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トップローカルアイドルNegiccoが明かす15年間の苦労と野望「おばあちゃんになっても続けたい」

 過去、ローカルアイドルの大会で日本一に輝き、今もその代表格として知られる新潟在住3人組ユニット・Negiccoのニューシングル「カリプソ娘に花束を」が2月6日にリリース。新作はデビュー当時から楽曲提供を続けているプロデューサーのconnie氏が作詞作曲を担当する。2018年にデビュー15周年を迎えるNegiccoとプロデューサーのconnie氏に、15年間の振り返りや新曲制作の裏話などを聞いた。
Negicco
2003年に結成された新潟在住アイドル・ユニット。メンバーはNao☆、Megu 、Kaede。2010年に『U.M.U AWARD全国大会』にてグランプリを受賞し、日本一のローカルアイドルに選ばれる。その後、タワーレコードのアイドル専門レーベルの第1弾所属アーティストになり、これまでに西寺郷太、矢野博康、小西康陽、田島貴男、池田貴史、土岐麻子、さかいゆう、堂島孝平、堀込高樹などのアーティストから楽曲提供を受けるほか、現在は「にいがた観光特使」も務める。

「ウエディングソングを歌う日がくるなんて…私たちも大人になりました」

――新曲「カリプソ娘に花束を」は、Negicco初のウエディングソングといっていいんでしょうか。
Nao☆ 今まではサマーソングとかはやったことがありましたが、ウエディングソングは初めてです。connieさんの父親像というか、父親から見た娘の目線も混ざった曲になっています。“父親ってきっと娘がこう考えていると思っているんだろうな”というか。私も、よくジョークをいう父を思い浮かべながら歌いました。
connie今回編曲・演奏として初コラボとなるYOUR SONG IS GOODさんが参加されています。とにかくハッピーな編曲にして欲しかったので、このような仕上がりになっています。
Megu 今までのNegiccoの楽曲では、恋人をテーマにした曲はありましたけれどね。今回は、結婚というよりも、家族愛というか、ファミリー感を出したかったんですよ。
  • Negiccoプロデューサーのconnie氏

    Negiccoプロデューサーのconnie氏

――プロデューサーのconnieさんはどういった想いを込めてウエディングソングに仕上げたのでしょうか。
connieそもそも、僕がNegiccoに楽曲提供を始めたのが、僕自身が夢を追いかけて頑張るアイドルが好きで始めたことだったんです。それで、今はもう3人には幸せになってほしいという思いで、こういった曲になりました。
Kaedeでも、ウエディングソングを歌うことになるなんて、想像していなかったよね。
Nao☆ 昔は、カッコいい曲とか大人っぽい曲もやってみたいって思った時期もあったんですけれど、connieさんからも「背伸びをしないでいこう」と言われてたんです。
――アイドル然としていないところがNegiccoの魅力でもありますからね
Megu ありがとうございます! 私たちも20代後半で、大人になったってことですかね。

――今回のほかにも過去さまざまなアーティストとコラボしているNegiccoは、日本ポピュラー音楽シーンの精鋭たちから絶大なる愛を注がれている印象です。クリエイターから見てみてどういう点が評価されているのでしょうか。
connie 想像にはなりますが、「声」と「キャラクター」ではないでしょうか。大所帯のアイドルではなく、3人でそれぞれに歌声とパフォーマンスに個性があるということ。あとは大手じゃない、ローカルアイドルだから色々なことができて面白がってくれるというのもあると思います。個人的な想いとしては、夢を追いかけているNegiccoの3人と思いが一緒なところ。だからこそ、15年続けてこられたと思います。

「私たちだって、青春時代に浴衣で花火デートもしてみたかった!」

MV「カリプソ娘に花束を」より

MV「カリプソ娘に花束を」より

――MVもありそうでない、歌いながら料理と芝居をしながらっていうユニークな構成でしたね。ハプニングなどはありましたか?
Kaede リハもやったんですが、やっぱり歌って踊るのとは違って、家事をしながら歌うのが難しかったですね、最初はまったく歌えませんでした(笑)
Nao☆ 私たち3人娘が一つ屋根の下で暮らしている、という設定なんですよ。

Nao☆

Nao☆

――まさに“ネギッコハウス”だったんですね(笑)
Megu みんな新潟での実家暮らしで、1人暮らしをしたことがないんですよ。純粋に楽しかったですね。
Nao☆ なんとなく、私たち3人の役割がMVにも出ていて。私は普段から料理は好きなんです。Kaedeは洗濯、Meguは土手を歩くシーンがあって。

Megu

Megu

Meguラストシーンでは“お父さん”らしき人がカリプソの花束を持って家に帰ってくるんです。顔は出ていないんですが、実はあれ熊さん(事務所社長)なんですよ!
Kaede私たちが本当に結婚するわけじゃないんですが、MVを見てウルっときてしまいました。

Kaede

Kaede

――なるほど、小・中学生の頃からの仲ですから、本当に父親みたいなものですよね。しかし、Meguちゃんのアクティブなイメージは分かるのですが、Kaedeちゃんの“洗濯”のイメージって…綺麗好きってことですかね?(笑)

全員 そういうことで(笑)

――ウエディングソングということで、結婚について考えたりしましたか?
Nao☆ 私も今年30歳になりますし、周りの友人たちは結婚して子供がいる子もいます。赤ちゃんの写真を見せてもらったりすると、幸せそうだなってやっぱり思いますね。

――結婚となると、やはり恋愛も連想されます。多くのアイドルが“恋愛禁止”ですが、Negiccoはそういったルールはあるんですか?
Nao☆ Negiccoは特に「恋愛禁止」とも「積極的に恋をして女性を磨け」とも言われてこなかったです(笑)。でも…中学生でNegiccoを始めて15年間、青春をすべてNegiccoの活動に費やして、ただただ突っ走ってきましたから。同年代の女の子みたいに浴衣を着て花火デートもしてみたかった!

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