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TVドラマタイトル“略称”の遍歴 SNS時代にもマッチ?
公式がSNSでの拡散を狙い略称を自ら発信
「懐かしいところでは『あぶデカ』(日本テレビ系『あぶない刑事』)や『渡鬼(わたおに)』(TBS系『渡る世間は鬼ばかり』)、木村拓哉さんが出演されていた『ロンバケ』、『ラブジェネ』(フジテレビ系『ラブジェネレーション』)など、ヒットドラマに略称はつきものです。ただ、最近は以前と比較して、自然発生的なものよりも公式が『○○と略してくださいね!』と最初の段階で略称使用を促すことが多いように見受けられます。WEBなどのニュースやTwitterでのハッシュタグによる拡散を狙って、コンパクトにまとめることで利便性と親しみやすさを高めたい、という狙いがあるのでしょう。私たちとしても、公式略称があったほうが助かりますしね(笑)」(エンタメ誌編集者)
日本人に一番なじむ「4文字」の略語
「もしかしたら『公式で自分から言っちゃうなんて何か恥ずかしい…』と思われる方もいるかもしれませんが、作品を覚えてもらうのに略称が分散してしまうのは効率的ではありません。ちなみに略称は漢字をひらくと“4文字”のものが多いですが、3文字だと短すぎて逆によくわからないですし、5文字だと語感があまりよろしくない。ドラマに限らず、昔から長い日本語を略すときは4文字にすることが圧倒的に多いんです。拗音を除いた4拍が、日本人にとって一番心地いいリズムとされているようです」(前出・編集者)
TVドラマの長い歴史の中で、短いタイトルは過去の作品とかぶってしまうことも多く(かぶっているものもなくはないのだが)、今後も長文タイトルの傾向は当分続いていきそう。もちろん、ドラマのヒットは内容の面白さがあってこそなのだが、今の時代、意外と“略称”が視聴率を左右してしまうような、重要度の高い存在になっていく可能性もあるのだ。