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仲里依紗「無色透明な女優でいたい」 10代の輝きをスクリーンに焼き付けた『時をかける少女』

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人見知り、でも「最近、インタビュー取材には慣れました。お仕事だから初対面の人でも大丈夫」と仲里依紗。記者もひと安心(C)ORICON DD inc.

 時代と世代を超えて、多くの人々を魅了して来た『時をかける少女』を、実写映画で再び世に送り出すのは、43歳で初めて劇場用長編映画を撮ることになった谷口正晃監督。原作小説の“その後”を描く2010年版で、主人公・芳山あかりを演じるのは女優・仲里依紗。27年前に主演した当時15歳の原田知世に負けず劣らずの瑞々しい姿で、スクリーンを駆け抜ける。ORICON STYLEの取材に仲は、これから先もずっと「何でもできる無色透明な女優さんを目指したい」と語った。


仲里依紗インタビュー(C)ORICON DD inc. 

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 そんな時かけが、細田守監督により2006年に長編アニメーションとして映画化された際、主人公・紺野真琴の声優を仲が務めた。仲はティーン誌のモデルとして活動後、女優に転向、オーディションで真琴役をつかみ、同映画のヒットとともに一躍注目を浴びる。「アニメ版がもし実写化されることになれば、私が演じたいと思っていた」といい、実写版主演の話を聞いて「ぜひ、お願いしますという気持ち」と共に、今回の脚本を読んで「びっくり。まったく新しいストーリーだった。でも、すごく素敵な話だと思いました」と話す。


 同作で仲が演じるあかりは、27年前の『時をかける少女』の主人公・芳山和子の一人娘という設定だ。あかりは交通事故で深い昏睡状態に陥ってしまった母・芳山和子(安田成美)の願いを叶えるため、1974年にタイムリープする。偶然出会った大学生・涼太(中尾明慶)と行動をともにするうちに、ほのかな恋心が芽生え始める。二人の距離は徐々に近づくが、別れの時間はすぐそこに迫っていた。出会うはずのなかった恋の行方は…。


 いざ、演じるとなると「不安でプレッシャーもありました。一生懸命やるしかないと思いました」と振り返るが、役作りに悩むことはなかった。仲の芝居はいつも「撮影現場の雰囲気で自然に出てくる」からだ。70年代の東京にタイムリープしてしまったあかりの驚きは、そのまま仲自身の驚きでもあった。「セリフにもありますが、当時の学生は銭湯代がもったいないから毎日お風呂に入らないなんてことが普通だったなんて、信じられない」と無邪気に話す。


◆今回は主役、私が引っ張らなくちゃと思った


出会うはずのなかった涼太(中尾明慶)との恋の行方は?


過去と現在をつなぐ象徴として登場する桜並木


原作小説では中学生だった芳山和子の38年後は、薬学者でシングルマザー。安田成美が大人になった和子を好演

 あかりが「70年代の男って面倒くさい」とひとりごとを言うシーンがあるが、「私もじれったい人は苦手。はっきりしてって思っちゃう。でも、涼太のように好きなことに夢中になれる人は好きですね」。涼太役の中尾は1歳年上だが「お互い人見知りするタイプだった。プライベートでも私はすごく人見知り。でも、今回は私が主役だし、みんなを引っ張っていかなきゃいけないと思って、積極的に話しかけるようにしました。中尾くんって、若い頃の明石家さんまさんに似ているよね〜とか(笑)」。守ってあげたくなる妹キャラに見えるが、いざという時には頼れる芯の強さを併せ持つ。


 昨年10月、20歳になった。10代でやり残したことは、強いて言えば「遊び」だった。“時かけ”の撮影をしていた昨年3月頃、「あと半年で10代が終わってしまうと気づいて、友達と遊ばなきゃ、と思いました。10代の頃は、ファミレスに行くのが大好きだったんですよ。週5日は通って、友達と会ってドリンクバーの飲み物だけで時間を過ごしていた」と過去形だ。「20歳になったらパッタリ行かなくなりましたね…仕事が忙しくなったせいもありますけど…。何か、引きこもっています(笑)」。


 “時かけ”撮了後は、三池崇史監督の『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』(5月1日公開)のヒロインに抜擢され、“時かけ”の制服姿とは180度異なるセクシーなコスチュームを着こなし、歌やダンス、ワイヤーアクションに挑戦した。同作のキャラクター名義でCDデビュー(4月21日)も控える。さらに、4月クールの新ドラマ『ヤンキー君とメガネちゃん』(TBS)では、三つ編み&メガネ姿で元伝説のヤンキーというユニークなヒロインを演じる。


 話題作への出演が続き、すっかり売れっ子女優となったが、本人は「いや?」と首をかしげる。マイペースな性格なのか、少しも気取りや気負いがない。「清純派とか、イメージで枠にくくられるのは嫌。無色透明でいたいです。何色でもなく何色にもなれる、何でもできる女優さんを目指したい」と抱負を語った。


仲里依紗 なか・りいさ


1989年10月18日、長崎県生まれ。祖父がスウェーデン人のクォーター。ティーン誌のモデルとして活動後、女優に転向。2006年、『アイランドタイムズ』(深川栄洋監督)で映画初出演。劇場用アニメーション『時をかける少女』で、ヒロイン・紺野真琴の吹替えを務め、一躍注目を浴びる。主な出演映画に2007年『渋谷区円山町』(永田琴監督)、2008年『ちーちゃんは悠久の向こう』(兼重淳監督)、『ガチボーイ』(小泉徳宏監督)、『純喫茶磯辺』(吉田恵輔監督)、2009年『パンドラの匣』(冨永昌敬監督)。TVドラマは『ハチワンダイバー』(フジテレビ系・2008年)、『神の雫』(日本テレビ系・2009年)、『任侠ヘルパー』(フジテレビ系・2009年)。

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『時をかける少女』

(C)映画「時をかける少女」製作委員会2010


【STORY】
 高校卒業を目前に控えた芳山あかりは、母・和子が薬学者として勤める大学にも無事合格し、新たな生活に胸を弾ませていた。ところが、和子が交通事故に遭い、事態は一転。「過去に戻って、深町一夫に会わなくては…」と必死に訴えながら昏睡状態に陥った母の願いを叶えるため、和子が開発した薬を使って1972年4月にタイム・リープすることを決心する。
 時空を飛び越えたあかりは、過去の世界に到着。しかし、そこは1974年2月。行き先を間違ってしまったあかりだが、偶然出会った映画監督志望の大学生・涼太とともに深町一夫探しを始める。四畳半一間のアパートに同居し、涼太の映画製作を手伝ううちに、あかりは涼太に恋心を抱き始めるが・・・。

監督:谷口正晃
出演:仲里依紗 中尾明慶 安田成美
青木崇高 石橋杏奈 勝村政信 石丸幹ニ
原作:『時をかける少女』筒井康隆著(角川文庫、角川つばさ文庫刊)
配給:スタイルジャム

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