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鈴木杏、新作映画『軽蔑』でポールダンサーに挑戦

 俳優・高良健吾鈴木杏のダブル主演で、芥川賞作家・中上健次(享年46)の最後の長編作品『軽蔑』(1992年発表)の映画化が決まった。戦後生まれの純文学作家の旗手として活躍し、1992年に腎臓がんで急逝してから18年経った今も、圧倒的な人気を誇る中上氏の異色のラブストーリー。高良は名家の一人息子として生まれながら、上京して賭博に明け暮れる暮らしをしていたカズ役、鈴木は新宿歌舞伎町のポールダンスバーでナンバー1の踊り子・真知子役を演じる。

映画『軽蔑』にダブル主演する高良健吾(C)Hirohisa Nakanoと鈴木杏 

映画『軽蔑』にダブル主演する高良健吾(C)Hirohisa Nakanoと鈴木杏 

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 東京で出会い、熱烈に魅かれあった二人は、カズの故郷に帰って新しい生活を始める。しかし、カズの父親・一幸(小林薫)をはじめ、周囲は二人の関係を認めようとしない。「愛しているけど、ここじゃ一緒にいられない」と引き裂かれる想いで東京へ戻ってしまう真知子。やがてカズは高利貸しの山畑(大森南朋)の金で賭博に身をやつす。失意のカズは真知子を追い求め、愛を確かめ合うのだが、山畑は借金の帳消しと引き換えに真知子を要求してきた。一緒に逃げるはずだったカズは真知子だけを東京へ向かわせ、追っ手を食い止めようと自らの身を賭ける。純粋で不器用な、愛し合うがゆえに引き裂かれていく、壮絶な純愛を描いた作品。

 監督は『余命1ヶ月の花嫁』(2009年)、『雷桜』(公開中)の廣木隆一。「僕が映画界に入った頃からの憧れの作家だったのでいつか挑戦したいと思っていた」と、中上文学の映像化に気合が入る。10月24日にクランクインし、ダンサー役の鈴木は「ポールダンス、難しいです。どれだけ練習してもなかなか自分の思いどおりにいかず悔しい日々が続きますがようやく楽しめるようになってきました」と話している。

 高良と廣木監督は、『M』(2007年)以来となる顔合わせ。廣木監督との再タッグについて高良は「とても身が引き締まる思いです。本当に自分の役者としての軸を作ってくれた方なので、また誘っていただいて光栄です」。廣木監督も高良の魅力について「まだまだの未知数で広がっていてどんなイメージにも染まらない魅力があるように思います。役の上で変化していくのを、年を重ねて見守りたい」と語っている。

 中上氏は1946年8月2日、和歌山県新宮市生まれ。主に紀州熊野を舞台に膨大な作品を残し、地元住民を集めて無形の学習体系・熊野大学を設立したことでも知られる。1975年(昭和50年下半期)、肉親の血の問題を描いた『岬』で芥川賞を受賞。ちなみに、次回(昭和51年上半期)の芥川賞は村上龍(当時23歳)の『限りなく透明に近いブルー』が受賞している。

 映画『軽蔑』は2011年全国公開予定。

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