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中島健人インタビュー『僕はすごく嫉妬深い人間…ドSキャラは快感だった』
ドSキャラと自分の唯一の共通点は…
中島いや、僕は女性に対してあんな態度はとらないです! 「お前は俺の奴隷だ」なんて絶対いわないですし、「俺の彼女」くらいはいうかもしれないですけど(笑)。でも、ひとつだけ似ている部分があって。僕はすごく嫉妬深い人間なので、自分の好きな人がほかの人と仲良くしているのを見るだけで、すっごく腹立つんですよ! ジェラ男なんです(笑)。黒崎くんも(ヒロインの)由宇が(黒崎の幼なじみで恋のライバルでもある)タクミと仲良くしているところを見て、嫉妬していたじゃないですか? その気持ちには共感できたな。演じていて、すっと入り込めました。
中島本読みのときは(原作の)漫画のまま演じようと思っていて。そういうイメージでセリフを実際に読んでみたら、無機質な感じになってしまうというか、作品全体の明るさがあまり出ないと思ったんです。それで監督と話し合いをして、もっとアグレッシブに強くやっていこうと。「君は顔が優しいから、けっこう激しくやらないとドSには見えない」といわれたので、それまでのイメージよりもパワーアップさせて、ああいう形になりました。
――特技のピアノを活かして黒崎のピュアな一面を掘り下げるエピソードなど、原作よりも、人間味あふれるキャラクターになった印象を受けましたが、役作りの上ではどんなことを意識しましたか?
中島カメラが回っていないところでも常に、今までよりトーンを下げた表情を作るのに徹していました。僕は器用ではないので、それくらいやらないと入り込めない役でした。あと黒崎くんはキレイ好きなので“自分の部屋くらいやらないとなー”と思って、撮影中は部屋を掃除してキレイにしていましたね。
悩む時間も貴重だったすごく幸せな現場
中島やっぱり、からっぽなドSって魅力的ではないので。意味のあるドSだからこそ、カッコよく見えるのかな? と思いました。「誰のものか忘れらんねぇようにしてやるよ」とか、自分でもすごいこといってるなあと思うようなセリフも、それなりに自信がないといえないですから。
――女子の妄想を赤裸々に描いた、原作ファンの期待にも見事に応えるシーンも盛りだくさんで、演じ手にとってハードルの高い撮影だったと想像しますが、いちばん大変だったシーンは?
中島全部快感だったんですよね。あっ、ひとつだけあったなぁ。停電して、由宇に抱きつくソファでのシーンは、すっごい悩みましたね。強くやり過ぎると強引になるし、どう見せればいいかな? って自分でも正解がわからなくて。いろいろな人に相談した結果、「中島健人らしくやればいいんじゃない?」って意見をいただいて。そのシーンだけは原作よりちょっと甘い感じになっているかもしれないですけど。あそこがいちばん大変だったかなあ。撮影のときも、僕が自分の世界に入り込んでしまったので、気を遣ってくれたのか、由宇役の小松(菜奈)さんがお茶を持ってきてくれたんです。急に「ハイ!」って(笑)。“あ、すごくやさしいな”って思いました。でも正解がわからなくて悩む時間も貴重だと思ったので、大変だったけどすごく幸せでした。
中島かわいいと思いますよ。ああいう女性に出会ったら、自分も強めに出てしまうかもしれないです。母性みたいなものがくすぐられるんでしょうね。自分がこの子をもっと成長させてあげたいとか、そういう気持ちになるんだろうと思います(笑)。