(更新:)
ORICON NEWS
横山だいすけ、卒業は“冒険家”としての本能 「経験は全て歌に返ってくる」
人生を変えた劇団四季の影響 「ミュージカル経験で“変顔”は生まれた」
横山だいすけ苦労というより、大変だったのが体調管理ですね。「うたのお兄さん」には代わりがいないし、子供たちに笑顔や元気を届けるときに、僕自身の体調が悪いと、その力も半減してしまいます。いつもで全力で笑っていられるためにも、体調管理には気を付けました。
――横山さんがお兄さんを卒業したときも「だいすけロス」といった言葉が出てきたくらいでしたよね。
横山だいすけ僕は現役でお兄さんをやっている間は、ただ子供たちに歌を届けるということだけを考えていたので、人気があるかってことを考えたことはありませんでした。卒業となって、そんな声をいただいて初めて、たくさんの方に応援してもらっていたんだなということを知って嬉しくなったし、同時に寂しさも感じました。
――横山さんは、「うたのお兄さん」をずっと目指していて、そんな中、劇団四季でも活動されていたわけですが、四季にいた経験はその後の人生に生かされていますか?
横山だいすけ客観的に考えて、四季での経験がなかったら「うたのお兄さん」にも受かってなかったなって思います。それまで勉強していたクラシックっていうのは、立って止まったままで歌うものなので、四季に入って初めて、身体で表現しながら歌うことを学びました。それがなかったら、「うたのお兄さん」のオーディションでも、ステップひとつうまく踏めなかったと思います。僕の代名詞として、変顔ってイメージもあると思うんですけど(笑)、ミュージカルで全身を使った表現をしてきたからこそ、できたことなのかなって。
歌の魅力を探し続ける“冒険家” 「経験がもたらす化学変化を楽しみたい」
横山だいすけ僕は、小学校のときの夢が「冒険家」だったんです(笑)。お兄さんを卒業した今も、一歩を踏み出して冒険しているという感覚です。今はいろんなことをやってみて、これだってことを探しにいこうという感じです。
――その冒険のひとつとして、歌手デビューがあると思います。
横山だいすけ5月に出るシングル「笑顔をあつめて」は、初めての経験ということで、スタッフさんともいろんな話をしました。その中で笑顔をテーマにしようということになり、今まで聞いてくれてた人にも、僕を知らなかった人にも届けていこうと思っています。「うたのお兄さん」としてではなく、“横山だいすけ”として歌うということで、そのバランスをどうするべきかもかなり悩みました。
――では「うたお兄さん」と横山だいすけの比率はどんなものになりそうですか?
横山だいすけ今はまだ分かりませんが、歌い方に関しては、今までと違うチャレンジをしているので、聞いてもらった人がどう感じてくれるか楽しみです。
――歌の中で注目してもらいたい部分はありますか?
横山だいすけサビの部分の歌詞が、自分自身に対してのエールになってるんですけど、それを自分以外の誰かが聞いても、同じように共感してもらえるものになればいいなと思います。この部分って、自分でも今までにない音域を使っているので、歌のお兄さんとしての僕を知っている人にとっても新鮮だと思います。自分でも新鮮だし、かなり刺激的です。
――今、一歩ずつ冒険しながら歩んでいるところだと思いますが、これからの夢はありますか?
横山だいすけいつか歌いたい場所が二つあるんです。ひとつがNHKホール。ここは、ずっと夢見ていた場所で、初めて立ったのは、国立音楽大学のとき。その後、劇団四季でも立って、「うたのお兄さん」でも立ちました。なので、いつかは単独のコンサートでNHKホールに立って、自分がこのホールとともに歩んできた道を、そのときの気持ちも含めて自分のうたで表現したいなというのが夢です。
――もうひとつの場所というのは?
横山だいすけさいたまスーパーアリーナです。ここは、先輩のコンサートを見に行って、その大きさや雰囲気に圧倒されました。360度お客さんに囲まれて、声が波のようにうねって聞こえ、歌手にとって凄く特別な場所だと思ったんですね。せっかく歌手としてデビューしたのだから、いつかそんな特別な場所で歌いたいというのが、大きな夢です!
――ほかにチャレンジしてみたいことはありますか?
横山だいすけ子供向けのオリジナルミュージカルをやっていて、それはずっとやっていきたいことです。やっぱり子供と触れていないと、横山だいすけでない気がするので。そのほかにも、ドラマやバラエティにも挑戦させてもらっています。どんなことに挑戦しても、その経験は歌に帰ってくるので、今はその“化学反応”を楽しんでいる毎日です。