およそ10年にわたって続く人気ファンタジー映画シリーズの最新作で最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝　PART1』（デイビッド・イェーツ監督、11月19日公開）のキャストが18日、都内のホテルで来日会見を開いた。来日したのは主人公ハリー・ポッターの親友ロン役のルパート・グリント（PR来日は6年5か月ぶり2度目）、ロンの妹でハリーの恋人ジニー役のボニー・ライト（同初来日）、ハリーの友達ルーナ役のイバンナ・リンチ（同初来日）の3人。

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　ハリー（ダニエル・ラドクリフ）ら仲間たちの“最後”の戦いを描く最終章は、宿敵ヴォルデモートを倒すため、彼の魂が宿った“分霊箱”を探し求めてホグワーツを出て過酷な旅に出る物語。原作のエピソードやテイストを可能な限り忠実に映画化するため、シリーズ初の2部構成となっており、後編の『PART2』は来年7月15日に公開される。

　ルパートは「僕にとってものすごく大きな作品になりました。ハリー・ポッターシリーズが僕の人生といってもいいくらい。この作品に出会う10年前までのことが、ほとんど思い出せないくらい」と、人生を激変させた同シリーズを振り返り、「終わってしまって、悲しい感じ。2度とロンになれないだという実感がわいてきたところ。心が空っぽになったような虚しい感じがしています。でも、撮影の一瞬一瞬を楽しんだし、『ハリー・ポッター』シリーズに出演できたことを誇りに思う。それが終わった今、解放感も感じている」と語った。

　第1作目に出演した時は9歳だったボニーは、「当時は子供で何もわからず、現場にいました。毎日が学びと新しい経験の連続でした。最終章の撮影が終わった時は、これで完結したという達成感と誇りを感じましたが、今、私も終わってしまって寂しい気持ちになっているところです」と胸の内を明かした。

　第5章『不死鳥の騎士団』のオーディションで1万5000人の中から選ばれ、ルーナ役を勝ち取ったイバンナは「（原作者の）J.K.ローリングさんから『あなたなら出来る』と声をかけてもらい、自信をもらいました。ルーナは常に可能性を見つめている少女、彼女からいろいろ教わりました」と話した。

　前編の見どころについてルパートは「僕らは制服を脱ぎ、学校を出て、旅をします。ハリー、ハーマイオニー、ロンの3人の関係が変わっていくし、特にロンは嫉妬したり、精神的にネガティブに追い詰められたりしてかなり複雑。演じていて新鮮でした。今までとは違うダークな雰囲気の大人の感覚がする作品になっています」。原作小説の大ファンだというイバンナは、「（前後編にしたことで）いままでより展開がスローになり、お互いの関係がより深く描かれています。原作の雰囲気をうまく表現していると思う」とアピールした。

　来日キャスト3人は、翌19日に東京・丸の内ピカデリーで行われる初日舞台あいさつに登壇し、20日に大阪・なんばパークスシネマ、21日に名古屋のミッドランドスクエアシネマで行われる舞台あいさつにも出席する予定。

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