俳優の堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一が出演する映画『プリンセス トヨトミ』（鈴木雅之監督、5月28日公開）の野外試写会が16日夜、大阪城西の丸庭園に800人の観客を集めて行われた。映画の重要なシーンで現れる“赤い大阪城”を再現するため、大阪城天守閣を赤くライトアップし、ゲストで登場した橋下徹大阪府知事も映画のごとく「大阪、独立しましょう、皆さん！」と気勢を上げていた。

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　同作は作家・万城目学の同名小説が原作で、大阪を舞台に奇想天外な物語が展開する。大阪府庁をはじめ市内各所でロケが行われ、ゲストの平松邦夫大阪市長は「大阪城80周年のちょうどよい時にいい映画が公開となってよかった」と歓迎した。

　兵庫県出身の堤は「どーも！おおきに！」と関西弁であいさつし、「今こそまずは大阪が一致団結し、日本、ひいては世界が一致団結し、損得を考えるのではなく愛をもって前に進もうと思える映画です」と作品への思いを語った。劇中で大阪国総理大臣を演じた中井は「大阪のために作った映画です。何よりも大阪の人に観てもらわないと」と“大阪国民”にアピール。綾瀬は「野外試写会いいですね。ただ、夜冷え？ 寝冷え？ 冷えないように気をつけて」と観客を気遣うも、“天然”な言葉遣いで会場の笑いを誘っていた。

　同日昼には大阪市内のホテルで合同記者会見も行われ、堤、綾瀬、岡田、中井、鈴木監督が出席。堤は5000人のエキストラが参加した府庁前での撮影などを振り返り、「大阪を舞台にしたエンターテインメントはなかなかない。大阪のエキストラの皆さんは積極的に恥ずかしがらずに役になりきり演技に取り組んでくれて、大阪の芸人魂を感じました」と感謝の意を込めた。

　岡田は「この作品では大阪と京都で撮影し、合間においしいものをたくさん食べさせていただいた思い出があります。特に中井さんが作ってくれたお好み焼がとてもおいしくて今でもその味が忘れられません」と話していた。

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