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(更新: ORICON NEWS

JAY’ED「どんな無様なことになっても、前に進みたい」

どん底を経験し、3年ぶりに噛みしめた「歌うことの喜び」

「音楽を作れることを実感して本当に充実していた。同時に自分に足りない部分が分かったり、次回作品のアイデアの糧になりました。今の等身大の自分を表現できていると思います。周りの人の期待に応えないといけない、僕自身も何度か歌詞も書き直して、時間もやばいぞ、なんていい意味でのプレッシャーも多かった」

JAY’ED自身が、本作のアルバムから第2シーズンの始まりだという。これまでの振り返りと、シーズン2・これからへの想いを語った。

「今の自分が音楽をやれることに対して大きな喜びを感じている。第2シーズンという意味でも、今回の作品の製作にあたって、デビューの時の気持ちとすごく近いんです。僕はこの3年間は、“この先も自分は音楽を続けられるのだろうか?”という心境になっていて、つまづいて、もがいていました。デビューした頃は、流れに身をまかせている部分もありましたが、今のほうが“自分がやりたいのは歌だ”という思いが強い」

つまずいた。もがいた。それを脱したきっかけは何だったのだろうか。

「僕自身がすごく弱くて、どうにでもなっちゃえという時期がありました。ライブをして生活をしていたのですが、それもシンガーとして大切だけれど、ライブを続けていて“過去の曲で生きている”“勝負をせずに逃げている” ことに気が付いたんです。時間が経つにつれて勝負するのが怖くなってきて。昔の曲を歌うとお客さんは喜んでくれる。でも、ゼロから感動を作るのがアーティスト。このままじゃいつか自分は本当に“音楽”をできなくなってしまう。僕は今35歳、いい年で無様なことになろうが、全てをかけて音楽と歌に向き合おうと決めました。とことん落ちて、経験したからこそ、“あそこにはもう落ちない”と思っています」

僕がシンガーを志した理由

歌で人の心を動かしたい、という強い想いを持つJAY’ED。なぜ歌うのか。シンガーを志したきっかけは、歌の力で自らが“変化”したことにあった。

「昔、僕は何もやりたいことがない少年でした。大阪の田舎で、仕事終わって仲間と集まってつるんで…そんな日々を過ごしていました。ニュージーランド人の母から「もっと広い世界でいろいろなことを経験しなさい」とよく言われていたんですが、僕はその意味が分からなかった。僕は「こういうことしたい」っていう自分の意思を発しない人間だったんです。得意なこともアイデンティティもない。JAY’EDといえばこれだよね、というものを探してみたいと思っていた時にたまたま「K-CI & JOJO(ケーシー&ジョジョ)」というR&Bブラック・コーラスグループのライブを見に行ったんです。そこで、迫力ある歌で多くの人を魅了している光景を目の当たりにした。ライブが終わった後何日も、余韻が自分の中に残っていて、“この気持ちは何だろう”と。そして、歌ってみたいと思ったんです」

「カラオケでも歌わないキャラでしたから、友達にも「シンガーになりたい」なんて言えなかったんです。もし、バカにされたら、僕がようやく見つけた夢が終わってしまいそうで…。1年間、家で一人でひたすら歌って練習していた。自分が好きなブラックミュージックを1分間歌って録音して聞いて、チェックして…ひたすら続けていました。元々音楽を聴くことは好きだったんだけど、歌って練習していくうちに、どんどん歌が譲れないものになっていった。自分の中で譲れないものができたら、何故か自分の想いを言葉にして伝えらえるように少しずつ自分が変わってきたんです」

その後、「友達に打ち明けると、仲間はみんな喜んで応援してくれた」と当時のことを思い返して目を輝かせて打ち明けてくれた。歌には人を変える力があると信じ、人の心をポジティブに動かせる歌手を志した。

読者にメッセージ「挑戦は、人生を輝かせる」

「新しいことをするのは大変ですが、それでもチャレンジしていなかった時よりも充実して、生き生きしている。常に一生懸命、120%でいるというわけではなく、目標を持って小さいことでも進めていくのが人生大事なんだと、今痛感しています。

パフォーマンスの幅を広げていくために、ダンスをやらなきゃダメだと思っています。どっかで“いい年だから”って諦めてはいけない。習うことによって外からどういう風に見えているのかも分かるし、そういう気づきがパフォーマンスにも活かせるはず。意識改革というか、どんな無様なことになっても、自分を変えることに常にチャレンジをしていきたい。音として、自分も年齢を重ねるなかで、変わっていくと思う。世の中は新しいものは出てくると思いますが、そこに敏感なアーティストでいたいですね」

「何かにつまづいたり悩んだり弱ったりした時に、背中を押せるような歌をリスナーに届けたい。僕自身も、立ち上がってやろうという気持ちは持ち続けたいと思っています。音楽は、心が弱った時に気持ちを切り替えさせる力がある。僕自身が歌の力を信じて、リスナーと一緒に、一歩ずつ前に進んでいきたいです」

(取材・文 / 加藤由盛)
(写真 / RYUGO SAITO)
Information
JAY’ED New Album 『Here I Stand』
2017年6月21日 発売

M1 The Paradise
 作詞:Lugz&Jera 作曲:T-SK , MoonChild , SIRIUS 編曲:T-SK
M2 Must Be MAGIC
 作詞:JAY’ED 作曲:JAY’ED / Hisashi Nawata / EIGO 編曲:Hisashi Nawata / EIGO
M3 Without You feat.Crystal Kay
 作詞:宏美 , JAY’ED , Crystal Kay 作曲:T.Kura , JAY’ED , Crystal Kay 編曲:T.Kura
M4 ずっと一緒 feat.Duran (RED DIAMOND DOGS/Made In Asia)
 作詞:JAY’ED 作曲:JAY’ED , Jeff Miyahara 編曲:Duran (RED DIAMOND DOGS, Made in Asia)
M5 Beautiful Days (2016年シンシア エルコンシリーズ モイスチャーCM楽曲)
 作詞:JAY’ED 作曲:JAY’ED , UTA 編曲:UTA
M6 blind
 作詞:P-CHO (DOBERMAN INFINITY) 作曲:RYUJA , JAY’ED 編曲:RYUJA
M7 All I Did Is Grind feat.AKLO
 作詞:AKLO 作曲:BACHLOGIC , JAY’ED 編曲:BACHLOGIC
M8 P.B.E feat.今市隆二(三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE)
 作詞:JAY’ED 作曲:POCHI , JAY’ED 編曲:POCHI
M9 明日がくるなら ?JAY’ED Solo version?
 作詞:JUJU・JAY’ED・Jeff Miyahara 作曲:JUJU・JAY’ED・Jeff Miyahara・RYLL & couco 編曲:Yuta Nakano
M10 MY WAY (映画「手をつないでかえろうよ?シャングリラの向こうで?」主題歌)
 作詞:Paul Anka & Lucien Marie Antoine Thibaut 作曲:Claude Francois & Jacques Revaux 編曲:前嶋 康明
M11 Takers feat.DOBERMAN INFINITY
 作詞:JAY’ED , DOBERMAN INFINITY 作曲:NAOtheLAIZA 編曲:NAOtheLAIZA
M12 Everybody -PKCZ Remix-
 作詞:JAY’ED 作曲:BACHLOGIC, JAY’ED Produced by PKCZ
M13 Here I Stand (TBS系テレビ「ひるおび!」5月度エンディングテーマ)
 作詞:EXILE ATSUSHI 作曲:さかいゆう 編曲:POCHI

<初回限定盤DVD収録内容>
1. The Paradise Music Video
2. Here I Stand Music Video
3. MY WAY Music Video
4.JAY’ED Documentary -Here I Stand-
制作のプロセスを追った映像と、アーティストJAY’ED、ひとりの人間としてのJAY’EDを知ることのできるスペシャルドキュメンタリーを収録。

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