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芸人・今田耕司が“嫉妬”にまみれた中年男を熱演

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 お笑いタレント・今田耕司が、主演を務める舞台『愛Pod』の公演を控え、ORICON STYLEの単独インタビューに応じた。構成作家として知られる鈴木おさむが作・演出を手掛け、昨年は東京・下北沢で幕を明け好評を博し、今年ついに再演を迎えた同舞台。バラエティ番組で司会、コントと幅広く活躍中の今田が劇中で演じるのは才能に嫉妬し、ジレンマやコンプレックスにがんじがらめになった冴えない書籍編集者だ。

舞台『愛Pod』に出演する(後列左から)小杉竜一、高田郁恵、村上大樹、(前列左から)堀内健、今田耕司、高橋茂雄 

舞台『愛Pod』に出演する(後列左から)小杉竜一、高田郁恵、村上大樹、(前列左から)堀内健、今田耕司、高橋茂雄 

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―― 吉本新喜劇以外で本格舞台は今回で3度目ですが、初舞台から新しい“舞台”というジャンルに緊張などあったのでしょうか?

【今 田】作家と演出はずっと鈴木(おさむ)君なんで、劇中に笑いも散りばめられていますからね。安心できたし、最初からあんまり意識せずに臨めたと思います。

―― 前作『尋常人間ZERO』に続き、昨年の『愛Pod』、そして今年は再演。今回で3度目の主演ですが、俳優業の楽しさも覚えたのでは?

【今 田】いや、また俳優とは違う感じですかね。舞台に立ってないと意味がない。初日の幕が上がる瞬間の緊張感は半端ないですからね。それが心地いい。もちろん新喜劇も緊張しますよ、「ウケんのかな?」とかね。ただ、そこを離れた舞台はまた違いますよね。きっと、自分でも予測がつかない「どうなるのかな? この舞台」という新しい刺激を求めていたんでしょうね。

―― そこで、今回の“再演”。ミステリー要素を持つ内容ですが、すでに初演でタネ明かしは終っていて、それでも尚、観客を魅了しなければいけない舞台…プレッシャーはありますか?

【今 田】プレッシャーに感じることはないんですけど、初演と違って全部仕掛けがお客さんに分かっていますからね。それでも新しく観に来てくれた人はもちろん、前に観てくれはった人にも面白いと思って帰ってもらいたい。そこが新しい見せ所ですよね。鈴木君も前回の初演が終って、も少し書き足したい、再演できたらいいねって話してましたから。

―― 鈴木さんの演出についてはいかがですか?

【今 田】基本的に鈴木君は褒めて伸ばしてくれるタイプ。すごく良い演出家というか、気持ちよく乗せてくれるのでやりやすいです。本人は大変かもしれませんけど(笑)。ただ、鈴木君も“テレビの人”というイメージがあるから、終演後のアンケートを読んでも「演出がテレビ的すぎる」といった意見もあって、賛否両論でしたね。

―― 演劇ファンから厳しい意見が届くこともあるのでしょうか?

【今 田】下北の「本多劇場」にかけるお芝居だから、と観に来るお客さんが結構いるんですよ。新喜劇ともテレビとも異なるし、その違いは大きいですよ。新喜劇の「笑いにきました」っていう雰囲気でもないし、受けどころも違います。舞台は笑いの部分が受けたとしても「それ(笑い)が全てじゃない」という見方がありますよね。

―― お笑い芸人の皆さんにとって、今までにない「演じどころ」といったところでしょうか?

【今 田】そうですね。ただ、脚本が絶対面白いという自信があるんです。お笑いの舞台は、1回スベると、最後までズルズル倒れてしまうことがありますけど、こういった舞台はそれがない。最後の大オチまで含めて、全体として観てもらって作品を評価して貰えるところが、違いかな。だからこそ、楽しんでみてもらえると思ってます。鈴木君の作品を信頼してますし、のびのび演じますよ。

―― なるほど。今後の展開として「今田一座」の旗揚げも期待できそうですね。

【今 田】いやーー、大変ですよね。ソレはさすがに(笑)。ただ、来年もう1本お芝居を打って“三部作”として完成できたらいいねという話はしてます。そっから、どうなるかは分からない。ただ、次の舞台はもう1回“演劇の聖地”とされる本多劇場で芝居を打ちたいですね。

 再演『愛Pod』のテーマは“嫉妬”。振り向いてくれない想い人の彼氏に、また努力では手に入らない才能にジレンマと劣等感、コンプレックスに心を縛られながら生きる一人の書籍編集者の物語。主人公を演じる今田に「実際に、強い嫉妬を感じることは?」と尋ねると「めちゃめちゃあります。とりあえず男前に嫉妬します! どんだけ得してんねん!!」と鼻息を荒げる。実際に4年前の渋谷で、あまりの美人を目撃しナンパを実行したところ、あえなく玉砕。お茶さえ付き合ってもえらず、肩を落としたと意外なエピソードを明かし、笑いを誘った。

 重いテーマも笑い飛ばし、取材陣や周囲のスタッフの緊張をほぐしてくれることも忘れない今田。常に謙虚でありながら、周囲への気遣いやサポートをしつつ、今のお笑い界を牽引する彼の新境地ともいえる“舞台”というフィールドは、一体どんな側面を与えるのか? どのように笑いに還元されていくのか? 興味がつきない。ちなみに今田は現在44歳の独身。「大変なんですよ。女の子とご飯とかは行ったりするんですけど、そっから先がね……」と、プライベートの“婚活”は難航中とのこと。「今、良いなって想っている子を今度の舞台に誘おう思てるんですよ。この舞台やったら、観てほしいなと思って」と、冗談交じりに語るも自信をのぞかせていた。

 同舞台は大阪公演が6月26日(土)〜27日(日)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて、東京公演が7月10日(土)〜11日(日)までル テアトル銀座 by PARCOにて上演される。出演は芸人畑からネプチューン堀内健ブラックマヨネーズ小杉竜一サバンナ高橋茂雄、そして演劇界から拙者ムニエル・村上大樹、毛皮族・高田郁恵と物語同様、異色のキャストで秀逸のミステリーを展開する。

>>舞台『愛Pod』スペシャルインタビュー
■今のお笑い界を分析。若手は“テレビコント世代”

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  • 舞台『愛Pod』に出演する(後列左から)小杉竜一、高田郁恵、村上大樹、(前列左から)堀内健、今田耕司、高橋茂雄 
  • 舞台への意欲を語る今田耕司 (c)oricon.DD 

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