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「映画館で音楽」の新スタイル到来 宇多田、福山ライブで実施「劇場生中継」が活性化

 近年、デジタルメディアや3D映画の普及によって、様々な生中継イベントが増加している。AKB48の選抜総選挙の模様や舞台演劇の千秋楽公演などが、今では全国の映画館を通してリアルタイムに楽しめる時代だ。そんな中、音楽業界にもそのブームが浸透してきた。年内をもってアーティスト活動を一時休止する宇多田ヒカルは、12月8日に開催する横浜アリーナ公演を全国の映画館64ヶ所70スクリーンで完全同時生中継。福山雅治も大みそかの年越しライブを映画館で生中継することを発表した。大物アーティストも展開しつつある、この“生中継現象”が活性化していく利点とは、何か。

 「会いにいけるアイドル」をコンセプトに秋葉原に誕生したAKB48が、専用劇場のキャパシティの制限で“会いたくても会いにいけない”アイドルに成長したりするなど、チケットが入手困難なアーティストは数多い。スケジュールの都合で会場や公演日数が限られたり、年越しライブといった“その日”に大きな意味を持つものとなれば、さらにチケット争奪の競争率は跳ね上がり、涙をのんできた人々も少なくないだろう。

 劇場生中継は、抽選で漏れた人や、会場から遠方のために断念した人などをも巻き込む新ビジネスとして広がりつつある。

 支持される背景には、アーティストサイドとファンの「共有したい」という思いがある。今回の宇多田や福山のコンサート劇場生中継も、「なるべく多くのファンのみなさんに観てもらいたい」というアーティストの思いから実現した。

 劇場生中継の魅力は、大スクリーンで間近に見られる迫力と、コンサートチケット代の半分以下という安価で、ライブがリアルタイムで楽しめるという点が挙げられる。ライブ会場ではなかなか気付けないアーティストの細かい表情や仕草、会場全体の雰囲気も把握でき、飲食可能というのも映画館ならではだ。

 会場でライブを楽しんだ人と遜色ないファンサービスも支持されるだろう。宇多田の場合、横浜アリーナで無料配布するプレミアム・パンフレットを、映画館で生中継を見る入場者全員にもプレゼント。福山も、パシフィコ横浜での年越しライブで配られるお土産を、それぞれの映画館に用意するという。

 宇多田の劇場生中継に携わる関係者は「『地元の映画館で見られるならば』と、アクセスの良さから生まれる“気軽さ”が、新たなファン層獲得にも繋がる」と期待を膨らませる。と同時に「デジタル化が普及するにつれて、この“生中継”というマーケットは来年以降増えていく傾向にあると思います」と“音楽を映画館で”という流れが加速していくと分析する。

 1ヶ所から全国へ生中継されるという利便性は、アーティスト側の負担軽減にも繋がるため、大物アーティストの“全国展開”も実現する日もそう遠くないかもしれない。今後、大物のみならず、諸事情で特定の日程や会場でしかできないイベントやライブが、地元の映画館で楽しむという機会が増えてきそうだ。

 宇多田は12月8日、9日に横浜アリーナで『WILD LIFE』コンサートを開催。全国64ヶ所70スクリーンで『“WILD LIFE”ライブ・ビューイング in シアター』と銘打って行われる完全同時生中継は、コンサート生中継の規模としては過去最大級。大河ドラマ『龍馬伝』で全国にファンが拡大している福山は、12月27日から31日までパシフィコ横浜でコンサート『福山☆冬の大感謝祭』を展開する。

宇多田ヒカル“WILD LIFE”ライブ・ビューイング in シアター公式サイト
http://www.amuse.co.jp/liveviewing/

福山雅治公式サイト
http://www.fukuyamamasaharu.com/

宇多田ヒカル『自分の音楽を愛してくれた人たちへの感謝の気持ちが詰まったベスト盤』

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