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AKB48総選挙 名シーンランキングを発表!歴史に残るあのシーンをプレイバック

 『第7回AKB48選抜総選挙』の開票イベントが6月6日に行われる。速報1位の指原莉乃がそのまま突っ走るか、昨年1位の渡辺麻友が巻き返し、史上初のV2を達成するのか……。結果が気になるのはもちろんだが、総選挙では毎回、メンバーが感情のまま発した名言が生まれるのも見どころのひとつ。ORICON STYLEでは、過去の総選挙での「印象に残る名シーン」についてアンケート調査を実施した。

1位は当時19歳の前田敦子が放った歴史的名言

 多くのドラマが生まれた『AKB48選抜総選挙』で印象に残ったシーンについて、ORICON STYLEでは10代〜50代の男女を対象にアンケート調査を実施。その結果、第3回で1位になった前田敦子が泣き叫ぶように訴えた「私のことは嫌いでも、AKBは嫌いにならないでください!」が、最も「印象に残る名シーン」に選ばれた。総選挙は1〜3回まで前田と大島優子がトップを争い、第1回は前田、第2回は大島が制した。第3回では前田が返り咲き、この言葉が発せられた。印象に残っている理由は「キンタロー。がマネしてたから」(福岡県/30代/女性)とのコメントがかなり多い。ネタにされるほどインパクトが強かったわけだが、ファン投票で1位に選ばれながら「私のことは嫌いでも」とは妙にも感じられた。

 大スターにアンチは付きもの。当時のAKB48は総選挙の投票カード封入の「Everyday,カチューシャ」が初週売り上げ133万枚と当時歴代記録を更新。開票会場は日本武道館になり、1〜40位の総得票数も前年の実に7倍の108万票と、国民的人気が爆発していたところ。その分、センターに立つ19歳の前田に対する誹謗や重圧が大きくのしかかっていたのだろう。「苦悩やプライドなど、様々な感情を想像し胸を打たれました」(神奈川県/30代/女性)、「常に矢面に立たされてきた苦しみが伝わる言葉だった」(福岡県/30代/男性)といった受け止め方もされている。

 対する大島優子は3位〜5位の“名シーン”を独占。3位は第2回で“絶対エース”の前田を破り1位となったときの「もう背中を押してくださいとは言いません。ついてきてください」との宣言。全てに高いスキルを持ちながら常にNo.2でいた彼女が、初めてセンターを勝ち獲った瞬間だった。「涙ながらに堂々と話す姿に感動した」(茨城県/10代/女性)、「自分に自信がなきゃ言えない」(静岡県/40代/女性)などと好感が多く寄せられている。

 4位は前田が不参加の第4回で1位を奪還したときの「この景色をもう一度見たかった」。前年2位に落ちた際は、笑顔で前田の健闘を称え抱き合っていたが、翌年公開のドキュメンタリー映画にはバックステージで号泣する姿があった。「見事な復活で、まぶしくキラキラと見えた」(兵庫県/50代/女性)という感慨深い返り咲きだった。

 そして、5位は翌年の第5回から。連覇ならず2位となったが、1位は「この人だけには負けなくない」と明言していた“色物”の指原。「お腹を抱えて笑ってしまう総選挙は初めてです」と語った通り、例年のシリアスさとは違う空気の結末で、「同じ気持ちで笑ってしまった」(愛知県/40代/男性)などとかつてない印象を残した。初センターをつかんだ指原の「絶対にAKB48は壊しません!」との意気込みは8位に入っている。

「潰すつもりで来てください」篠田麻里子の後輩への檄が2位に

 前田と大島の2強の間隙で2位に入ったのは、第4回の篠田麻里子。後輩メンバーに向けた「潰すつもりで来てください」との檄だ。前田が卒業を発表。初期からAKB48を支えてきた“神7”も渡辺麻友以外は20歳を越えて、世代交代が謳われていたなか、最年長の彼女から飛び出た発言。「後輩に席を譲れという方もいるかもしれません。でも、譲らないと上がれないメンバーはAKBでは勝てない」との言葉に続けたものだった。「カッコ良すぎる。麻理子様の男前ぶりにびっくりした」(埼玉県/30代/女性)といった声が多数。

 ちなみに、この第4回の篠田の順位は5位。煽られたように、4位の指原が「麻里子様の言葉を聞いて、私は絶対に弱音を吐かないと決めました」、3位の柏木由紀が「先輩に遠慮したり周りに気を使う自分を逆に申し訳なく思います」と返していたのが印象的だった。

 翌年の篠田の卒業宣言も7位に入っている。総選挙スピーチでの卒業発表は初めて。この年も5位と人気は健在ながら、前年の自らの発言を受けて「後輩が頑張っているのが嬉しい。その姿を見て決断しました」と声を詰まらせた。「衝撃だった」(兵庫県/30代/男性)、「本当に驚いた」(東京都/10代/女性)とサプライズ度は一番。

 その後もメンバーの卒業は相次ぎ、総監督の高橋みなみ(AKB48)も今年が最後の総選挙。松井珠理奈(SKE48兼AKB48)、山本彩(NMB48兼AKB48)と地方グループのエースが1位獲りを掲げ、宮脇咲良(HKT48兼AKB48)ら新鋭に期待が寄せられる。松井玲奈(SKE48)、小嶋陽菜(AKB48)ら人気メンバーが参加を辞退しているなか、今年は混沌とした過渡期ならではの名シーンが生まれそうだ。

(文:斉藤貴志)

AKB48総選挙 名シーンランキング

1位
『第3回AKB48選抜総選挙』 前田敦子
大島より首位を奪還し、「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください!」と号泣。
【主なコメント】
◇「キンタロー。のものまねもそうだが、一番耳にする機会があったと思う」(千葉県/20代/男性)
◇「重圧に対する苦悩やプライドなど、様々な感情を想像し、胸を打たれた」(神奈川県/30代/女性)
2位
『第4回AKB48選抜総選挙』 篠田麻里子
晴れやかな表情で「潰すつもりできてください」と後輩メンバーに檄を飛ばす。
【主なコメント】
◇「カッコ良すぎる。麻理子様の男前ぶりにびっくりした」(埼玉県/30代/女性)
◇「憎まれ役ともとられない言葉をはっきり宣言できたあっぱれな挨拶だった」(新潟県/50代/女性)
3位
『第2回AKB48選抜総選挙』 大島優子
悲願の初センター獲得「背中を押してくださいとは言いません。ついてきてください」と力強く宣言。
【主なコメント】
◇「絶対的エースと呼ばれた大きな壁をひとつ乗り越えた清々しい顔が印象的だった」(埼玉県/40代/男性)◇「涙ながらに堂々と話す姿に感動した」(茨城県/10代/女性)
4位
『第4回AKB48選抜総選挙』 大島優子
2年ぶりにセンターの座を奪還し、「この景色をもう一度見たかった」と感慨深げに語った。
【主なコメント】
◇「王者の貫録」(長崎県/20代/男性)
◇「前田敦子が卒業し、1位を獲らなくてはならない状況下で見事1位となりプレッシャーから開放され泣き崩れた姿が印象的」(秋田県/50代/男性)
5位
『第5回AKB48選抜総選挙』 大島優子
「この人だけには負けたくない」と明言していた指原に初連覇を阻止され、まさかの2位となり「おなか抱えて笑ってしまう総選挙は初めてです」と失笑。
【主なコメント】
◇「緊張感の中、本当に笑っていたのが印象的」(愛知県/40代/男性)
◇「神格化されつつあったセンターのポジションに微妙な変化をもたらすきっかけだったと思う」(東京都/50代/男性)
6位
『第6回AKB48選抜総選挙』 小嶋陽菜
急にかしこまり卒業を匂わせたが、「私、小嶋陽菜はここで卒業発表しようと思いましたが、しませ〜ん」とおどけて会場を沸かせた瞬間。
【主なコメント】
◇「こじはるのタフさがよく表れていて微笑ましかった」(東京都/20代/女性)
◇「意外性こそこのグループの象徴で、しかも笑える裏切りをみせてくれた。毎年こじはるのスピーチは秀逸。」(埼玉都/40代/男性)
7位
『第5回AKB48選抜総選挙』 篠田麻里子
「私、篠田麻里子はAKB48を卒業します」と総選挙スピーチ初の卒業宣言に、衝撃が走った。
【主なコメント】
◇「以前から卒業をささやかれていたので、“このタイミングか〜”と思った」(岡山県/50代/男性)
◇「ほんとに驚いた」(東京都/10代/女性)
8位
『第5回AKB48選抜総選挙』 指原莉乃
「色物」と言われながらも史上最多15万票を獲得。「絶対にAKB48は壊しません!」と初センターの意気込みを語った。
【主なコメント】
◇「かわいいだけじゃないグループに成長した感じがした」(大阪府/40代/男性)
◇「センターになることは無いだろうと思っていた指原の1位に、驚かされた」(愛知県/30代/男性)
9位
『第3回AKB48選抜総選挙』 横山由依
研究生から昇格し、圏外から19位に急上昇。よろけるような足取りでステージへ上がり、マイク前でも震えながら涙した。
【主なコメント】
◇「プレッシャーとものすごい努力があったからなのだろうと思った」(神奈川県/10代/女性)
◇「人生をかけている様子が伝わった」(東京都/10代/女性)
10位
『第3回AKB48選抜総選挙』 高橋みなみ
昨年より順位を下げ7位となったが、「“努力は必ず報われる”と人生をかけて証明します!」と「ラッキーセブン!」とトロフィーを高々と掲げた。
【主なコメント】
◇「ひたむきに頑張る姿がテレビを観ていてとても印象的。この言葉を聞いて自分も夢にむかって頑張ろうと思った」(茨城県/10代/女性)
◇「一生懸命さ、直向き姿が印象的でした。」(広島県/30代/女性)

『AKB48選抜総選挙』とは?

 大人数グループのAKB48で、シングル曲はリリースごとの選抜メンバーで歌われる。その選抜メンバーを決めるのは総合プロデューサーの秋元康氏ら運営スタッフで、ファンからの異論も絶えなかった。ならば選抜メンバーをファン投票で決めてもらおうと行われたのが、2009年の『第1回AKB48選抜総選挙』。翌年から毎年1回開催している。次のシングルでは1位がセンターとなり、以下順位に応じてポジションが割り振られる。直近のシングルに投票シリアルナンバーを封入。他にファンクラブ会員、姉妹グループを含めたモバイル会員などに投票権がある。第1回は開票会場が東京・赤坂BLITZで、1位の前田敦子が4.630票。以来、会場のキャパは大きくなり投票数は増え続け、昨年の第6回は東京・味の素スタジアムで行われて、1位の渡辺麻友は15万9,854票を集めた。

 今年は、6月6日に福岡 ヤフオクドームで開催し、8月に発売予定の41stシングルの選抜メンバーが決まる。第5回からは立候補制が導入され、今年は前年の選抜メンバーから松井玲奈、小嶋陽菜ら人気メンバーが参加を辞退している。
【調査概要】
調査時期:2015年5月18日(月)〜5月24日(金)
調査対象:自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ(外部サイト)】会員10代、20代、30代、40代の男女1000名
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査

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