ORICON NEWS
【SMAP連載17】SMAPのマンネリと進化を支えた“スマスマ”、語り継ぐべき偉大なバラエティ
コントもライブも、後生まで語り継がれるバラエティへ
コントなら稲垣吾郎の“ゴロクミ”の特殊メイクには度肝を抜かれたし、富士登山などの過酷な罰ゲームにはハラハラした。ドラマのパロディにドッキリで本人が登場したり、“ビストロSMAP”からは何冊ものレシピ本がヒットしたり、とにかくたくさんの話題を提供してきた。マイケル・ジャクソンが出演した唯一の日本のテレビ番組であり、例えばフジテレビにおける、『オレたちひょうきん族』のように、後世まで語り継がれる、伝説のバラエティとなることは間違いないだろう。
“スマスマ”とSMAPの終わり、それが進化への一区切りならば……
だから、こう思うのはどうだろう。12月31日の解散は、SMAPがこれからも進化していくための一つの区切り。年に一つは新しいことに挑戦するSMAPの、その戦略の一つなのだと。
解散する、と予告されているその日が近づいている。“スマスマ”の最終回を、どんな思いで見つめるのか、今はまだ想像がつかないけれど、後ろを振り返るのではなく、とにかく“前に”“スス”んでいくのがSMAPスピリット。少なくとも私は、2016年、“たったの50年”の半分の年に、こんなにもSMAPのことをたくさん思うことができて、SMAPの偉大さをあらためて実感することができて、そのことは、ある意味幸せだったと思っている。当たり前にあると思っていたことが、実は当たり前でないと知ること。それは、人に優しくなるための、大切な“気づき”だと思うから。
(文/菊地陽子)