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主演俳優サム・ワーシントンが語る『アバター』のココがスゴイ!


(C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.

 世界興収歴代No.1(約1800億円)の映画『タイタニック』から12年。ジェームズ・キャメロン監督の最新作『アバター』がいよいよ、12月23日より全国で公開される。


 構想14年、製作に4年を費やした同作は、地球からはるか離れた惑星パンドラの舞台設定のすべてをキャメロン監督が創造したオリジナル作品。その独創性豊かなストーリーと自ら開発した最先端の映像技術による新次元の3Dの美しさが話題となっている。


 【特別映像】脚本=ジェームズ・キャメロン、ナレーター=シガーニー・ウィーバーで紹介する神秘の惑星“パンドラ”>>

 キャメロン監督は最後の最後まで同作の仕上げにこだわり、英・ロンドンでワールドプレミアが行われたのはなんと12月10日(現地時間、以下同)。18日からの全米公開を前に、15日発表された米アカデミー賞の前哨戦『第67回ゴールデングローブ賞』ドラマ部門で、作品賞、監督賞、作曲賞、オリジナル主題歌賞の計4部門でのノミネーションを果たし、早くも賞レース戦線の主役に躍り出た。


 この前代未聞ともいえる『アバター』熱。その見どころを主演のサム・ワーシントンに聞いた。


◆無名のオーストラリア人俳優を主役に抜擢したキャメロン監督はスゴイ!


映画『アバター』のワンシーン (C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.
――主役に抜擢され、どのようなプレッシャーを感じていましたか?


【サム】 僕みたいな無名のオーストラリア人を起用するなんて、キャメロン監督はどうかしてしまったのではないかと、僕自身も思ったほどだよ。あまりに僕の名が知られていなかったので、製作サイドを説得するのに6ヶ月もかかったらしい。その間、ジムはずっと僕を支持してくれたし、撮影に入ってからも外の雑音を気にしないで毎日、映画作りに集中できた。プレッシャーも感じていません。役者として自分で何をやっているか分からないまま、監督の指示通り全力を尽くしました。でも、この映画の真の主役は『パンドラ』という惑星です。僕はその惑星への旅に参加できたラッキーボーイの1人に過ぎない。キャメロン監督が作り上げたこの素晴しい世界の一部であることにとても誇りに感じています。


――キャメロン監督は日本でも凝り性、妥協しない監督として有名ですが、仕事をしてみていかがでしたか?


【サム】 キャメロン監督はディテールの王者。細部にこだわる人で、ディテールを細かく描けば描くほど、ストーリーはよりリッチになっていく。感情を揺さぶる要素も綿密になり、キャラクターの個性も深く掘り下げられていくし、さらに映像技術、テクノロジーの面でも、どんどん不可能を可能にしていくんだ。そして、ジムは支配者ではなく、常にみんなの協力者だった。今までに出会った映画監督の中で一番の演出家、演技指導者という感じがした。一緒に映画を作りながら、まるで戦友というか、一緒にパンドラという惑星に旅行に行った仲間のような感覚。もし、昔のジムと違うと思った人がいるなら、きっと年をとって優しくなったんだよ(笑)。


――時間もお金も費やしてこの映画『アバター』を完成させたキャメロン監督の真意は何だと思いますか?


【サム】 ジムのプランというのは、人々を劇場に戻すことだったんだ。今、DVDで自宅のテレビやネット配信でコンピューターで映画を見ることができるけど、劇場で映画を観るというのは一種のイベントであり、その空間で体験しなければわからない世界があるってことを、ものすごく巨大な3Dの映像世界を作って知らしめたかったんだ。昔、彼は『タイタニック』で伝説の豪華客船に観客を誘い、今度は地球のはるか彼方、宇宙に連れて行ってくれる。それも、劇場でしか味わえない体験としてね。


◆微妙なニュアンスまで再現するキャプチャー技術がスゴイ! 」


映画『アバター』のワンシーン (C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.
――今作はこれまでに見たことがない3D映像が“売り”の一つ。どのように撮影したのですか?


【サム】 モーションキャプチャーのための撮影に9ヶ月間を費やした。マジックテープがたくさん付いているウエットスーツのような服を着て、何もないグレー一色のステージで演技をしたんだ。例えば、何かが爆発して飛ばされるシーンでは、ボールを投げてもらい、それを避けるところをキャプチャーしたんだ。その場にいろいろなものが“あるつもり”で、自分と相手の俳優だけで芝居する。それは演技の基本だし、演技の本質に戻ったような感じだった。様々な動作を工夫して再現していったんだけど、かなり楽しかった。5歳児になったつもりで、いろいろ想像しながら演技をする。それは、大変ではなくて、むしろ自由な開放的な感じがした。イマジネーションだけの世界から出たくないと思ったほどさ。


――完成した作品を見た感想は?


【サム】 全部自分の動き、自分の表情だと思ったよ。微妙なニュアンスまでキャプチャーされていてビックリした。ファンタジーワールドをリアルに感じさせることが出来たと思うよ。僕らの動作をキャプチャーしたデータを使って描かれた惑星パンドラの生き物は、アトラクティブで魅力的。それと、おしりが可愛いんだ(笑)。



映画『アバター』のワンシーン (C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.
――映画『アバター』後に出演した作品の公開が控えています。あなたの俳優人生は大きく変わりましたね。


【サム】 いい方向に自分の人生が変わって、本当にありがたいと思っています。いいペースで仕事ができているので、キープしていきたい。俳優の仕事は有名になりたいからやっているわけではなく、ベストを尽くすことにやりがいを感じるからだ。今回はキャメロン監督がOKしてくれるように自分のベストを尽くしました。キャメロン監督が言っていたのは「この映画が君の最終目標になっちゃいけない。これがキャリアの始まり。これから先は、僕は傍にいないから、自分でやっていきなさい」と。だから、自分でどんどん仕事を続けて、向上していきたい。それに、僕はもともと違う世界に行くのが好きなんですね。『アバター』はパンドラという惑星だったし、『Clash of the Titans』(ルイ・レテリエ監督、2010年公開)では、ギリシャの海底。それが俳優という仕事のラッキーなところだと思う。違う世界に行って、違う人になって、そこで学んできたものが自分に還元されるんだ。


――では、地球上に自分のアバターを作れたら何をしたいですか?


【サム】 おぉ、何て質問だ! 何でもいいなら…(回答に困って)、女子トイレの鏡にリンクしてみたいな。そこで、女性同士がおしゃべりをしているのを聞いてみたいし、お化粧している様子を見てみたいかな(笑)。


――最後に、日本の映画ファンにメッセージを。


【サム】 映画は1度作ってしまえば永遠に残るものです。それこそ、ずっとずっと続くものです。尊敬をこめて申し上げますが、キャメロン監督は血と汗と涙、全てを映画に注ぎ込みます。毎日毎日撮影して、毎日毎日彼は自分の中の血と汗と涙を注ぎ込んでいましたし、僕もそれを捧げたつもりです。皆さんがこれからスクリーンで見る『アバター』は、彼の心の中にあるもの、想像力の全てで描かれたものです。そして、キャメロン監督は俳優のベストの演技を撮ります。俳優たちもベストを尽くしました。観客の皆さんにそれを受け取っていただければ嬉しいです。


サム・ワーシントン

 1976年8月2日生まれ、オーストラリア出身。1998年、シドニーのオーストラリア国立演劇学院(NIDA)を卒業。舞台で活躍後、オーストラリア映画の『タップ・ドッグス』(00)で映画デビュー。国内の映画、ドラマに出演し、『Somersault』(2004年)ではオーストラリア映画協会賞(AFI)の主演男優賞を受賞した。

 2002年公開の『ジャスティス』以降、ハリウッドでも活躍するようになり、『The Great Raid』(2005年)、『Rogue』(2007年)などに出演。『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)の“ジェームズ・ボンド”役でダニエル・クレイグに対抗してスクリーン・テストを受けたが、残念ながら落選。しかし、この経験が生かされ、『タイタニック』(1997年)以来となるジェームズ・キャメロン監督の新作映画の主演に抜擢された。そのほか最近では、ターミネーター・シリーズ『ターミネーター4』(2009年)に出演し、マーカス・ライト役で、クリスチャン・ベイルと共演。

 今後の待機作には、2010年公開予定の『Clash of the Titans』(ルイ・レテリエ監督)で主役のペルセウスを演じるほか、キーラ・ナイトレイと共演した『Last Night』(2010年)、ヘレン・ミレンと共演した『The Debt』(2010年)がある。
『アバター』

(C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.

【ストーリー】
 22世紀、人類は地球から遠く離れた衛星パンドラで〈アバター・プロジェクト〉に着手していた。この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体〈アバター〉を創ることで、有毒な大気の問題をクリアし、莫大な利益をもたらす鉱物を採掘しようというのだ。この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったが、〈アバター〉を得て体の自由を取り戻す。パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちるジェイク。しかし彼はパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられていく……。

監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
製作:ジョン・ランドー
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:シガーニー・ウィーバー サム・ワーシントン ゾーイ・サルダナ スティーヴン・ラング ミシェル・ロドリゲス ジョヴァンニ・リビシ

配給:20世紀フォックス映画

12月22日(火)3D特別前夜祭開催(一部劇場を除く)
12月23日(水・祝)TOHOシネマズ日劇ほか全国拡大公開
公式サイト



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関連写真

  • 映画『アバター』のワンシーン 12月23日(水・祝)TOHOシネマズ日劇他にて全国超拡大ロードショー (C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved. 
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  • ジェームズ・キャメロン監督 映画『アバター』12月23日(水・祝)TOHOシネマズ日劇他にて全国超拡大ロードショー (C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved. 
  • ジェームズ・キャメロン監督とサム・ワーシントン(C)2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved. 

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