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桑田佳祐、AAAライブで“ひとり国際映画祭” 初フライングも敢行

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 歌手の桑田佳祐が2日、神奈川・パシフィコ横浜で11月30日から開催されたエイズ知識啓発ライブ『桑田佳祐 Act Against AIDS(AAA)コンサート2009』の最終公演を行った。17年目を迎える同ライブは今回、『映画音楽寅さん チャラン・ポランスキー監督・脚本・主演「男はしたいよ」』と題され、初のフルオーケストラを引き連れた桑田が数々の“映画音楽”に挑戦した。映画『雨に歌えば』の名シーンを再現する場面で、傘を持ちながら「SINGIN’IN THE RAIN」を熱唱した桑田は、デビュー31年にして初のフライングを敢行。上空約5mを旋回してみせ、3日間で合計1万4000人の観客を魅了した。

 昨年は“ひとり紅白歌合戦”と銘打ちテレビの世界を表現した桑田が、今年は“ひとり国際映画祭”で魅せた…そして飛んだ!

 「さよなら、さよなら、さよなら…」が代名詞の映画評論家の故・淀川長治さんを連想させる道頓堀川長治に扮した桑田がスクリーンに登場。「チャランポランの映画人生の集大成です」と紹介し、ステージの幕が上がると、約2時間半にも及ぶ“ロードショー”がスタートした。

 満を持して現れた桑田は、エイズの年間の新規感染者と患者数が毎年過去最高を更新し続ける日本の現状を「毎年、いつ無くなるのかなって思う。17年目ですけど、始めた当初は3、4年で終わるのかと思った」と憂いながらも、「状況としては悪いけど、でも楽しんでやっていきたい。来年ネタありませんけど」と笑いを交えて活動の意欲を語り喜ばせた。

 黒澤明監督作品『生きる』(1952年)をはじめ、『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)、『男はつらいよ』(1969〜95年)など洋邦の名作から、最近では『20世紀少年』(2008〜9年)まで様々な年代の名作の映像をバックに、メガホンならぬマイクを握った桑田は圧巻のショーを展開した。

 20世紀フォックスジャパンのロゴを“AAA”に変えたオープニング映像や、妻で歌手の原由子、お笑いタレント・渡辺直美がビヨンセキャラとしてゲスト出演するなど、細部にまでこだわった演出を随所に散りばめ、観客の視線を釘付けに。見せ場となった本編ラストの大飛行では、スタンディングオベーションを呼び起こし、新曲「君にサヨナラを」(12月9日発売)を含む全41曲を歌い上げた。

 なお収益金は啓発パンフレットの制作にあてられ、全国各地の小・中・高校、保健所でのエイズ教育や、地域イベントに活用される。AAAは、12月1日の「世界エイズデー」に開かれるエイズ啓発運動の一環として93年からスタート。エイズに対し、ひとりでも多くの人に関心を持ってもらい、正しい知識を知ってもらうことを目的に企画され、毎年、多くのミュージシャン、俳優、タレントらが集まり、ライブイベントなどを開催している。

『桑田佳祐 Act Against AIDS コンサート2009』の最終公演で全41曲を歌いあげた桑田佳祐 

『桑田佳祐 Act Against AIDS コンサート2009』の最終公演で全41曲を歌いあげた桑田佳祐 

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