ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

阿部寛、実在の人物演じるプレッシャー乗り越え涙声 映画『天国からのエール』完成披露

 俳優の阿部寛が6日、都内で行われた主演映画『天国からのエール』(熊澤誓人監督、10月1日公開)の完成披露試写会で舞台あいさつを行った。『美ら海水族館』で有名な沖縄県本部町にある音楽スタジオ「あじさい音楽村」を創設し、がんのため2009年に42歳の若さで亡くなった仲宗根陽(なかそね・ひかる)さんの実話をもとにした物語。実在した人物を演じた阿部は「人のために全力でぶつかっていった彼の人生を、どのように映画に収め、演じたらいいか責任感とプレッシャーを感じていた」と涙声になって、万感胸に迫る様子だった。

映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った主演の阿部寛 

映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った主演の阿部寛 

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 仲宗根さんは、弁当屋を営みながら、近所の高校生たちの夢を応援したい一心で音楽スタジオを作り、無料で開放。ミュージシャンとしてプロを目指す子供たちを励まし、時には叱り、さまざまな面倒をみていた。そんな仲宗根さんと若者たちの姿は、2006年にNHKのドキュメンタリー番組で紹介もされた。女性3人組バンド・ステレオポニーは「あじさい音楽村」から巣立った“卒業生”であり、今回の映画の主題歌「ありがとう」を担当している。

 阿部は仲宗根さんが暮らしていた沖縄での全編ロケが「助かった」といい、「あじさい弁当」のロケ弁を毎日のように食べながら撮影に臨み、「仲宗根さんが遺したものを受け継いでいる人々と出会い、その中で気持ちを想像して役作りできた」と話した。妻役で共演したミムラも「頭の中で役を作っていくのをやめて、沖縄の海と人びとからいろんなエキスもらったので、自分で演じたような気がしない」。

 「あじさい音楽村」を作るきっかけとなる高校生バンドのメンバー・アヤ役の桜庭ななみは「ギターは触ったこともなかったので、新しい挑戦でしたが、手に豆ができてかちかちになるのを楽しみにして頑張りました」とアピールした。

 同作が劇場用映画初監督作となる熊澤監督は、「亡くなって1年経ってないうちに、映画の撮影をするプレッシャーは大きかったが、その中で出来る喜びを感じていました」。舞台あいさつには、アヤのバンド仲間役で出演する矢野聖人森崎ウィン野村周平、ステレオポニーも出席した。

◆映画ニュース 最新情報インタビュー

関連写真

  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った主演の阿部寛 
  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った主題歌を担当するステレオポニー 
  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った(前列左から)熊澤誓人監督、森崎ウィン、桜庭ななみ、阿部寛、ミムラ、矢野聖人、野村周平、主題歌を担当するステレオポニー(後列3人) 
  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った桜庭ななみ 
  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行ったミムラ 
  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った森崎ウィン 
  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った野村周平 
  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った矢野聖人 
  • 映画『天国からのエール』の完成披露試写会で舞台あいさつを行った熊澤誓人監督 

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索