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角野卓造、『渡鬼』とは別の顔 “名探偵”として難事件を解決

 ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で、泉ピン子演じる小島五月の夫・勇役を長年務める俳優の角野卓造が、このほどORICON STYLEの取材に応じた。劇団、文学座の座員として、『渡鬼』以外にも舞台やテレビドラマ、映画など幅広く活躍しているが、20年にわたって演じ続けた『渡鬼』の勇役が「僕にとってニュートラルな状態」という。どのギアにも入れられる強み。「勇役のイメージをほかの作品で裏切っていくのも面白い。勇とは全く違うキャラクターを演じるだけで、観客に意外性を感じてもらえるのは俳優として嬉しい」と語る。

知る人ぞ知る『名探偵モンク』の吹替声優を務める角野卓造  (C)ORICON DD inc. 

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 角野が『渡鬼』の勇とは全く“別の顔”を見せる作品の最たるものが『名探偵モンク』だ。日本では2004年よりNHK BSにて放送され、現在もCS放送の海外ドラマ専門チャンネル・AXNミステリーにて放送中の米人気ドラマで、角野は主人公・モンクの吹き替えを担当している。モンクを演じているのは米俳優トニー・シャルーブなので、文字通り“別の顔”なのだが、「声がぴったり」と評判の知る人ぞ知る角野のハマリ役の一つだ。

 『名探偵モンク』は、ある事件をきっかけに、38もの恐怖症や過敏症などが併発し、休職中の刑事モンクが、犯罪コンサルタントとして難事件を解決していくドラマシリーズ。高いところが苦手だったり、異常なまでの潔癖症で他人と握手できなかったり、さまざまな奇行を繰り返し、捜査の過程で仲間たちをあ然、呆然とさせながらも天才的な推理力を発揮する活躍ぶりを描く。このほどDVD化が決まり、シーズン1(12話)が7月6日よりレンタル解禁、DVD-BOXが発売される。

 「何が正常で、どこから異常なのか簡単に線は引けないけど、モンクは、明らかに特異な人物です。アンチヒーローといってもいいかな。心にいろいろな問題を抱えていて、普通じゃないかもしれないけど、そんな彼だからこそ気がつく、感じられる、役に立つことがある。マイナス面もプラス面もある人間の面白さを、事件に絡めてうまく物語にしている。アテレコをしながら僕もどんどん引きこまれていきました」。

 『渡鬼』の勇役もそうだが、モンクの声も日本では角野をおいてほかにいない。そんな役に恵まれて「役者冥利に尽きる」というほかないだろう。『渡鬼』も最終シーズンを迎え、『名探偵モンク』はすでにシーズン8で完結している。次にギアを入れて加速する時を、ニュートラルな状態で待っている。「僕はいままでオファーがあれば、大変有難いことですから、スケジュール的に問題なければ何でも受けてきた。声をかけてくださることが、とても嬉しくて、励みにもなります」。

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