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健康ブームに一石を投じる? サンド伊達の「カロリーゼロ理論」に好反響
カロリーは真ん中に集まるからドーナツはカロリーゼロ!? 無茶苦茶だけど思わず納得してしまう
人気はじわじわと広がり、別企画でも伊達が度々カロリーゼロ理論を展開。2017年11月25日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)では、「カロリーは熱に弱いから110℃以上になると出ていっちゃう(だからカロリーゼロ!)」と話して、笑いを誘ったほかにも、7月5日放送の同番組「草野球たのしい芸人」では「カレーのカロリーととんかつのカロリーが一緒になると、カロリー同士がぶつかり合って、ケンカするんで(カツカレーは)ゼロです!」と強引な理論を展開。番組の垣根を超えて披露したネタが浸透してきているのだ。
まさかの楽曲化! MONKEY MAJIKがシングルカットする事態にまで発展
その反響は音楽界にまで発展。月9ドラマ『西遊記』(2006年・フジテレビ系)の主題歌「Around The World」を手がけ、サンドの出身地・宮城県仙台市を拠点に活動して、かねてから親交のあったアーティスト・MONKEY MAJIK がカロリーゼロ理論を楽曲にすることが決定。「カロリーゼロ理論」を歌詞に散りばめ、「歌えば痩せる!?曲」をコンセプトに 伊達の相方・富澤たけしの食リポの決め台詞である「ウマーベラス」をタイトルとした。この楽曲は「MONKEY MAJIK×サンドウィッチマン」名義で8月31日に配信シングルとしてリリースすることになり、芸人のネタをアーティストが楽曲化するレアな事例となった。さらに地元・仙台の冠番組『サンドのぼんやり〜ぬTV』(東北放送)の主題歌にも決定。仙台で先月行われた『TBC夏まつり2018』で同曲が披露され、イベントMCのサンドウッチマンは「目標はやっぱりこの曲で年末の紅白歌合戦出場でしょう!」と怪気炎をあげていたのだ。
ジワる背景に…行き過ぎた“健康ブーム”へのアンチテーゼとして機能?
カロリー度外視の巨大なサンドパンを販売する北海道のコッペパン専門店「でぶぱん」が連日行列を成していて、その様子が『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)で取り上げられた。そのほかにも、2142Kcalの超大盛りペヤング「ペヤング ソースやきそば 超超超大盛 GIGAMAX」や、エースコックの二郎インスパイア系カップ麺『スーパーカップ1.5倍 ラッキーカロリー777 豚骨醤油ラーメン』は「アブラマシマシ」「777Kcal」と、“カロリーの高さ”を特徴化する商品も発売されている。
過剰なまでの健康ブームの浸透に辟易したユーザーにとって、そのアンチテーゼとして、“高カロリー商品”が話題に上っているのではないだろうか。「カロリーゼロ理論」も同様に、サンドウィッチマン伊達の意図していない部分で「わかるわかる、カツカレーつい食べすぎちゃうよね」といった視聴者の“食いしん坊ゴコロ”を刺激しているのだろう。
サンドウィッチマンの好感度と、経年劣化しない食いしん坊ネタの相乗効果
そんな、ほっこりとした平和な笑いが持ち味であるサンドウィッチマンの好感度の高さと、普遍的な題材で共感を得やすく経年劣化しづらい“持久力”がある食いしん坊ネタが相まって、カロリーゼロ理論は受け入れられているのだろう。また、息の長いネタになりそうな「カロリーゼロ理論」により、新たな展開の可能性もある。
『帰れマンデー・見っけ隊!!』(テレビ朝日系)などで富澤が披露する「ウマーベラス」の食レポ決め台詞も人気だが、カロリーゼロ理論と掛け合わせた伊達の“食レポ芸”も面白そうだ。近年、食レポ分野ではマツコ・デラックスが注目を集めているが、伊達がダークホースになる可能性も…とは言い過ぎだろうか? また、カロリーゼロ系の新商品CMなどにも起用される可能性も大いにある。今後のさらなる広がりに期待しつつ、次なるカロリーゼロ理論の新ネタ披露を楽しみに待つことにしよう。