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内山理名、中年男性との恋 「絶対ない」

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予告編

 韓国人の中年上司と部下の女性がひかれ合うラブストーリー『遠くの空』(井上春生監督)が25日、東京・新宿K’sシネマで公開される。主演の女優・内山理名(28)は、同作の主人公のように親子ほど年の離れた男性に恋することは「絶対ないですね」ときっぱりと否定。その役の心象風景を理解するのに苦労したという。


映画『遠くの空』に主演の内山理名(C)ORICON DD inc.  

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 内山が演じる松木美江は、日本人の父を早くに亡くし、在日韓国人の母に大切に育てられた28歳のOL。ある日、勤務先の会社に韓国支店からユウ・ジョンべ(キム・ウンス)が課長として転勤してくる。上司と部下という関係で出会ったふたりは、互いにひかれ合い、週末ごとに東京の街を散歩しながら、どんどん距離を縮めてゆく。



内山理名のプロフィール(C)ORICON DD inc. 

 「同じような経験をしたことがないので、最初は美江の気持ちが理解できませんでしたね。ただ、年齢差とか関係なしに、何だかわからないけど気になるとか、気になるから会いたい、もっとお話ししたい、そういう気持ちになるのは共感できた。結局、それが異性としての恋愛感情なのか、尊敬の念なのか、単なる好奇心なのか…、すごく微妙でした」


 いかにして役の心象風景を表現するか。役者としての力量が問われるところでもある。内山は「作品をやり終えた後に思うことがあります。今なら、役の気持ちがわかるのに、撮影していたあの時は何でわからなかったんだろうと。作品にかかわっていた数ヶ月の間に、自分の見方が変わっていたり、違う見方ができるようになっていることに気づく。それを自分で成長したと言っていいのかわかりませんが、他人の人生を疑似体験できる役者という仕事の面白さは感じますね」と胸の内を明かす。


  同作が劇的なのは、美江とユウの出会いが、ある事件に帰結するところだ。それは韓国で1980年に起こった光州事件。クーデターで実権を握った全斗煥元大統領側と、民主化を求める学生や市民らが衝突し、多くの死傷者を出した。物語では、ユウが当時、民主化運動の学生リーダーをしていて、美江の母親(黒田福美)もその運動に関わっていたという過去が明かされる。


 「私が知っている韓国といえば映画やK-POPなどのエンターテインメントと料理くらいでしたので、最初にシナリオを読んだ時は衝撃を受けました」と驚きを隠さない。


 日本ではあまり知られていない韓国の民主化運動についても、この作品で初めて知ったという。内山は「韓国にもそのような歴史があることを知っただけで、世界を見る目が広がった気がします。だから観客のみなさんにもこの作品を通じて知っていただいてじっくり物語を味わってほしいと思います」と語った。


(ヘアメイク:佐々木篤(GLUECHU) スタイリスト:加藤暢子)


『遠くの空』

(C)2010「遠くの空」製作委員会



 日本人の父を早くに亡くし、在日韓国人の母親、明子のもとで大切に育てられた松木美江。今は東京の投資顧問会社で働いているが、高校生の頃から韓国で働くことが夢だった美江は韓国の旅行代理店への転職の準備を始めていた。そんな時、美江が勤める会社に韓国支店から柳正培(ユウ・ジョンベ)が課長として転勤してくる。投資という利潤追求のゲームで勝者となりながらも、その虚しさを埋めることの出来ない柳。そして家族も認めている恋人が居るが、何不自由ない暮らしに退屈と不安を募らせ始めていた美江。東京の空の下、二人は強く惹かれあってゆく。

 週末ごとに東京の街を散歩しながら、どんどん距離を縮めてゆく柳と美江。そんなある日、美江は柳の生き抜いてきた韓国での過去を聞かされ、美江は自分たち2人を結びつけた運命のいたずらに気付きはじめる。1980年、民主化を求める学生、市民たちと軍部が衝突した光州民主化運動。かつて柳は、その最前線に学生運動グループのリーダーだった…。

監督:井上春生
出演:内山理名 キム・ウンス 黒田福美ほか

配給:スタイルジャム
9月25日(土)より全国ロードショー

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  • 映画『遠くの空』9月25日(土)公開(C)2010「遠くの空」製作委員会 

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