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袴田吉彦、相次ぐ不倫報道の中で何故か勝ち組 “ウルトラC”で株を上げた逞しさ
カッコ悪い「アパ不倫」ネタで再浮上
袴田の不倫は『週刊新潮』により「10回ホテルに行ったが、そのうち7回はアパホテルだった」、「しかも、ポイントカードを貯めていた」などと報じられると一躍“アパ不倫”としてメディアを駆けめぐり、SNSでも「セコイ!」「ケチ不倫」といった意見が相次いだ。そして9月に妻・河中あいと離婚することになるのだが、週刊誌に暴露した不倫相手のグラビアアイドル・青山真麻が報道の直後に『バイキング』(フジテレビ系)に出演したり、『FRIDAY』で「次はアパじゃなく、もう少し高級なホテルに連れて行ってくれる人がいい」などと発言。売名行為に利用されたという見方もあり、実に“カッコ悪い”内容だったのである。
そして昨年大晦日の『笑ってはいけないアメリカンポリス24時』(日本テレビ系)の出演を皮切りに、2018年に入っても『サンデー・ジャポン』(TBS系)、『ナカイの窓』(日本テレビ系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)といったバラエティ番組に出演。不倫発覚から1年が経ってなお不倫ネタで番組出演が続き、共演者から批難されたり、自虐ネタを披露したり“エンタテインメント”としていじられているのだ。
イケメン俳優のイメージを捨て、自虐ネタで視聴者も“バカ負け”
そして実際、原田の言葉とおり、その後の袴田の活躍は目を見張るばかり。1月3日放送の『ナカイの窓 新春拡大SP』(日本テレビ系)に覆面を被って出演すると、「ドラマで共演したことがある」というヒントを出されるも、MCの中居正弘は「誰?」とわからず。袴田がひと言「アパ」と発すると、中居は「アパ俳優? 袴田君!」と即答し、袴田もマスクを脱ぎながら「勘弁して下さいよ〜」というやり取りが繰り広げられた。1月18日に再度『ダウンタウンDX』に出演すると、「(オファーを受けるか)1カ月くらい悩んだ」と告白し、しまいには松本に「(『笑ってはいけない〜』に出るために)不倫したんじゃないの?」とまで言われてしまうのである。
このように俳優らしからぬ突き抜けっぷりを見せる袴田だが、本来は“二枚目”として知られる存在だ。袴田は1991年、イケメンタレントの登竜門である『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞(ちなみに原田龍二は同年の準グランプリ)。トレンディドラマなどの数々の映像作品に出演する。そんな二枚目俳優とのギャップのせいか、一躍バラエティ映えしはじめたのだ。不倫報道というマイナス要素を“突き抜けて”切り抜けた、いわば視聴者も“バカ負け”したのである。当事者である元妻の河中あいですら、自身のブログで「きちんと謝罪もして頂いてますし、バラエティに出て良い方向にいくのであれば私も大賛成です。振り切ってて、逆に私も笑ってしまえるということはもう過去のことといいますか…」と寛容なコメントを寄せている。
不倫を“こじらせない”ことが、叩かれるかどうかの分かれ目?
円楽は会見で着用したスーツを「妻が用意してくれた」と言い、「(スーツが入っていた)袋の下に頑張れてって書いてあった」と告白。さらに「身から出た錆ですって言ったら、『錆も味になるわよ』って言ってくれた。うまいよね」と夫婦のやり取りを明かすと、ファンや関係者に向けて目に涙を浮かべながら「高座で返していきたい」と誓ったのだ。そして「今回の騒動とかけまして、東京湾を出ていった船と解きます。(その心は)コウカイの真っ最中」と謎掛けを披露。すべての責任が自分にあることを認めながら、ちゃんと笑いまでとったことで、まるで“見本”のような謝罪会見だと一部マスコミからは称賛されたのである。
一方、叩かれるほうの不倫と言えば、たとえばベッキーの質問をいっさい受け付けない謝罪会見や、藤吉久美子の号泣すっぴん会見など、傷を浅くしようと策を講じたり、がんばりすぎる謝罪をしたり、つまりジタバタすると批判の対象となるということだろう。一連の松居一代の“劇場型不倫会見”騒動にしても、本人が不倫をしたわけではないのだが、そのジタバタぶりが見るものをドン引きさせたのである。
そうした意味では、袴田の“すべてを認め、自虐ネタにまでする”という戦略は、不倫報道を鎮静化する最善策なのかもしれない。考えてみれば、ホテルのポイントを貯めていたのかどうかという問題にしても、実にどうでもいいことであり、視聴者のほうもいわば“バカ負け”した格好だ。今後も写真週刊誌がこぞって追いかけるであろう不倫報道だが、これからやり玉に挙げられる芸能人は、袴田の「変に否定せず折れずに振り切る」というたくましさを見習うといいかもしれない。