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　歌舞伎俳優の中村獅童が20日、都内で行われた長編アニメーション映画『昆虫物語みつばちハッチ〜勇気のメロディ〜』（アミノテツロ監督、7月31日公開）の完成披露チャリティ親子試写会で舞台あいさつに登壇後、囲み取材に応じた。レポーターの誘導尋問にまったく乗ってこない中村は「最近、落ち着いていますね」とちょっぴり寂しそう。同作でカマキリのカマキチの声を担当したことから、カマキリの「目の前にある動くものに飛びついて食べてしまう習性」にかけて、「カマキリのように行きたい。頑張ります」と自らを奮い立たせた。

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　舞台あいさつの登壇者は中村のほかに、ハッチと心を通わせる人間の少女アミィ役のアヤカ・ウィルソン、コガネムシのコガネナシ役・板東英二、テントウムシのピコ役・臼田あさ美らボイスキャストと、同作の総合プロデュースを手がける小山薫堂、キャラクターのハッチ（声・齋藤彩夏）とアミィ。同作をきっかけに昆虫についていろいろ調べているというアヤカは「最近、働き蜂は全部メスだと知った」と知識を披露して、ほかの登壇者を感心させていた。

　この日、親子連れでほぼ満席となった会場にはタレントのはなわと2人の息子・元輝くん（9）と龍之介くん（6）の姿も見られた。上映後、龍之介くんは「ハッチみたいにママを探しに冒険に行きたくなった」、元輝くんは「感動しすぎてお腹が減った。ハチミツ（のかかったドーナツ）が食べたい」とコメントし、親譲り（？）の笑いのセンスを垣間見せていた。

　同作は日本での完成披露に先駆け、イタリア・ジッフォーニという小さな村で開催される世界最大級の子供映画の祭典『ジッフォーニ映画祭』で現地時間19日夜（日本時間20日未明）に招待上映された。上映前からイタリアでのハッチの呼び名「MAGA、MAGA…」の大コールが巻き起こり、子供が舞台に上がって着ぐるみのハッチに抱きつくハプニングも含めて、大盛況だったという。


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