ブラッド・ピット＆ショーン・ペン、ハリウッドを代表する2大スターが共演する映画『ツリー・オブ・ライフ』（テレンス・マリック監督）の予告編が初公開された。テキサスに暮らす一家5人の40年にわたる物語を通して、「生命」や「家族」の真実を鮮烈に描く。5月11日（現地時間）に開幕する『第64回カンヌ国際映画祭』のコンペティション部門で、日本の三池崇史監督の3D時代劇『一命』、カンヌの常連・河瀬直美監督の『朱花の月』らと最高賞パルム・ドールを競う。

　同作は、処女作『地獄の逃避行』（1973年）以来、38年間でわずか5本目となるマリック監督の6年ぶりの新作。作品数は少ないが、『天国の日々』（1978年）でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞して、全世界に鮮烈な印象を与え、その後20年の沈黙を破って製作された『シン・レッド・ライン』（1998年）がベルリン国際映画祭金熊賞（グランプリ）を受賞した事実は、もはや“伝説”の領域。32年ぶりに参加する今年のカンヌでも、コンペ出品作品19本の中でも、ひときわ注目を浴びており、大本命の一本と目されている。

　主演兼製作を務めたブラッドが1950年代の中部テキサスに生きる一家の厳格な父親を演じ、その息子である成長したジャックには『ミスティック・リバー』、『ミルク』で2つの主演男優賞に輝くショーン。そして、母親役を舞台などで活躍する新鋭ジャシカ・チャステインが演じている。ドラマはもちろん、美しい映像、壮大な音楽にも期待が高まる予告編となっている。

　『ツリー・オブ・ライフ』はカンヌでワールドプレミア上映された後、5月27日に全米公開。日本は8月12日（金）より全国公開となる。

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