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篠原涼子、代表作『アンフェア』完結への想い 「カッコいい姿で終わりたい」
切ないけど気持ちよく完結させたい
「新鮮というよりは、居心地のいい空間にまた戻ってきたという気持ちのほうが大きいです。ドラマから始まって約10年の付き合い。『アンフェア』はみんなで作り上げた作品です。そういう意味では終わるのは切ないですけど、どこかで終わらせないと観ているファンの方も納得できないと思うので、気持ちよく完結させたい。この作品は、アンフェアなのかそうじゃないのか、わからないのがいいところ(笑)。ついてきてくださる方々が、満足していただける最後になると思います」
「コートをきて衣装をまとうと自然に雪平になれる自分がいて、慣れというか体に染みついているんですよね。その姿になると雪平の気持になりきれます。『アンフェア』は私自身を育ててくれた作品だと思っていますし、雪平夏見は自分のなかでも居心地のいい場所。私にとってこの作品は力強いパートナーです。前回は恐怖に怯える女でしたが、今回は愛をテーマにしていて、雪平という人間も人を愛し、愛されます。ドライで冷酷な人間と思われがちでしたけど、本当は愛があって、人情深い人なんだっていう一面が映し出されます」
終わりといいながらまた声がかかれば…
「露出を増やすためにボタンをあけているわけではないです(笑)。雪平ってシャツのボタンをカチッとしめるタイプではなく、自分を女として意識していなくて、誰に見られているとか気にしない、男性のような人間なんです。安藤(瑛太)の前で裸になるのも大丈夫ですし。服装からそういうキャラクターのニュアンスを感じてもらえれば。そのくらいの着方のほうがシャープにも見えると思うので。ただ今作では、女を意識していないけど、(女を)感じるようになります。愛がテーマになっているので、今までここまで陥ったことがなかったという姿が表現されています」
「私は、コートを着ればいつでも雪平になれますから(笑)。雪平のコートは、もともと自分のコートをリメイクして作っていて、家にあるんです。10年間ずっと着れなかったので、『アンフェア』が終わってちょっと時期をおいたら、やっと着れるなと(笑)。……雪平は私にとって忘れられない存在です」
「スタッフ、キャストはいつもそれを考えながら終わっています(笑)。前作(『アンフェア the answer』)のときも、またあるんだろうなっていう気持ちもありながらでした。(今回も)終わりといいながらまたお声がかかれば出演したいとは思っていますけど(笑)。でも、なかなか自分のコートが着れなくなりますね」