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全国の映画館スタッフが選ぶ『映画館大賞2010』発表、1位はイーストウッド監督『グラン・トリノ』

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 全国の独立系映画館150館のスタッフが選ぶ映画賞『映画館大賞2010』が15日、同事務局より発表され、クリント・イーストウッド監督の『グラン・トリノ』が1位に輝いた。同映画賞は全国の書店が選ぶ『本屋大賞』にならい2009年3月に創設され、映画館スタッフが“スクリーンで観てもらいたい”という基準で選出。今回が2回目の発表で、初回を上回る映画館が参加した。2位は笑福亭鶴瓶と瑛太の共演が話題になった『ディア・ドクター』(西川美和監督)、3位は『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(ケニー・オルテガ監督)が選ばれた。

映画館のスクリーンで観て欲しい『映画館大賞2010』1位に選ばれた『グラン・トリノ』(C)2008 VILLAGE ROADSHOW FILM(BVI)LIMITED 

映画館のスクリーンで観て欲しい『映画館大賞2010』1位に選ばれた『グラン・トリノ』(C)2008 VILLAGE ROADSHOW FILM(BVI)LIMITED 

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 独立系映画館とは、全国展開シネコン、成人映画館以外の映画館のこと。同賞は、2008年12月1日〜2009年11月30日の間に封切られた作品の中から、洋画、邦画のメジャー、インディペンデント、自館での上映の有無を問わず、各映画館のスタッフが、この映画を観てほしいと思った作品10本をベストテン形式で投票。1位=10点、2位=9点、3位=8点…10位=1点として集計し、ベストテンを決定した。

 このほか、映画監督、俳優、文化人などの著名人が選ぶ特別部門『あの人の1本』として、女優・中谷美紀が『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』(サーシャ・ガバシ監督)、俳優・竹中直人が『永遠のこどもたち』(J.A.バヨナ監督)、映画監督の阪本順治が『ポチの告白』(高橋玄監督)を選出。中谷は、「「夢を叶えるには人生は短すぎる。しかし、夢を諦めるには人生は長すぎる」と、ある監督は言いましたが、この作品はまさにそんな映画でした。ヘビーメタルなんて全く好きではありませんでしたし、始まって5分程で劇場を出ようか否か迷ったほど、退廃的で過剰なパフォーマンスに嫌悪感を抱いていたにもかかわらず、いつの間にか中年男たちが必死で夢を追いかけ生きる姿に引き込まれ、最後にはポケットティッシュを使いきってしまいました」とコメントを寄せている。

 もう一つの特別部門『蘇る名画』は、選考委員の映画批評家・山根貞男氏が昨年の名画座のプログラムから“最も鮮やかに蘇った1本”として、『かも(ニュープリント)』(関川秀雄監督、1965年)を選出した。

 なお、4月17日(土)から25日(土)に東京・シネマヴェーラ渋谷にて『映画館大賞2010セレクション』と題し、上位作品に特別賞受賞作品を交えた特集上映を行う。受賞一覧と上映スケジュールは以下。

1位:『グラン・トリノ』クリント・イーストウッド監督
2位:『ディア・ドクター』西川美和監督
3位:『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』ケニー・オルテガ監督
4位:『愛のむきだし』園子温監督
5位:『劔岳 点の記』木村大作監督
6位:『サマーウォーズ』細田守監督
7位:『母なる証明』ポン・ジュノ監督
8位:『スラムドッグ$ミリオネア』ダニー・ボイル監督
9位:『イングロリアス・バスターズ』クエンティン・タランティーノ監督
10位:『沈まぬ太陽』若松節朗監督

【映画館大賞2010セレクション上映スケジュール】
@シネマヴェーラ渋谷にて
4月17日(土)『グラン・トリノ』
 4月18日(日)『ディア・ドクター』
4月20日(火)『愛のむきだし』
4月21日(水)『母なる証明』
4月22日(木)『ポチの告白』
4月23日(金)『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』
4月24日(土)『かも(ニュープリント)』

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