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「朝ドラから大河へ」向井理に渡辺謙や宮崎あおいとの共通点

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 NHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』をはじめ、ドラマや映画に引っ張りだこの俳優・向井理が、2011年大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』に徳川二代将軍・秀忠役で出演することが決まった。5日、同局での会見に『ゲゲゲ〜』の収録スタジオから駆けつけた向井は、ハードスケジュールを心配する声に「あまり、役作りだったり体力的な部分を気にしたことはありません」と頼もしい回答。現在、朝ドラではヒロインの夫・水木茂を演じており、大河でも上野樹里演じるヒロイン・江の3度目の夫を演じる。朝ドラと大河を通じて“ヒロインの夫役”を演じるのは史上初の快挙。どちらも重要な役どころでの「朝ドラから大河へ」のバトンタッチ劇の渦中にいる向井は、今やハリウッド俳優の渡辺謙、『篤姫』を経て国民的女優に成長した宮崎あおいと共通するブレイクの道程を辿っている。

2011年大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』の男性キャスト発表会見に出席した向井理 

2011年大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』の男性キャスト発表会見に出席した向井理 

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 『ゲゲゲの女房』から『江』へ。「隣のスタジオから来た」とあっけらかんと話した向井は、今回の抜擢に「大河ドラマというドラマ史に残る作品に出られて光栄。時代劇も初ですので、たくさんのことを吸収していい作品の一部になれば」と出演を素直に喜ぶ一方、クランクインは年末以降を予定しており現状、役作りは「考えられない」。ただ、役柄には強い興味を示し「夫婦以前にいろいろな問題があると思う。家康の息子という、強大な父を持った境遇を考えていかなきゃいけない。出会った人々に影響されながら江姫も自分(の役)も成長していくと思う」と期待をのぞかせた。

 NHK、朝の顔から夜の顔へ――。向井と似た過程を経た俳優は過去にも数人いる。中でも渡辺は、1986年の朝ドラ『はね駒』でヒロイン・斉藤由貴の夫役を演じ、翌87年の大河ドラマ『独眼竜政宗』で主演を射止めたことで、俳優として大きく認知度をあげた。宮崎も2006年の朝ドラ『純情きらり』でヒロインを務め、その1年後の2008年に大河ドラマ『篤姫』で高い人気を得た。その流れを汲めば、向井の大化けぶりが注目されるのは必然といえるだろう。

 同番組の屋敷陽太郎チーフプロデューサーは、ゲゲゲでの夫ぶりとは「違うものになると思う。別の男性像を描く」と向井の新たな一面を引き出すと力を込め「品があって、優しそうで、それでいて骨のある演技をするいい役者」と評した。

 秀忠像にも言及し「偉大なお父さん(家康)がいて『優秀じゃなかった』とか『法令を発表したのは家光』だとか言われてる。でも、最近の歴史家の研究によると秀忠は重要だったという説がある。実は優秀で、家光の名前を借りて秀忠が(法令発表などを)やっていることが多かったと言われてる。偉大な父親の影でやるべきことをやっていくという姿は、向井さんの佇まいと重なる」と期待を寄せる。

 同作は織田信長の妹・市の三女として生まれ、3度目の結婚で徳川二代将軍・秀忠の正室となり、三代将軍・家光を生んだ“江(ごう)”の生涯を描く。脚本は、宮崎あおいが主演し人気を呼んだ『篤姫』を担当した田渕久美子さんのオリジナルで、世間に新たな秀忠のイメージを構築させるという意味でも、向井に大きな期待が寄せられている。


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 上野樹里

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  • 2011年大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』の男性キャスト発表会見に出席した向井理 
  • 2011年大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』の男性キャスト発表会見に出席した(上段左から)袴田吉彦、柴俊夫、大地康雄、石坂浩二、北大路欣也、萩原聖人、北村有起哉 (下段左から)瀬戸康史、岸谷五朗、時任三郎、上野樹里、向井理、市村正親、斎藤工 (C)ORICON DD inc. 

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