俳優・江口洋介と蒼井優の初共演が話題の映画『洋菓子店コアンドル』(深川栄洋監督)が2月11日(金・祝)より公開される。東京で評判の洋菓子店を舞台に、スイーツを通して交わる人々の挫折と再生の物語。伝説のパティシエと呼ばれた十村遼太郎を演じた江口は、ケーキ作りに初挑戦し苦労もあったが、「今は人に作ってあげられるほど自信があります(笑)」と嬉しそうに話す。
十村はある理由でパティシエを辞めてしまい、今は製菓専門学校の講師をしながらスイーツ評論家をしている。そんな十村が時折訪れる、昔なじみのパティシエ・依子(戸田恵子)が経営する洋菓子店“パティスリー・コアンドル”で、恋人を追って鹿児島から上京したケーキ屋の娘、臼場なつめ(蒼井)と偶然出会う。見習いとして“コアンドル”で働き始めるなつめ。一生懸命に自分の居場所を見つけようとする彼女の姿に、十村の心も動かされ、少しずつ過去と向き合い始める。
江口にとって、今回の撮影で大変だったのは、一にも二にもケーキを作るシーンだった。「普段ケーキを作るわけではないので、とても苦労しました。均等にホイップを塗るところなんかがとても大変でした…ケーキを作る人って本当に職人さんですよね」。
どのように役作りをしたのか聞くと「役作りというより、のめり込む」と江口。作品に入る前には都内の洋菓子店を何軒も見学し、何度も自分でケーキを作ったという。「デコレーションに凝ったり、写真に撮ったりして 、我ながら“うまくいったな”と思うこともあったり(笑)。家族も喜んでくれたし、知り合いの誕生日にあげたこともありましたね。ケーキ作りは時間も手間もかかるけど、みんなに喜んでもらえるし、自分に帰ってくるものも大きい」
そんなケーキ作りと映画作りを重ねて「作ったものを人に渡して、受け取った人が幸せになる。深川監督の思っている映画の手作り感と、ケーキの手作り感が全部繋がっている感じがしました。やっぱり、いいですよ、映画作りは」と語る。
1990年代初めのトレンディドラマ常連だった20代。30代は「意識して映画に挑んだ」という。『闇の子供たち』(阪本順治監督、2008年)のような社会派作品にも出演し、「役者にはこういうこともできるのかと、ベクトルが変わった。人間の抱えている影の部分が日向を表現する。そういうことを考えるのは嫌いじゃない」。
「映画は僕にとってはヒットしたかどかはあまり関係なくて、何年後かにそれが評価されて、残っていることが嬉しい。それでやっと自分の自信にもなる。だから、苦いですよ。撮影している時は、どうなるかわからないから。でも、苦いと思うことを、どう楽しんで甘く変えるかってことも必要だし。時間的にも精神的にも辛い仕事はしょっちゅうあるけど、甘い差し入れで満たされたりすることもありますしね」。
一男一女の父親でもある江口は、何年か後、もう少し成長した子供たちがこの映画を観て何か感じてくれたらとも思う。「人生は苦い。だから、時には甘いものも必要。でも、甘いものを食べ過ぎて、太りすぎないように気をつけて欲しいな」と優しく笑った。
撮影:渞忠之
ヘアメイク:勇見 勝彦(THYMON)
スタイリスト:山本康一郎
【動画】映画『洋菓子店コアンドル』予告編⇒
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十村はある理由でパティシエを辞めてしまい、今は製菓専門学校の講師をしながらスイーツ評論家をしている。そんな十村が時折訪れる、昔なじみのパティシエ・依子(戸田恵子)が経営する洋菓子店“パティスリー・コアンドル”で、恋人を追って鹿児島から上京したケーキ屋の娘、臼場なつめ(蒼井)と偶然出会う。見習いとして“コアンドル”で働き始めるなつめ。一生懸命に自分の居場所を見つけようとする彼女の姿に、十村の心も動かされ、少しずつ過去と向き合い始める。
どのように役作りをしたのか聞くと「役作りというより、のめり込む」と江口。作品に入る前には都内の洋菓子店を何軒も見学し、何度も自分でケーキを作ったという。「デコレーションに凝ったり、写真に撮ったりして 、我ながら“うまくいったな”と思うこともあったり(笑)。家族も喜んでくれたし、知り合いの誕生日にあげたこともありましたね。ケーキ作りは時間も手間もかかるけど、みんなに喜んでもらえるし、自分に帰ってくるものも大きい」
そんなケーキ作りと映画作りを重ねて「作ったものを人に渡して、受け取った人が幸せになる。深川監督の思っている映画の手作り感と、ケーキの手作り感が全部繋がっている感じがしました。やっぱり、いいですよ、映画作りは」と語る。
1990年代初めのトレンディドラマ常連だった20代。30代は「意識して映画に挑んだ」という。『闇の子供たち』(阪本順治監督、2008年)のような社会派作品にも出演し、「役者にはこういうこともできるのかと、ベクトルが変わった。人間の抱えている影の部分が日向を表現する。そういうことを考えるのは嫌いじゃない」。
「映画は僕にとってはヒットしたかどかはあまり関係なくて、何年後かにそれが評価されて、残っていることが嬉しい。それでやっと自分の自信にもなる。だから、苦いですよ。撮影している時は、どうなるかわからないから。でも、苦いと思うことを、どう楽しんで甘く変えるかってことも必要だし。時間的にも精神的にも辛い仕事はしょっちゅうあるけど、甘い差し入れで満たされたりすることもありますしね」。
一男一女の父親でもある江口は、何年か後、もう少し成長した子供たちがこの映画を観て何か感じてくれたらとも思う。「人生は苦い。だから、時には甘いものも必要。でも、甘いものを食べ過ぎて、太りすぎないように気をつけて欲しいな」と優しく笑った。
撮影:渞忠之
ヘアメイク:勇見 勝彦(THYMON)
スタイリスト:山本康一郎
【動画】映画『洋菓子店コアンドル』予告編⇒
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2011/02/04