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犬と猫、両方飼うと何が起きる?「犬のピュアっぷりと猫の極悪ぶりの対比」描くマンガに反響
「分かりみがすぎる…」対照的な2匹の”犬猫あるある”に共感の声
ーー犬と猫をテーマにした漫画を描こうと思ったきっかけは?
松本ひで吉さん飼っている犬のひたむきさや健気さがすごいなあ、と普段から思っていました。そのことをツイートしたらとても反響があり、マンガにしてみました。さらに猫も登場させたところ、思いのほかボケとツッコミのような好対照なコンビとして成立したので、そのままこの作品のテーマとなりました。
ーー新作が公開されるたびに、SNSで話題になっている印象です。心に残っている読者からの声はありますか?
松本ひで吉さん今は亡き先代の犬の介護が大変で、その面影が残ってしまっていたというエピソードを描いたとき、読者の方から「悲しい思い出で幸せだった記憶まで塗りつぶしてはいけないよ」とコメントをいただいいて、はっと気がつきました。毎回たくさんのことを教えてもらっています。あと、うちの子自慢の犬猫写真が寄せられるのですが、ひたすら眼福です。
ーーマンガでは対照的な性格の犬と猫が描かれていますが、どういうところにギャップを感じますか?
松本ひで吉さん犬はなんでも言うことを聞いてくれます。「猫は食卓に上がってもいいけど、犬はダメ」という理不尽極まりない命令もすぐに聞いてくれました。私が犬の立場だったら納得いかなくてキレると思います。猫は自分の意志で生きていますね。うっかり食べ過ぎて吐いちゃったり、その後始末をしている私の姿をみて申し訳なさそうに見守ってたり……そこで気を遣うんだ、って面白くなったりします。
「とりあえず今を生きる」2匹との暮らしで感じた作者の思い
ーーあらためて、犬と猫それぞれのかわいいと思うポイントをお聞かせください。
松本ひで吉さん犬は、とにかく明るくて怒ったところを見たことがありません。いつも上機嫌でニコニコしてます。あとおしりがぷりぷりしてます。猫は、かっこつけてクールぶっているのですが、たまに見せるダサい一面がとにかくかわいいです。
ーー2匹と生活しているうえで、大切にしていることは?
松本ひで吉さんわりとほっといています。犬も猫も人間も同じ動物で、たまたま一緒に暮らしていて。日々、それが幸せだなぁと思っています。犬が猫にじゃれつきすぎて度が過ぎたときは怒りますが。
ーー松本さんにとって、2匹はどのような存在ですか?
松本ひで吉さん人間は、過去のことや未来のことなど、ついつい“目の前にないこと”に思いを巡らせてしまいます。だけど動物は、今この瞬間をシンプルに生きていて、それが間違いなくかわいい。心が落ちつかないときにふたりの姿を見ると、「とりあえず今を生きるか……」って思わせてくれます。
ーー『犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい』を今後どのような作品にしていきたいですか?
松本ひで吉さん犬も猫も、人にくらべて命の短い生き物です。作品を始めてからふたりも年をとりました。そういうことからも目をそらさず、リアルな愛おしさを作品にしたいなぁと思っています。とはいえ、まったく老化の気配を見せない元気いっぱいのふたりです。
(文:高橋七重)
『犬と猫どっちも飼ってると毎日楽しい』第3巻
限定版は、犬派も猫派も履くだけでウキウキしちゃう、カワいいカワいいくつした2足セット付き。靴を履いてしまえば、意外とどんなボトムスにも合い、もちろん脱いだら大ウケ間違いなしのインパクト仕様となってます。その日の気分で、キュートな犬にするかクールな猫にするか楽しく迷うのも一興です。
PROFILE
松本ひで吉/『月刊少年ライバル』創刊号(講談社)より『ほんとにあった!霊媒先生』で連載デビュー。その他作品に『さばげぶっ!』、『くぴくぴブロンド酒場』、『境界のミクリナ』など。現在、『なかよし』(講談社)にて『ねこ色保健室』、講談社とpixivの女子向けまんがアプリ「Palcy(パルシィ)」にて『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』(外部サイト)連載中。
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