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宮沢りえ、母親になっても「安定したくない」と意欲



 映画『オーシャンズ』は、『WATARIDORI』(2001年)のジャック・ペラン監督が、同作のために開発した世界初の各種テクノロジーを駆使して、海とそこに住む生き物たちの生命の躍動を前人未到の大迫力の映像で伝える、製作費70億円をかけた史上最大の海洋ドキュメンタリープロジェクト。その日本語版のナレーションを担当した女優・宮沢りえに感想などを聞いた。


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◆環境映画を超えた新しいドキュメンタリー


受け答えが正確で、人を楽しませる気配りをみせながらインタビューに応じた宮沢りえ

――日本語ナレーションに挑戦した感想は?
【宮沢】(オリジナル版の)ジャック・ペラン監督のフランス語のナレーションが厚みのある声でとても素敵で、日本語にしない方がいいんじゃないかしら? と思ったくらいでした。映像が全てを語ってくれるので、それを邪魔しないように、謙虚に、観る人が私の声に気をとられないようにと、優しくなじむ声を出せたら、という気持ちでした。


――お気に入りのシーンは?
【宮沢】これから観る人に先入観を持たれたくないのですが…、一番印象に残っているのはアザラシの親子のシーンで、子どもが初めて水に入る時にすごく戸惑っていて、それを親が見守っているんですね。生き物が新しいことにチャレンジするときの恐怖とか、覚悟を決めて飛び込んでいくエネルギーとか、それがとても印象に残っています。親アザラシが本当に慈愛に満ちた思いで子を見つめているように感じて。まだまだ私自身も育てたいと思っている慈愛というものを、当たり前のように持っている生き物たちにすごく感動しました。



宮沢りえ

――映画とシンクロする記憶はありますか?
【宮沢】海というより、子供の頃、遠足で初めて行ったサンシャイン国際水族館(東京都豊島区)の思い出がよみがえりました。水槽の中の生き物を見て、「これ、電池で動いているの?」と思ったくらい、1つ1つの水槽に知らない世界を見て行った。知らないものを知る恐ろしさ、楽しいだけじゃない興奮をリアルに覚えている。この映画にもそれと同じ興奮を感じました。


――地球環境に問題意識を持った強いメッセージも込められていますが・・・
【宮沢】実は、ナレーション原稿の最後にとても強いメッセージがあったのですが、謙虚さが欠けているように思えて、少し言葉を変えてもらったんです。この映画には海の美しさ、恐ろしさ、優しさ、激しさが描かれています。それを私たちは知らなければいけない、残していかなければいけないとも思う。でも、私は環境問題だけをテーマにしていないところが、この映画の面白さだと思いました。海の生き物の美しさだけに感動できる映像の強さ、作品としてすごく優れた新しいドキュメンタリーだと思います。


◆海の生き物になるなら人魚になりたい


映画『オーシャンズ』のワンシーン<アザラシ>


同<サメ>


同<エイ>


同<クラゲ>

――海の思い出は?
【宮沢】すごくいっぱいあります。エーゲ海をクルージングした思い出とか、ハワイの海も印象に残っているし…。小学2年生の頃に海で溺れたこともあった。海って恐いんだと思ったけど、夏休みには毎日のように行っていましたね。祖父が住んでいた鎌倉の海です。自分にとってはそれが一番大きな思い出かも。


――出産を経験して何か心境の変化を感じていますか?
【宮沢】自分中心だった生活が子供中心になって、大変なこともあるけれど、私自身も成長できていると感じています。母親になって、ここで安定したくないというか…。仕事に対して留まりたくない、挑戦したいという思いも強まりました。多少、我慢しなければならないこともあるし、自分の時間を作るのにエネルギーもいるけれど。


――お子さんといつか共演してみたいと思いますか?
【宮沢】彼女次第です。ただ、女優は中途半端な気持ちではできないので「すごく大変だよ」と言うと思います。言わなくても、私を見て育つからわかると思いますけど。


――海の生き物になるなら何になりたいですか?
【宮沢】マグロは人に食べられちゃうから嫌だな(笑)。人魚がいいな。人間のままで、下半身だけ泳ぎやすい魚の姿のいいとこ取りで。それなら、シャチにも食べられることもない(笑)。


――映画の冒頭にもあるように「海って何?」と子供に問いかけられたら、何て答えますか?
【宮沢】海が真っ青に見える時、空も真っ青で、夜になって真っ暗らになると、海も真っ黒に見える。ロケットに乗って未知なる宇宙に探求に出かけるとか、宇宙のことが注目されるたびに、いつも私は地球の海にも未知なる世界、人もカメラも入れない世界がまだまだあるのになって、思っていました。だから、「空と同じくらい未知なる素敵な世界なんじゃない?」と、子供に答えるかな(笑)。私の中でも答えの出ない世界だし、劇中に登場する博士のようにうまくは説明できないな。


宮沢りえ
1973年4月6日生まれ。
1988年『ぼくらの7日間戦争』で映画初出演。以降ドラマやCM、映画、舞台などで、幅広く活動。6年ぶりの映画出演となった2001年の『釣りバカ日誌12』以降、2001年香港映画『華の愛 遊園驚夢』でモスクワ国際映画祭・最優秀女優賞を受賞。2002年『たそがれ清兵衛』でブルーリボン賞助演女優賞など主要映画賞8冠を達成。女優としての活躍は目覚しい。また本作が出産後初めての作品となる。
『オーシャンズ』

【ストーリー】
「海とは―」 本プロジェクトはそんな途方もない問いかけに答えるための人類の挑戦であり、“海”という名の大いなる生命体の知られざる奇跡と、そこに息づく驚異の生物たちに出会うための時空を超えた旅である。

監督は前作『WATARIDORI』(2001年公開)で飛行する鳥に平走して撮影するという斬新なスタイルを確立したジャック・ペラン。最高のスタッフと最高の技術を結集し、本作のために開発された世界初のテクノロジーに支えられ、前人未到の大迫力の映像を捉えることに成功した。

監督:ジャック・ペラン、ジャック・クルーゾー
ナビゲーター:宮沢りえ
配給:ギャガ
2010年1月22日(金)より全国ロードショー

(C) Galatee Films - Pathe Production - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - Les Productions JMH - TSR (C) Pascal Kobeh (C)Roberto Rinaldi

公式サイト予告編
 
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  • 映画『オーシャンズ』1月22日より全国公開(C) Galatee Films - Pathe Production - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - Les Productions JMH - TSR (C) Pascal Kobeh (C)Roberto Rinaldi 
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