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林遣都&武田航平 Special Interview “強さ”がいちばんの説得力“決められたもの”を振り切る
まわりが「大丈夫?」って心配そうに見てた…[林遣都]
林もう「飛び込んでけ!」っていう感じでした(笑)。僕が演じる伊達政宗は、“強さ”が役にとっていちばんの説得力なんです。話をいただいたときは、自分にできるのかというプレッシャーや不安もあったんですけど、撮影前の2週間で集中的にできる限りの準備をしました。練習開始当初はまわりの方々が「大丈夫?」って心配そうに見てましたけど(笑)。
武田だけど、成長スピードはビックリするほど速かったんですよ。横で見てて実感しました。しかもアクションにスパイスを加えるポイントがとってもうまい!
──オリジナリティを加えるんですか?
武田スタンダードな殺陣をいったん覚えたら、すぐに遣都くんらしさをプラスしていくんです。例えば刀の構え方ひとつにしても、少し傾けてみたり。そういう動きがどんどん出てくるので、僕は「いつの間に!?」ってひそかに驚いていました(笑)。
林僕は航平くんの真田幸村を見ながら、「僕じゃ絶対にできない」って尊敬の目で見てたんだけど(笑)。相当な運動神経と体力がなきゃこなせない役なんです、航平くんの役は。
──アクション経験が豊富な武田さんでも、今作はハードに感じましたか?
武田今回みたいにヤリを振り回す役は初めてでしたね。しかも非常に重いので腕が痛くて(笑)
林と言いながら、すぐにブンブン振り回してたので、本当にすごいなと思いました。
──実際の歴史にとらわれない“戦国BASARAならでは”の、スタイリッシュでカッコイイ動きも多いですよね。
林このドラマには、登場人物の個性にしてもアクションにしても、“決められたもの”を振り切るような特徴があるんです。本来はありえないような動きもOKだったりして。「この型を習得する」というより、「動き全体をマネる」という意識に、徐々に変わっていきましたね。初心者の僕にとってはありがたいことだったので、殺陣デビューが『戦国BASARA』でよかったなと思いました。
息抜き…もありますけど 役作りのため[武田航平]
林“多かった”ですね。ここ2年くらいは全然運動してなかったんです。というのも、2年前までほとんどスポーツする役ばかりだったので、反動で「もう運動したくない」ってなっちゃってて(笑)。
武田(笑)
──好きにならずに、逆にやりたくなくなっちゃったんですか(笑)。
林今思えば様々な役をいただけるのはありがたいことだと感謝していますけど、当時はただ必死で(笑)。ちょっと体を休ませたいなと思ったんです。でもね、航平くんはものすごく運動するんですよ。こう言っちゃアレですけど、運動……バカ?
武田(爆笑)
林今回タイトなスケジュールだったので、僕やほかの共演者たちはみんな「次の撮影のためにも早く体を休ませなきゃ」という気持ちで毎晩いたんですけど、そのかたわらで航平くんはトレーニングウェアに身を包んで、「さあ、走って来よう♪」って笑顔……。
──え!?それは純粋に息抜きで走っていたんですか?
武田息抜き……というのも確かにありますけど、もちろん役作りのためでもありますよ!(笑)衣装が身体の前面が見えるものでしたので、そのためにです。
──何キロくらい走ってたんですか?
武田毎日5〜10キロくらい。
林考えられない!あのスケジュールで(笑)。
武田僕、月に150キロくらい走るんですけど、スタッフさんに「何になりたいの!?」って言われました(笑)。
林最初の頃、まだ今ほど親しくなる前にご飯に誘ったことがあったんですよ。みんなヘトヘトで、ホテルに戻ってすぐに食事したいという感じの日に。なのに航平くん、「じゃあ30分後くらいにします?」って言うんです。全員が「その30分何ですか?」って顔してたら、「ちょっと、走ろうかな……みたいな……」っておずおずと言うんです(笑)。
──えー!(笑)
林でもすごく気を使う性格でもあるので、空気を察して「あっ、じゃあ、やっぱり先ご飯にしよっか」って悲しそうにあわてたりもして(笑)。
武田よく見てるなぁ……。
──すごいですね……。あれだけのアクションをこなせるのもうなずけます。そんなおふたりは、今作に限らず新しい作品に入るときというのは、何か決まってすることはありますか?
林美容室に行きますね。次がどんな役であろうと、とりあえず見た目を変えて気分を変える。そこからスイッチを入れ始めていく感じですね。
武田僕は、走ります(笑)。
林(笑)
武田もちろんただ走るわけじゃなくて、走りながら作品について考えます。あと、音楽を聴いて役のテンションを作っていきます。人間味を出したい役だったらミスチルとかレミオロメンを聴いたり、激しい性格の役だったらロックやパンクを聴いたりします。
──まったく性格の違うおふたりなのに、このドラマでは息が合っているのがすごく不思議。そんな独特の魅力にあふれた今作への思いを最後にひと言お願いします。
林実写化した意味がある映像に仕上がっていると思います。画には出せない喜怒哀楽や感情の表現を、思い切り堪能していただきたいです。
武田実写化にしかできない人間らしさ、魂に訴えかけるものが詰まっているので、それをぜひ楽しんでください!
(文:奥浜有冴/写真:片山よしお)
[林遣都]ヘアメイク:柳澤武宏/スタイリスト:菊池陽之助
[武田航平]ヘアメイク:中島康平/スタイリスト:Yoshi Miyamasu
[林遣都 衣装]
カーディガン/RYU カットソー/addaptation ネックレス、バングル/PEACE OF CHORD シューズ/Caminando(以上すべて12SHOWROOM) その他/スタイリスト私物
[武田航平 衣装]
ベスト/HAMNETT/PRIMA CLAIRE Tシャツ、シューズ/Venom ボトムス/Sabotage/_L ネックレス/Garden of Eden/Eden Design Inc ブレスレット/VALENTINE ESME/ROLE
ドラマ情報
上洛を果たすべく進軍する、甲斐の虎・武田信玄。傍らには、甲斐の若き虎・真田幸村。付き従う、真田忍隊の長・猿飛佐助。まさに天下にその名を轟かせんとする、熱き進軍。その行軍を阻むもののない中、武田軍は突き進む。
――が、長篠に差し掛かったその時。砂塵蹴立てて、武田軍に迫る一軍が。
奥州筆頭・伊達政宗率いる軍勢である。信玄目掛け一直線に突進する政宗。今一歩で信玄に届くか……というその時。たぎる瞳で、政宗に突っ込んでくる幸村。激突する若き2人。そのかい逅。それは互いに生涯のライバルとなることを感じさせる。一方で、2人の戦いを見つめる信玄は、上杉謙信とのライバル関係が自らを強くしていったことを思い返し、幸村を次世代の武田家を任せるに足る武将にするためにも、政宗の必要性を感じ取る。
政宗と幸村の熱き男たちの物語が今始まろうとしている!
出演:林遣都 武田航平 / 徳山秀典 / 井澤勇貴 有末麻祐子 落合恭子 長澤奈央 樋口夢祈 椎名鯛造 岩永洋昭 / GACKT
【OFFICIAL SITE】
MBS 7月12日(木)より放映中 毎週木曜日 深夜1時25分
BS−TBS 9月4日(火)スタート 毎週火曜日 深夜3時
(C)「戦国BASARA -MOONLIGHT PARTY-」製作委員会
関連リンク
・お笑い芸人が直撃!動画インタビュー
・ドラマ公式サイト