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「第82回米アカデミー賞」ノミネート発表 最多9部門に『アバター』『ハート・ロッカー』

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 米映画芸術科学アカデミーが主催する『第82回アカデミー賞』のノミネート作品が2日、発表された。昨年まではノミネート枠が5本だったことで『スラムドッグ$ミリオネア』(ダニー・ボイル監督)のように、近年の作品賞には独立系スタジオによるアンチ・ハリウッド的作品の受賞機会が多かったが、今回は同賞創設当初の1936〜43年(第9〜16回)と同じくノミネート枠を10本に拡大したことで『アバター』、『マイレージ、マイライフ』など、まさに“ハリウッド”というべき作品が揃った。今年の最多ノミネート作品は、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』とキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』で作品賞、監督賞、撮影賞を含む9部門にノミネートされた。

世界各地で大ヒット中の映画『アバター』も『第82回アカデミー賞』にノミネート 

世界各地で大ヒット中の映画『アバター』も『第82回アカデミー賞』にノミネート 

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 同映画賞は、毎年1月1日から12月31日までに連続1週間以上、米ロサンゼルスの商業劇場で公開された作品の中から、最も優れた作品や映画人を決定する米国の映画界最大のイベント。昨年2月に行われた前回のアカデミー賞では、滝田洋二郎監督の『Departures おくりびと』が外国語作品賞、加藤久仁生監督の『つみきのいえ』がアニメーション短編賞を受賞している。

 革新的な3D映像を実現し、世界各地で大ヒットしている『アバター』は、先月発表された第67回ゴールデングローブ賞で作品賞、監督賞をダブル受賞しており、ハリウッド映画史上初となる全世界興収20億ドルを突破(約1836億円、2月1日現在)。今回のアカデミー賞の最有力候補に挙げられている。

 55歳のキャメロン監督が、映画第3の革命といわれる3Dで勝負をかけた『アバター』に対し、ハリウッド作品の伝統ともいえるストーリー性に富んだ作品でノミネートされたのが32歳のジェイソン・ライトマン監督『マイレージ、マイライフ』(3月20日公開)。ジョージ・クルーニーを主演に迎え、マイルを貯めることだけが生きがいの中年男性が、人とのつながりに気づく人間ドラマを描く。

 『ハート・ロッカー』(3月6日公開)は、世界で最も危険な仕事の一つ、イラクで活動するアメリカ軍の爆発物処理班のある兵士を追った物語。ジャーナリスト兼脚本家でもあるマーク・ボールが自らの取材をもとに脚本を執筆した。

 ほかに作品賞には、『しあわせの隠れ場所』『第9地区』『17歳の肖像』『イングロリアス・バスターズ』『プレシャス』『A Serious Man(原題)』『カールじいさんの空飛ぶ家』がノミネートされた。また、長編アニメーション部門でのノミネートが期待されていた宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』はノミネートを逃した。

 オスカー像が贈られる発表・授賞式は3月7日夜(日本時間8日午前)、ロサンゼルスで開催され、日本ではWOWOWが独占生中継する。

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