなヒーロー、あんなヒーローが溢れかえっているヒーロー乱立時代(笑)。円谷プロさん的に、他のヒーローと棲み分けするための“アイデンティティ”について模索する時期もあったのでしょうか。

【隠田雅浩】それは常に考えています。過去もそこは見つめ続けていると思います。ウルトラマンが2000年代から大きく変わった時も、初代からの流れを見てきたファンにも納得した上で見てもらえる新しいウルトラマンを作ろうとしました。

【藤巻亮太】ウルトラマンというアイコンを 守り育てていくうえで、大胆な変革もあったのでしょうか。

【隠田雅浩】初期においてウルトラマンはファミリー化していった。これもコンテンツを成長させた一つの側面。でも、ティガでは一切その設定を捨てているんです。ウルトラマンはM78星雲から来たのではなく、地球に古来からいた民族に何らかの超越的存在が力を貸して平和を守った、その歴史が何らかの事情によって途切れ、忘れ去られているという設定です。

【藤巻亮太】大胆な変更ですね。

【隠田雅浩】どこから来たかという側面よりも、何を持ってウルトラマンというのか?という点を重視しました。それは何かと言えば「諦めないという信念」と「信念のために戦う」のがウルトラマンであるということ。自分だけじゃなく宇宙を助けるというところにまでウルトラマン像を持っていった。それがティガ以降のウルトラマンです。そのためにはM78星雲というキラーワードも捨てました。必ずしもキラーワードと紐づかないヒーローづくり、作品世界観の構築の部分はいまだに続いています。

【藤巻亮太】今後のシリーズ展開が気になります。

【隠田雅浩】次に作るウルトラマンも近年の延長で行こうと思っています。最近はマルチバース(多元宇宙論)設定を作っていて、それによっていろんな宇宙、次元を行き来できて、そういうのがベースになっています。だからM78星雲ともめぐりあったりもします。かなり複雑にはなってきますが、刺激的で奥深い作品になるよう頑張ります。

(C)円谷プロ
■INFORMATION
円谷プロ史上最大の祭典『TSUBURAYA CONVENTION 2019』
新しい歴史は、この2DAYSから始まる!
藤巻亮太も出演する円谷プロ史上最大の祭典を12月14日、15日に東京ドームシティで開催
■開催日:12月14日、15日
■会場:東京ドームシティ
■公式HPはコチラ→https://tsubu-con.com

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