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『キャベツライス』も話題に、健康志向で“カット野菜”の新機軸続々
『ベジタブル麺』開発のきっかけは“ダイエットの続かなさ”
開発のきっかけについて、同社の商品開発チームの大野祥子さんは、自身の“ダイエットの続かなさ”だと話す。「糖質ダイエットなど、いろいろなダイエット法を試しましたが、なかなか続けるのは難しくて。こういう商品があったらいいなとずっと思っていました」大野さんは、あえて糖質と一緒に食べるものとして『ベジタブル麺』を開発。糖質ダイエット中で野菜だけでは物足りない人も、半分は糖質を摂取することができるため、満足感が得られるのだという。
目標出荷数は月間で4万パック。現在、『ベジタブル麺』はカット野菜の横などで販売されているが、大野さんが目指しているのは、野菜の主食化だ。「うどんやそばの横に『ベジタブル麺』が並んでいたらうれしいなと。今後も、米や麺などの主食を野菜に置き換える提案をしていきたいですね」(大野さん)
キャベツの芯まで無駄なく商品化した『キャベツライス』
サラダクラブもさまざまな野菜でベジライスを試したが、キャベツが一番甘みがあり、味にクセがないため、選定したという。またこれまでキャベツの芯はカット野菜を製造する際に不要のため、肥料などに充てて処理されていたが、その分費用もかかっていた。ベジライスなら、キャベツをまるごとカット野菜として活かすことができるため、菊地さんは「野菜の芯まで無駄なく商品化できたのは画期的」と話す。
単身男性や高齢者にも好評
同社の営業本部長の宮地隆彰さんは、主力商品の「大豆イソフラボン子大豆もやし」を活かすために開発したと語る。「子大豆もやしは火が通りづらいため、炒めると時間がかかる。だがレンジで温めると、すぐにホクホクになった。またゆでて使用すると栄養成分が溶け出してしまうが、レンジで温めると蒸されるため、栄養成分をそのまま摂取できることも分かった」
価格が安定していて、調理の時短にもつながると重宝されているカット野菜。今後の展望について宮地さんは「カット野菜は刃物も火も使わないため、高齢者の方からの支持も増えている。今後も需要は伸び続けると思う」と語っている。