歌手の河村隆一、声優の平野綾らが9日、都内スタジオで行われたミュージカル『嵐が丘』の会見に出席した。ミュージカル初挑戦の平野は「キスシーンの時って、本当にキスするんですか？」と素朴な疑問を男性陣にぶつけ、恋仲を演じ合う主演の河村は「本当ににするかもしれないね」とニッコリ。共演者の山崎育三郎も「僕ならガッツリします！」と即答してみせ、平野は「ほ〜」と未体験の話題に興味津々だった。

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　この日はキャスト陣の河村、平野、山崎、安倍なつみが初顔合わせ。安倍は「もともと河村隆一さんのファンで、LUNA SEAを聴いてたので、まさか一緒のステージ立てるなんて思ってなかった。信じられない」と興奮気味。山崎も「子供の頃から聴いてたぐらい河村さんが大好き。恋のライバルとしてステージに立てるのは光栄」と憧憬の眼差しを向けた。

　共演者から熱視線を浴びた河村は、今月3日に日本武道館でソロ公演を行い、6時間半かけて104曲を歌唱するというギネス記録を達成したばかり。「楽勝かなと思ってたけど、大変でしたね」と笑顔で偉業を振り返り「新しいステージで、もっと自信を持っていけると思う。こういうのは積み重ねだと思う」と、早くも次なる舞台での成功を見据えていた。

　「ミュージカルがやりたくて、この業界に入った」と念願叶った様子の平野は「みなさんに教えてもらいつつ、頑張りたい」と大張り切り。そんな平野とWキャストの安倍に挟まれ、河村は「2人の美女を愛させていただくのは楽しみ。2人が違う（声色で）歌を歌うことで自分が変化していくのが楽しみ」と期待を込めた。また、4人の中で1番ミュージカル経験が豊富な山崎は「稽古場はチームワーク。スッポンポンになるくらいさらけ出して楽しんでほしい」と平野にアドバイスを送っていた。

　「嵐が丘」と呼ばれる邸の主人に拾われた孤児・ヒースクリフ（河村）と、主人の娘・キャサリン（平野/安倍）の純愛ゆえに起きたすれ違いや誤解から生まれた復讐劇を描くミュージカル『嵐が丘』は、東京・赤坂ACTシアターにて、7月11日（月）から24日（日）まで上演される。