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【Aimerライブレポート】RAD野田プロデュース曲も披露 注目のシンガー独特な声の魅力とは?
ワンオクTaka、RAD野田プロデュースの曲も披露
最新アルバム『daydream』の曲を中心に、この5年間で彼女を支えてきた曲たちを並べ、1曲ずつを丁寧に提示していくような今回のツアーは、これまでAimerのライブに足を運んできた人にも、初めてその生歌を浴びる人にとっても最高な内容だったといえる。それは今年7月にONE OK ROCKのTakaがプロデュースして話題になった「insane dream」も、1stアルバムに収録された「あなたに出会わなければ」も、彼女がまったく同じ鮮度で聴き手に贈ることができるからにほかならない。むしろ、楽曲の背景にあるものや歌い手のバックボーンとは無関係に、その楽曲のヒリヒリした質感や歌声の機微に浸ることができるのだ。
アコースティック形態で聴かせた、柔らかなテンポが気持ちいい「カタオモイ」。ステージ前方まで駆け寄って、激しく揺れながら歌った「スピカ」。テレビ生出演で瞬く間に脚光を浴びた、RADWINPS・野田洋次郎が楽曲提供・プロデュースしたシングル曲「蝶々結び」。そして、ノスタルジックな情景の切なさに胸が締め付けられる新曲「茜さす」(11月16日発売)など、目の前で繰り広げられる様々な温度の音楽に、自分の環境が素直に反応していくのがまた楽しかった。
デビューして5年目、想像を超える美しさで響くAimerの生歌
「歌い始めてから今日まで、嬉しかったことも悲しかったこともありました。手に入れたものも無くしたものもあります。でも今はそのすべてに感謝して、これからも歌っていきたいと思っています。私の歌を聴いて、みなさんの心がほんの少しでも動いてくれたら、それ以上嬉しいことはありません。私はみなさんにこうやって歌うために生きているなと、思っています」
そう語って本編ラストに聴かせた「Brave Shine」は、暗闇の中から広がっていく細い光のような、儚さと強さの両方を感じさせた。
デビューから5年目を迎え、初めてのホールツアーの最終日、東京国際フォーラム。生で聴くAimerの歌は想像をはるかに超えて美しいことを人々は再確認し、おそらくAimerは自分の歌がきちんと受け入れられていることにあらためて感動していた。Aimerの音楽が感じさせる可能性は計り知れない。来年にはアコースティックツアーの開催も決定している。これまでにない歌声を持つ彼女は、これまでにない聴き手との関係性を築いていくだろう。
(写真/Taku_Fujii 文/川上きくえ)
1. insane dream
2. twoface
3. ninelie
4. Cold Sun
5. あなたに出会わなければ
6. 寂しくて眠れない夜は
7. tone
8. カタオモイ
9. 夏草に君を想う
10. Hz(ヘルツ)
11. スピカ
12. AM02:00
AM03:00
AM04:00
13. 茜さす(新曲)
14. 蝶々結び
15. Falling Alone
16. us
17. Brave Shine
EN1.StarRingChild
EN2.everlasting snow(新曲)
WEN.六等星の夜
【インフォメーション】
11月16日にニューシングル「茜さす/everlasting snow」を発売。
2017年2月10日より『Aimer Acoustic Live Tour 2017』を開催する。
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