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大沢樹生&諸星和己『禁断の邂逅!? 形容しがたい2人の関係性とは?』
“犬猿の仲”の真相は!?
諸星和己まぁ、そうでしょうね(ニヤリ)。
大沢樹生そうやってヒリついて頂けるのは、ある意味狙い通りかなって思いますね(笑)。
――今作は大沢さんの監督第1作となりますが、どのようなタイミングで諸星さんにオファーを出したんですか?
大沢『鷲と鷹』は構想○年とか大げさなものではなくって、たまたま映画会社の方とお会いした際に、唐突に「監督をやってみないか?」と言われまして。いずれはどこかのタイミングで監督が出来ればとは思っていたんですけど、まさかこんな早く実現するとは思わなかったんです。
――まさに青天の霹靂だったと。
大沢まさしくそうですね(笑)。一応、『鷲と鷹』のベースとなる男同士の友情のブレない話を作りたいという構想は昔からあったんですけど、映画会社の方に具体的に話をしている時に、自然と相手役に諸星さんは如何でしょうという話はしていましたね。
――では、大沢さんの中で、初期構想から諸星さんで決まっていたんですね。
大沢そうですね。で、そこから知人をツテに連絡先を聞いて直接連絡しまして(笑)。
彼の心意気が十分に伝わったから(諸星)
諸星不思議と驚きは無かったんですよ。彼(大沢)が監督で、僕がその作品に出るというのは妙案だと思いましたね。内容とか役柄云々は置いておいて、そのオファーだけで「よし、わかった!」ってなりましたよね。
――オファーされただけで十分だったと。
諸星うん。余計なことを言う必要もないし、それだけで彼の心意気というのは十分に伝わったからね。
――言葉は必要なかったと。カッコイイですねぇ〜。
諸星結局そういう関係性なんですよ。仲が良いとか悪いとかじゃなくて、結局僕らは何をメッセージとして伝えられるかが大事なワケでね。あとは観る人が勝手に解釈してくれれば……ね?
大沢そうだね(笑)。
諸星周りの人が今、僕らに何を求めているのか?ってことなんですよね。2人の間柄とか、積み重ねた年輪がそうさせたなんてカッコいいことは言わない(笑)。
大沢やっぱり諸星さん演じる鷹村、自分が演じた鷹尾の2人だけのシーンに説得力を持たせるためには、鷹村は彼しかいなかったんですよね。
――なるほど。鷹村と鷲尾は幼馴染という設定ですが、警察官と極道という異なる道を歩み袂を分かちます。ここら辺も現実のお2人と微妙にリンクしているといいますか。
諸星うん。男性が観れば当然分かるし、女性の方が観れば「男の友情ってこういうものか」って感じると思いますよ。凄く分かりやすいんじゃないかな。
――お2人ならではというか、2人だからこそという役柄なんですよね。
諸星彼も凄くいろいろ考えたと思うんですよ。まぁそんな状況でこの役は間違ってるとは言えないよね(笑)。
大沢ありがとうございます(笑)。
ローラースケートのシーンはやっぱり照れはあったよね(諸星)
諸星まぁ、僕らにとってどうしてもスケートって離れられないものですけどね……。監督がやろうと言ったらやるのが役者。迷いはなかった。
大沢確かに迷いはなかったですね(笑)。
諸星あれはね。演技で出来るものじゃない! 照れは当然ありますよ。でも、照れもいい具合に出ればいいというのが、監督の思いだったんじゃないかな(笑)。
大沢そうですね(笑)。あのシーンで、お客さんが何か思いを馳せてくれれば入れた甲斐があったということですね。ファンの方に対してのプレゼントテイク的な要素がやっぱり強いですね。
諸星そうそう。お客さんが良い意味で錯覚してくれるのであれば……ね(笑)。
――うーん。やっぱり幻想が膨らむし、幻想を膨らませる作業を怠らないですよね。
諸星そう! まさにそこが全てなんですよ。大沢監督はお客さんに何かを考えさせるという演出が非常に上手い!!
大沢そうかなぁ(苦笑)。
諸星そして僕はそこに乗っかる美味しさをよく知っているんですよ。
――アハハハハ! そういうこと言うのも流石だなって思いますよ(笑)。お2人を見ていると、まるでプロレスラーを見ているような印象を受けます。
諸星アハハハハ! 何それ!?
大沢どういう事ですか(笑)。
――いや、プロレスラーって、強さと共に、いかに強烈な“幻想”を抱かせるかが重要な職種じゃないですか?
大沢あぁ〜なるほど。でも、どんなタレントさんでも自分の意図を上回る観客の熱を期待していると思いますよ。
――あの、激動の時代を生き抜いた2人からは特別な幻想を感じてしまうんです(笑)。
諸星まぁ、そう言ってもらえるのは嬉しいですね。
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鷲と鷹
関連リンク
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・撮り下ろし&メイキング☆PHOTO GALLERY☆
・映画予告編男の意地と誇りが激突する
・『鷹と鷲』公式サイト