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ORICON NEWS
元アイドリング!!!の朝日奈央、炎上辞さない「やり切り力」で“ポストこじるり”筆頭に
正統派アイドルとして活躍するも“解散後”は苦戦「月の仕事は2日だけ」
そうした状況の2008年、朝日奈央は15号としてアイドリング!!!に加入。グループのバラエティ色も強まった2013年ごろから、積極的に体を張る“濃いキャラ”として個性を発揮しはじめる。しかし、基本的にはマジメな性格。2012年に放送された番組内のドッキリ企画もそのまま信じ、偽ディレクターの質問に「(お笑いは)嫌ですね!」と率直に話すシーンも。
そもそも朝日は、司会のバカリズムや中心メンバーの菊地亜美に言わせれば「おっとりしたいい子」、「誰からも好かれるいい子」なのだそう。元はローティーンファッション誌『ラブベリー』(徳間書店)のモデル出身のため、気取った娘では?と思われがちだったが、常に前向きなキャラでハキハキとしゃべり、体を張る仕事も積極的にこなす愛されキャラ。だが、バラエティ番組で共演者に大声で絡んで見せるのは、本人いわく「無理してがんばっている」時期もあったようだ。
そして2015年にアイドリング!!!が解散。すると、アイドル卒業後は朝日も御多分に洩れず仕事面で苦戦。朝日自ら「解散後は個人仕事もなく月に2日しか仕事がない時期もあった」と打ち明けたことも。
『ゴッドタン』で見せた元アイドルらしからぬ“やり切り力”でネットユーザーを味方に
そして、今年の年始に放送された『ゴッドタン 芸人マジ歌選手権 新春SP』では、にゃんこスターのアンゴラ村長ではなくスーパー3助を完コピ(アンゴラ村長は元AKB48の野呂佳代が担当)。「野呂佳代と朝日奈央のにゃんこスターが本物過ぎる」「朝日奈央さんどんな物真似芸人にもガチンコで負けない位」とネット上でその完成度が高く評価され、元アイドルらしからぬ“やり切り力”は周知されていった。
また、朝日は“やり切り力”の他に、 “トーク力”と“対応力”でも評価されている。朝日は番組内で大喜利を披露する機会が多いが、彼女の“スベリ”を恐れぬ矢継ぎ早の回答&トークで、そのコーナーは朝日の独壇場になることが多い。実際、4月30日に放送された『ゴッドタン』では、産休に入った松丸アナの代打オーディションの流れで大喜利に突入。しかもその題材が“エロ謎かけ”だったが、元アイドルの朝日は恥も外聞もなく下ネタに対応し笑いをとっていった。それを見たネットユーザーは「朝日謎の張り合いw」「朝日ちゃんがツボ」と大ウケ。どんな展開にも適応する“対応力”と頭の回転の良さが見える“トーク力”を見せつけた。しかし、その勢いが思わぬ勇み足になることも。
さらに、昨年8月放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)でも、哀川翔や石原良純といった大先輩にガンガン噛みつく気合を見せるが、MCの明石家さんまをして「どっちか(哀川か石原)に殴られるぞ」と警告するほど。視聴者からも「でしゃばりすぎ」「うるさい女」「トークもウザいし、声のトーンも不快」などと炎上。他のアイドルらを差し置いて必死に食らいつくハングリーさが、この時は逆に裏目に出た形になった。
バカリズムや劇団ひとりも絶賛! 中堅芸人からの絶大な支持率
また、AbemaTVのバラエティ番組『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』に出演した際も、とろサーモン・久保田の「女体盛りがしたい」とのリクエストに「お腹だけならいい」と承諾するなど、下品すぎない絶妙な下ネタで返す“対応力”は冴える一方だ。勢いあまって“ワル目立ち”することはあるものの、こうした“対応力”や“トーク力”は業界内でも評価され、昨年10月にはチュートリアル・徳井義実司会の『DT(童貞)テレビ』(同)のアシスタントMCに抜擢されるなどMCとしても実績を積み重ねており、業界内では「次代を担うポスト・こじるり」という声も聞かれるほど。
トーク力、対応力、下ネタ、やり切り力と、3拍子も4拍子も力を備えた注目のバラドル・朝日奈央。やり切り過ぎて炎上することもありそうだが、そうした失敗さえも糧とし、2018年のTV業界で類まれな“バラエティ力”を発揮するはずだ。そして今後、MCとしても地力をつけていった時、ひしめく先輩バラドルたち追い越し、現在バラエティ女王として君臨する“こじるり”の席を脅かす存在になるかもしれない。