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“DMから始まる恋”描くマンガがSNSで話題に、作者語る「最初に連絡するときのドキドキは、今も昔も変わらない」

 好きな人にSNSのDM(ダイレクトメール)で気持ちを伝えようとする女子高生を題材に、“好きな人に思いを伝える難しさ”を描いたマンガがTwitterで話題になった。作者はホリプーさんという会社員兼マンガ家の男性で、「ガツン、とみかん」や「ソフ」といったアイスのパッケージをデザインするアートディレクターとして働きながら、2018年から個人で恋愛マンガを描き始めた。一度は諦めかけた“マンガ家”の夢を叶えて活躍する今、ホリプーさんが一番感謝したいと話すのは16年前に亡くなった母親であるという。

「たとえDMからでも、初めての連絡のドキドキは誰でも経験する」

 ホリプーさんが勤めていたのは、『ガリガリ君』でおなじみの赤城乳業。デザイナーとして入社して様々な商品のパッケージデザインや商品の企画開発を担当してきたが、2018年6月ごろから個人として趣味であるイラストやマンガを描いて自身のSNSに掲載するように。現在はマンガ家としての活動が本格化し、デザイナーとマンガ家を兼業しながら活動している。

――ご自身のTwitterに恋愛マンガをアップしたきっかけをお聞かせください。
ホリプーさんきっかけは、僕のInstagramに掲載していたオリジナル作品の『上下線のふたり』と、芥川賞作家・平野啓一郎氏著の恋愛小説『マチネの終わりに』のマンガ版の制作を担当するという、2つの恋愛作品の制作に携わる機会を得たからなんです。自分のTwitterにもマンガをアップして、恋愛を描く訓練をしていました。

――「DMから恋が始まる」のマンガを思いついたきっかけは?
ホリプーさんたまたま電車のなかで「SNSのDMから恋が始まる」という女子中学生の会話を聞いたんです。正直、昭和生まれの自分は時代の変化に驚きましたが、「たとえDMから始まるとしても、初めての連絡のドキドキは誰でも経験するのかも…」と感じたのがこのマンガのアイデアの元となりました。

Twitterの投稿から生活が一変、小学生の頃から夢見ていた“マンガ家”の世界へ

――ストーリーはどうやってまとめていったんですか?
ホリプーさん当初からSNSに掲載することを想定して、画像はツイッター用に4ページにまとめる、読んでもらいたい読者を想定する、読者の「トークテーマ」になるお話にするという3つを意識して考えました。電車で聞いた女子中学生の話から、
(A) DMで恋が始まる最近の学生たちの視点
(B) DMのやりとりに“違和感”を感じる世代の視点
(C) 中立の立場から「ドキドキは一緒」と感じる視点
という3つの視点で展開できそうだなと。作者の僕を(C)とすると、『DMからの恋』というテーマから(A)と(B)の世代のギャップを描いた物語になりました。

――マンガには「家電に電話したら家族が出ちゃう」「メアドを聞くまでが大変」など、昭和・平成時代のあるあるエピソードもふんだんに盛り込まれていますね。
ホリプーさんSNSにアップする漫画ですので、ただ「おもしろい」だけではなく、議論や意見交換、共感や反論が活発に起きる『トークテーマ』としてこのマンガを読んで
もらいたいと考えたんです。なので「家電に家族が出ちゃう」「センター問い合わせ何回もしちゃう」といったあるあるエピソードを自分の体験談をもとに盛り込んでストーリーを構成していきました。

――投稿には13万を超えるいいね!がつき、さまざまな反響が届いていますね。反響を受けて、ホリプーさん自身いかがですか?
ホリプーさんたくさんの方に読んでいただきたいという思いからTwitterに投稿しましたが、まさかこれほど多くの方々に読んでいただけるとは思ってもみませんでした。みんなドキドキしてるんだってわかってうれしいです(笑)。僕自身は、Twitterがきっかけでマンガ中心の生活になりました。会社にマンガ家になりたいという夢を相談したところ、社長や上司、同僚に多大な協力をいただきました。(有)ガリガリ君プロダクションに転籍させてもらって、アイスのデザインとマンガ家活動を兼任できるような働き方に変えさせていただいたんです。マンガ家は小学生の頃に夢見ていましたが、その後諦めていたので、こうして今マンガを描いていることに驚きと喜びを感じます。

“今の自分”報告したいのは亡くなった母「母のように自分に芯がある人になりたい」

――DMのお話の後に投稿された「お母さまに今の自分を伝えたい」というマンガもありますね。そのエピソードを描かれたきっかけは?
ホリプーさんこのマンガは「コルクラボマンガ専科 マンガ家コース」というマンガの技術を学べる期間限定講義型スクールの課題として描きました。アイスのデザインをしていることや恋愛漫画を描いていることを伝えるだけでなく、その活動をしながら自分が何を思っているかを自己紹介として伝えたかったのです。ちょうどマンガによって環境が大きく変わった時期でしたので、家族や友人に自分の身の上を報告することが多くなっていたのですが、本当は、今の姿を一番見てもらいたいのは、僕が中学2年生の頃に亡くなった母でした。そう思うと、母にも改めて自己紹介しないといけないような気持ちになって、このお話を作りました。

――お母さまはホリプーさんにとってどのような存在でしたか?
ホリプーさん母は、お節介で、ちょっと口うるさい、まさにマンガに登場したような人です。僕はそれに甘えて、自分では何もできない甘えん坊の息子でした。ですが、母が亡くなった時、お葬式の参列者がすごい人数で、母がどのような人であったのか、その時にようやく実感したんです。母は僕が思っている以上に、頭が良く、優しく、周囲からの信頼がとても厚い人でした。母のように自分に芯があり、仲間に恵まれるとような人になりたいとその時思いました。その答え合わせができるのは、もしかすると人生最期の瞬間なのかもしれませんが、甘えていた自分をやめて、自分の意志で自分の道を決めて生きていこうと感じさせてくれた存在です。

――今度、どのように活躍していきたいですか?
ホリプーさんアイスとマンガという、様々な世代や国籍の方々に愛されるものを作る仕事をしていますので「人の心に届き、思い出に残るもの」を作り続けるクリエイターでありたいです。直近では恋愛漫画をたくさん描いていきますので、Twitter、Instagramをチェックしていただけるとうれしいです!
HP:http://horipu.com(外部サイト)
Twitter:https://twitter.com/horipu(外部サイト)
Instagram:https://www.instagram.com/horipu_/(外部サイト)

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