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大島優子、新感覚ドラマで見せる“自然体” 小林聡美と本格タッグで成長を実感

 WOWOWとHuluの共同製作ドラマ『コートダジュール No.10』で、女優の小林聡美とともに1話毎に異なる9つのキャラクターを演じた大島優子。毎回異なるゲストを迎えながら、舞台での芝居を見せるような新感覚ドラマで、小林とともに自然な佇まいで“しずかにつよく”演じた大島に、作品の魅力について聞いてみた。

設定の異なる9人の女性を演じ分けは「考えるよりも現場に飛び込んで勝負」

 友人の葬式で再会した2人、探偵コンビ、社交ダンスの先生と生徒、スナックに集うギターの流しと常連客…。自分の近くにもいるかもしれない人びとの人生の一場面を、芸達者なゲストを迎えながら巧みに演じた大島。9人の女性を演じ分けたが「全部話が違うから、台本を読みながら『聡美さんがこのキャラクターを演じたら、こうなるのかな』って想像するのが楽しかったです。それに自分がどう対応しようか考えていたのですが、スタッフさんからあまり準備しないで現場に入ってくださいと言われていたので、ギリギリまで考えないようにしていました」と振り返る。

 関連性のない9つもの役を演じ分けるのは大変ではなかったのか。「あえて演じ分けたというより、ストーリーが全部違うから自然と別れていきました。考えるよりも現場に飛び込んだらどうなるか、出たとこ勝負みたいな部分もありましたね」と笑って話す彼女から、撮影をエンジョイした様子が手に取るように伝わってきた。

 とはいえ、限られた期間の撮影で苦労もあったはず。最も難しかった役を尋ねると「『センチメンタル・ジャーニー』という回で演じた女優ですね。カットなしの1シーンの長回しで、14ページ分の台本を覚えなきゃいけなくて。なかなか頭に入らなくて、聡美さんと『どうやって覚えよう?』ってはなしましたし、自分と同じ職業だからどうやってニュアンスを変えようかって悩みもありました」。無事に撮影を終えたときは、小林とゲストの柄本時生とともに大きな達成感を味わったという。

 今回のパートナーとなった小林とは、映画『紙の月』(2014)でも共演していた。一緒のシーンはそれほど多くなく、2・3日だけの共演となったが「なぜか同じ楽屋だったんです。先輩と一緒だと恐縮して『何か話したほうがいいかな』とか考えるんですけど、聡美さんはそういう気遣いを全くさせないオーラがあって、私はつい聡美さんの前で寝てしまったくらい(笑)」。そして、今回の共演を通して感じたことがあった。

 「おこがましいんですけど、似ている感じがしました。持っている感覚とか共通言語が近いというか、共鳴している点があると思いました。あと、私が人の話を聞いているフリをしていると『聞いてないでしょ?』ってズバリと言われちゃう。私はたまに人の話を聞いていなくて、聞いているふりをしてしまうことも(笑)、それをすぐ聡美さんに見破られました。なんで分かったんですかって聞いたら、『私も聞いてなかったもん』って(笑)」

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