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『鉄男』の塚本晋也監督 「新作は常に考えています」

 怒りによって身体が“鋼鉄の銃器”へと化す男、鉄男。塚本晋也監督の代表作『鉄男』(1989年)から20年、第2弾『鉄男II/BODY HAMMER』(1992年)から17年、ついに完成した第3弾『鉄男 THE BULLET MAN』が今年公開され、続編でもリメイクでもない全く新しい21世紀版最新“鉄男”として話題になった。この物語に続きはあるのか、塚本監督を直撃した。

塚本晋也監督 (C)ORICON DD inc.  

塚本晋也監督 (C)ORICON DD inc.  

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 「たとえ、作りたいと思っていてもそれを言うのはよそうと思っています(笑)。つい語り出すと熱く語ってしまうので。鉄男THE BULLET MANは17年間熱く語っているうちに、狼少年になってしまう一歩手前でした。」と塚本監督。あっさり煙に巻かれてしまった。

 「一作一作、これでもか、これでもかと、力を振り絞って、映画を作ってきた。32歳で作った『鉄男II』の時も、『もう、死ぬ〜』と喘ぎながら作っていたけど、その後はかなりのペースで映画を作ることができた。今はまた『鉄男THE BULLET MAN』を皮切りに、昔みたいに一本一本じっくり作っていこうと思っています」

 新作映画への意欲は満々。すでに塚本監督の頭の中には、次回作のプランがあるようで、映画作りへの情熱と探究心は燃え尽きることがない。塚本監督は照れ笑いを浮かべながら「映画作りは多くの人に迷惑もかけるし、やる気がなくなったら、早いとこやめてしまうべきなのかも知れませんが、やる気がどうも消えないんですね。やる気っていったい何だろうと思うときがありますね。なんか体の中に具体的にある物質なんじゃないかって思うときがあります。自分は“やる気物質”が消えないから映画を作り続けているのかもっていう…」と話した。

 そんな“やる気物質“は、最新作『鉄男 THE BULLET MAN』のDVD&Blu-rayの発売に際しても発揮されている。塚本監督自ら「パーフェクト・エディション」と名付け、劇場公開されていない「別エンディングテーマ・バージョン」を収録。さらに特典ディスクには「マルチ・マテリアル・バージョン」として、本編の裏側を見せるメイキング・フィルムを収めた。本編と同じ音と音楽をそのまま使用し、本編のシーンとシンクロさせたメイキング映像や、塚本監督の絵コンテ、イメージビジュアルを新たに編集。一度、本編を見ていれば、自分の頭の中に残っているストーリーを追いながら、映画が完成するまでの過程を見ることができる。

 塚本監督は「プロデューサーに単なるメイキングじゃつまらないと言われて、本編と同じ尺のメイキング・フィルムというアイデアは面白いと思った。本編シーンがどう作られたか、裏側を見せるというより、臨場感を伴いながら一緒に体験できる新しい作品になった」と満足げだ。新しくて面白いものになりそうな予感が、その“やる気”をさらに刺激し続けている。

 『鉄男 THE BULLET MAN パーフェクト・エディション』のDVD&Blu-rayは11 月4 日発売。

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  • 『鉄男 THE BULLET MAN 』【パーフェクト・エディション Blu-ray】2010年11月4日DVD&Blu-ray発売 (C)TETSUO THE BULLET MAN GROUP 2009 

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