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サッカー中継に欠かせない松木安太郎 “解説者らしくない”のに愛されるワケとは?
サッカー中継に欠かせない松木安太郎 (C)ORICON NewS inc.
元日本代表、監督としてもJリーグ創世記に活躍
当時の松木はまだ35歳。チームには三浦カズ(知良)や武田修宏、ラモス瑠偉といったスター選手がそろっており、松木自体はそれほど目立つ存在ではなかった。2年連続でチームをJリーグチャンピオンに導いたが、1994年のシーズン後に退任。1998年にセレッソ大阪、2001年には東京ヴェルディ1969の監督を務めるが、短期で退任する一方、1995年にNHKのサッカー解説者を務めるあたりから、現在の“松木節”の片鱗が見えはじめる。
擬音だらけの解説 当初は“素人でも言える解説”と批判も
「多少システムがあっても、ボール持った人がガーッと行って、ドーンと決めたら監督は文句言いませんよ、ハッハッハ」「今日の西川(周作/GK)はグローブにノリがついていますね」「岡崎(慎司/FK)行け! 岡崎行け! あ〜ダメか…でも今、キーパーいなかったら入ってましたよ!」等々の“名(迷?)言”は、ネットでもまとめサイトがあるほど注目されている。言ってみれば、視聴者の感情をそのままに、いや、ときにはその想像を超えてくる珍解説の数々を前に、やがては視聴者も(松木だからしょうがないか…)とまさに“バカ負け”してしまうのである。
松岡修造に続く近年主流の“激情型解説”を確立
松木と松岡、このふたりが“確立”したメンタルに特化した激情型解説は、スポーツ中継を盛り上げるために欠かせないものへと変貌を遂げた。これからも「なくなっては寂しい」ものとして視聴者に愛され、支持されていくことだろう。