バンクーバー冬季五輪が開催された今冬、韓国で860万人を動員し、歴代興行成績6位の大ヒットを記録した映画『国家代表!?』が23日より全国公開される。同作は1998年の長野冬季五輪の裏側で起きていたスキージャンプ韓国代表チームのありえない挑戦を、虚実織り交ぜながら笑いあり涙ありの青春エンターテインメントに昇華させた作品。9月中旬に来日したキム・ヨンファ監督と主演の韓国俳優ハ・ジョンウがORICON STYLEのインタビューに応じた。
物語は、冬季五輪誘致のために、スキージャンプの韓国代表チームが急きょ組織されることになったところから始まる。そこで集められたのはジャンプ未経験の落ちこぼればかり。元子供スキー教室の講師というド素人のコーチの下、金メダルを目指して猛特訓の日々が始まる。様々な問題を抱えるメンバーたちは何度も挫折しかけるが、ダメな人生から卒業するためにイチかバチかの大勝負に出る…。
「ほぼ実話」と言われる点についてヨンファ監督は「100%真実といえば、100%真実であり、100%つくり話と言えばそうとも言えます。劇中でも描いている韓国のスキージャンプの歴史に偽りはありませんが、それ以外の部分は自分なりにインスピレーションを受けて、シナリオを書き、演出しました」と説明。
ヨーロッパや日本に比べて韓国のスキージャンプの歴史は浅く、国内で選手が本格的なトレーニングを行うようになったのは、1997年冬季ユニバーシアードの開催地となったムジュリゾートに韓国初のジャンプ台が完成したころから。しかし、登場人物の生い立ちなどは完全にフィクションである。ハ・ジョンウ演じるボブが、アメリカで育ったという設定は、他種目の複数のアスリートの体験談などをベースに作ったという。
『オー!ブラザーズ』(2003年)、『カンナさん大成功です』(2006年)の監督・脚本を手がけ、2本の映画で1000万人近い観客を動員し、瞬く間に韓国映画界を代表する監督の一人となったヨンファ監督。主演のハ・ジョンウは、冷酷な殺人鬼役で注目された『チェイサー』(2008年)、妻夫木聡と共演した日韓合作『ノーボーイズ,ノークライ』(2009年)で日本でも実力派俳優として知られる。2人は韓国中央大学の先輩後輩(ヨンファ監督が先輩)の間柄。ジョンウは今回、監督から直接「一緒にやろう」と誘われ、「事務所に相談する前に出演を即決していました。監督の作品なら絶対面白いと信じていました。シナリオを受け取って監督に聞いたのは、本当にジャンプ飛ぶの?ってことだけでした(笑)」。
スキージャンプのシーンは本物の韓国代表選手や強豪ドイツ、オーストリアの選手が撮影に参加。さすがに標高差100m超のジャンプ台から滑り降り、飛ぶことはなかったものの、俳優たちも撮影の3ヶ月前から韓国代表チームとトレーニング合宿を敢行し、リアリティを追求した。
随所に笑いを散りばめ、要所要所でホロリとさせる。一筋縄でいかない題材から新鮮な笑いと深い感動を生み出すヨンファ監督は「人生はコメディだ」と言う。「ものすごく壮絶で、悲惨な経験をしても、時間が経って振り返るとけっこう笑えることがある。チャップリンも言っていたよ。近くで観ると悲劇でも、遠くから見るとコメディだって。僕は子供の頃、けっこう苦労して、世の中とはなんて不公平なんだろうと思って生きていた。その中で映画が希望を与えてくれたり、慰めを与えてくれたり、癒してくれた。だから、僕も映画を通じて、つらい環境でも一生懸命に生きる人々に希望を与えたいと願っているんです」。
同作の大ヒットによって、韓国では本物のスキージャンプ選手にも注目が集まるなど社会現象を巻き起こした。アルバイトで遠征費や生活を支えていた選手もプロチームに所属するようになったという。ハ・ジョンウは「選手たちがいい環境でトレーニングできるようになったと聞いて、この映画に関わったキャスト、スタッフすべてが名誉に思っています。日本のみなさんには映画をまず楽しんでいただいて、僕についても何かを発見してもらえたら嬉しいです」。
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物語は、冬季五輪誘致のために、スキージャンプの韓国代表チームが急きょ組織されることになったところから始まる。そこで集められたのはジャンプ未経験の落ちこぼればかり。元子供スキー教室の講師というド素人のコーチの下、金メダルを目指して猛特訓の日々が始まる。様々な問題を抱えるメンバーたちは何度も挫折しかけるが、ダメな人生から卒業するためにイチかバチかの大勝負に出る…。
ヨーロッパや日本に比べて韓国のスキージャンプの歴史は浅く、国内で選手が本格的なトレーニングを行うようになったのは、1997年冬季ユニバーシアードの開催地となったムジュリゾートに韓国初のジャンプ台が完成したころから。しかし、登場人物の生い立ちなどは完全にフィクションである。ハ・ジョンウ演じるボブが、アメリカで育ったという設定は、他種目の複数のアスリートの体験談などをベースに作ったという。
『オー!ブラザーズ』(2003年)、『カンナさん大成功です』(2006年)の監督・脚本を手がけ、2本の映画で1000万人近い観客を動員し、瞬く間に韓国映画界を代表する監督の一人となったヨンファ監督。主演のハ・ジョンウは、冷酷な殺人鬼役で注目された『チェイサー』(2008年)、妻夫木聡と共演した日韓合作『ノーボーイズ,ノークライ』(2009年)で日本でも実力派俳優として知られる。2人は韓国中央大学の先輩後輩(ヨンファ監督が先輩)の間柄。ジョンウは今回、監督から直接「一緒にやろう」と誘われ、「事務所に相談する前に出演を即決していました。監督の作品なら絶対面白いと信じていました。シナリオを受け取って監督に聞いたのは、本当にジャンプ飛ぶの?ってことだけでした(笑)」。
スキージャンプのシーンは本物の韓国代表選手や強豪ドイツ、オーストリアの選手が撮影に参加。さすがに標高差100m超のジャンプ台から滑り降り、飛ぶことはなかったものの、俳優たちも撮影の3ヶ月前から韓国代表チームとトレーニング合宿を敢行し、リアリティを追求した。
随所に笑いを散りばめ、要所要所でホロリとさせる。一筋縄でいかない題材から新鮮な笑いと深い感動を生み出すヨンファ監督は「人生はコメディだ」と言う。「ものすごく壮絶で、悲惨な経験をしても、時間が経って振り返るとけっこう笑えることがある。チャップリンも言っていたよ。近くで観ると悲劇でも、遠くから見るとコメディだって。僕は子供の頃、けっこう苦労して、世の中とはなんて不公平なんだろうと思って生きていた。その中で映画が希望を与えてくれたり、慰めを与えてくれたり、癒してくれた。だから、僕も映画を通じて、つらい環境でも一生懸命に生きる人々に希望を与えたいと願っているんです」。
同作の大ヒットによって、韓国では本物のスキージャンプ選手にも注目が集まるなど社会現象を巻き起こした。アルバイトで遠征費や生活を支えていた選手もプロチームに所属するようになったという。ハ・ジョンウは「選手たちがいい環境でトレーニングできるようになったと聞いて、この映画に関わったキャスト、スタッフすべてが名誉に思っています。日本のみなさんには映画をまず楽しんでいただいて、僕についても何かを発見してもらえたら嬉しいです」。
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2010/10/22