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生田斗真、俳優デビュー20年で挑む恋愛作。「大人の男の揺らぎ」も告白!?

30代、リスクを回避するような生き方をしているんじゃなかろうか

――今作では、今の等身大の生田斗真さんを感じられました。先生と生徒の恋という少女漫画的なファンタジーではあるけれど、その中のリアルな部分を伊藤先生が担っていたと思います。
生田斗真 なるべくリアルにというか、そのときの感情には嘘をつかないで演じたつもりです。とはいえ、監督は一枚一枚絵を作っていくような演出をされる方ですし、僕としても、響役の広瀬すずちゃんがいかに綺麗に可愛く見えるかを意識しました。

――恋愛コミックの王道ですが、自信を持って女性に勧められるポイントは?
生田斗真 これは難しいですね。女性スタッフも多く居る組だったので、女性陣の意見を「はい!」って聞いて演じました(笑)。たとえば、“腕まくり”の加減とか…。「腕のこの筋肉を見せたいので、もう一巻きお願いします」と言われて、「はい、わかりました」って(笑)。

――響のセリフでも「手が大きい」とありました。手の見せ方で意識したことは?
生田斗真 伊藤先生にとって響は、本当に大切に扱ってあげなきゃいけない硝子細工のようなもの。触れるときも、なるべくそっとというのは、意識していました。涙を拭いてあげるシーンも、自然に手が出た感じです。

――広瀬さんの演技については?
生田斗真 すずちゃんは本当に嘘がない人だから、純粋に響を作っていたと思います。伊藤先生がキツイことを言うシーンでも、なにか大袈裟な表現をするというよりも、空気をがらっと変えてくれる。自分もきちんと向き合っていかなきゃいけないなと思いました。

――完成品を観て、何を感じましたか?
生田斗真 自分自身も、大人として、社会人として、ある程度ブレーキを踏まなきゃいけないような、なるべくリスクを回避するような生き方をしているんじゃなかろうかと、思ったりしました。ずっこけトリオみたいな響たち3人を見ていると、純粋に生きることを若さゆえ、と捉えるのは、大人の逃げだなとは思ったりしましたね。

――30代男性といえば、周りからは頼られて一人前に扱われます。でも実は心の柔らかい部分があって、そこと折り合いをつけなきゃいけない悩ましい年代なのかな、と。
生田斗真 まさにそうだと思います。伊藤先生と同じように、僕自身もまだ揺らいでいる。一人前であろうとは思っても、まだまだいろんな影響を受けて揺らぎながら、中身がだんだん構築されていくんだろうなと思っています。
(文:金子裕子)

映画『先生! 、、、好きになってもいいですか?』

原作:『先生!』河原和音(集英社文庫コミック版)
監督:三木孝浩
出演:生田斗真 広瀬すず 竜星涼 森川葵 健太郎 中村倫也 比嘉愛未 八木亜希子 森本レオ
10月28日(土)公開
【公式サイト】(外部サイト)
(C)河原和音/集英社 (C)2017映画「先生!」製作委員会

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