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滝藤賢一『初主演作で完全燃焼!? 空っぽ状態に』

社会現象となった『半沢直樹』に出演し、その鬼気迫る演技で強烈な印象を残した俳優・滝藤賢一。4月には初主演ドラマ『俺のダンディズム』も放送され、活動の幅を更に広げる彼にインタビューを敢行。「役者は楽しいものではない」と語る彼にその真意を聞いた。

息子を失った役なら、自分の息子が死んだことをとことん妄想する

――ご自身の趣味とマッチする作風だから、現場はスケジュール的に辛くても、楽しんで演じられたという感じですか?
滝藤台本は読んでいて凄く楽しかったです。ただ、演じることを“楽しい”と感じることは無いんです。演じる上で僕の個人的な感情なんて視聴者の方には正直関係ないですから。観ている人が楽しんでくれたらそれで良いと思っているんです。

――役の作り込みは楽しいものではない。
滝藤うん。苦しいですよ、正直言って(笑)。

――滝藤さんって、これまでの作品を観ていてもホントにストイックな役者さんだなって思うんですよ。映画『クライマーズ・ハイ』(2008年)でも、日航機墜落の現場を見て精神が崩壊してしまった新聞記者を本当にリアルに表現されてましたし、ドラマ『赤い指』(2011年TBS系)では、たった2シーンのために体重を絞って愛する者を失った男の絶望を表現されていました。
滝藤ありましたね〜。あの時は、1週間で5キロ痩せたから結構辛かったですね。誰も痩せろなんて言ってないのに…(笑)。『赤い指』は、子供を失った父親の役だったから、実際に自分の長男が死んだということを何日も妄想し続けたんです。撮影当日の朝も、長男が生まれた直後のビデオを何度も観て……。

――それって精神的にそうとう参りますよね。
滝藤そうですね……ただ、それが実際に役にどれほど反映して、観ている方に“子を亡くした父親の気持ち”がどれほど伝わるかは分からないですけどね。でも、与えられたからには自分なりに出来ることをしないとって。そうしないと「役者の仕事って何?」ってなるから。

役者ってやっぱり“特別な職業”なんですよ

――役に入り込むこと、役になりきることは決して“ストイック”ではなく、役者としての本分だということですね。
滝藤そうだと思うんですよね。じゃないと、ただセリフを覚えて喋ればいいのか?ってことになってしまうし……。それを成立させられる役者さんは限られてると思います。

――無粋な質問なんですけど、なんでそこまで追い込めるのか?って感じることもあるんです。それこそ命を削っているような印象を受けるんです。ヘタすると自我が崩壊するくらいに。滝藤さんの演技を観ているとそう思えるほど鬼気迫っている印象を受けるんです。
滝藤いやいや、そこまでではないですよ(笑)。それに、それって皆さんやっていらっしゃることだと思いますよ。 少なくても僕が接してきた役者さんはそうやって与えられた役どころをとことん追求しているんじゃないかなぁ。

――だからこそ、その演技に感動できるんですねぇ。
滝藤僕の演技で感動させられるかはわからないですけど(笑)。役者ってやっぱり“特別な職業”だと思うんです。皆さんが用意して下さったところに最後に入って、ちょろちょろってセリフ喋ってOKが出たらそれで終わり。片付けもしないでそのまま帰る。しかもメイクや衣装も全てやってもらえる。「何様だよ!!」っていう職業でしょ(笑)。

――まぁ……言われてみれば(笑)。
滝藤だから、その用意していただいた場で出来る限りのことをやらないと、それは失礼だと思うんです。

――役者ならば事前に作り込むのは当然だと。でも滝藤さんの場合、すごく追い込んで役作りをして、事前に色々な要素を詰め込んでいくのに、いざ、現場に行ったら、その全てを捨てることも辞さない。多少は名残惜しさを感じてしまうものですけど。
滝藤現場のスタッフは僕を助けてくれますから。僕以上に僕の役を膨らませてくれるし、僕以上に魅力的な役に形作ってくれる。もちろん、自分なりにとことん考えますけど、それ以上に素晴らしい肉付けなら自分の案に未練は一切ないです。どうでもいいくらい。

――どうでもいい(笑)。
滝藤たかだか37年のペラペラな人生を歩んできた人間の考えなんてね(笑)。「俺は自分しか信じてない!!」って言い切れれば良いけど、そんな自信はないですよ。

――滝藤さんの役者としての考え方、思想を埋め込まれたのは、やっぱり所属されていた無名塾(※俳優・仲代達矢主宰の俳優養成所)の影響が強いんですかね?
滝藤たぶんこの世界で生き残るための術としてたどり着いたものだと思います。無意識な嗅覚というか……ただ、無名塾で仲代さんにこの世界で生きていく厳しさは教わってきたので。だから(役者が)楽しいという感覚がないのかも知れないですね。

――仕事としてしっかり捉えるよう教育されてきた。
滝藤うん……でも、楽しそうにやっている人を見ると羨ましくなりますよ。僕も楽しんでやりたいなって思う瞬間もあって(笑)。

――やっぱり羨ましいときもある(笑)。
滝藤ありますね。ホント、反省の毎日ですから。「なんであんな感じになっちゃったんだろう」とか「こんなに良いアプローチを共演者の方がして下さったのに、ぼぉーっとしたな」とか(笑)。だから、1シーンを撮り終えても絶対モニターで確認しないです。だって確認したら絶対にもう一回やらせてくれ!って思っちゃいますから(笑)。

>> 次のページへ【貧乏自慢?2日間食べなかったくらいかな(笑)】

【動画】滝藤賢一Interview

Infomation

『俺のダンディズム DVD-BOX』
9月17日発売

 お洒落になりたいサラリーマンのバイブル的ドラマが誕生! 中高年にダンディブームを巻き起こし、初主演となる滝藤賢一の演技が面白すぎると話題のドラマがDVD化。

[特殊内容/特典]
●ダンディな密着メイキングVTR
●滝藤賢一×MEN'S EX編集長のダンディズムトークショー
 (司会:テレビ東京アナウンサー大橋未歩)
●滝藤賢一がダンディズム検定に挑戦! 満点獲得なるか!?
●ジローラモの「ダンディズム講座」
 ディレクターズカット版(第1話~12話)
●ジローラモの「ダンディズム講座」DVD限定特別編
 (ダンディなトイレの済ませかた) 予定

【公式サイト】

関連リンク

滝藤賢一 撮り下ろし☆PHOTO GALLERY☆
【動画】滝藤賢一Interview
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<Interview2>極限まで自身を追い込むのはなぜ?
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