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谷村新司、唐招提寺落慶で“ズブ濡れ”奉納コンサート

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 約10年にわたって行われていた奈良・唐招提寺金堂の修理がこのほど完了し、11月1日から3日間、落慶慶讃法要のラストを飾る芸能として谷村新司の特別コンサート「ネイチャーライブ in 唐招提寺〜昴〜」が行われ奉納された。あいにくの雨だった1日の公演は、谷村が「今日は、雨に濡れることがとても楽しかった子供の頃を思い出して、雨を楽しみましょう」と呼びかけ、屋根のない特設ステージに出ずっぱりで熱唱。中盤には谷村の娘でシンガーソングライターの谷村詩織も登場しライブを盛り上げた。

あいにくの雨となった「ネイチャーライブ in 唐招提寺〜昴〜」初日公演に登場した、谷村の娘で歌手デビューしている谷村詩織(左)後ろは少年少女合唱団 

あいにくの雨となった「ネイチャーライブ in 唐招提寺〜昴〜」初日公演に登場した、谷村の娘で歌手デビューしている谷村詩織(左)後ろは少年少女合唱団 

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 谷村のネイチャーライブはこれまで、東大寺、善光寺など日本の由緒ある寺社仏閣を舞台に歌を楽しむだけではなく、子供たちや和楽器、中国楽器などとのコラボレーションを行うなど自然と音楽の融合を感じるコンサートして行われ高い評価を得てきた。

 雨の中で行われた奉納コンサート初日は、唐招提寺住職の読経ではじまり、その後地元のまつぼっくり少年少女合唱団の童謡メドレーから谷村と合唱団の共演による「夢人」へと続いた。濡れながら歌う谷村を前に、この日唐招提寺から招待された観客が悪天にもかかわらず誰も帰ることなく最後までコンサートを聴き続けていたのが印象的だった。

 谷村は今回の唐招提寺でのコンサートにあたって「魁」という曲を作り披露した。開祖である鑑真和上の日本に戒律を伝えようとした想いを詞に込め、サウンドアレンジには中国の楽器「揚琴」を使用しアップテンポのアレンジに華をそえた。

 中盤では、谷村の娘でシンガーソングライターの谷村詩織もステージに登場し、父と共作した「まるいうさぎ」を歌唱。彼女の安らぎを感じる歌声と和を感じる詞の世界がこの日の空間にはぴったりに感じられた。

 本編最後は谷村の代表曲「昴」。この曲の詞の中には鑑真の生き方と共通する部分も多く、あらためて作品の持つ奥深さを認識させてくれる唐招提寺落慶にふさわしい感動のフィナーレとなった。

「ステージから見ていると雨がむちゃくちゃきれいで、ああこんな中でライブができるなんて幸せだなと感じていた。僕のコンサート歴の中でも、とても印象に残る一夜だった。明日もまた楽しみ」とは初日を終えた谷村の感想。

 そして、天気はまさに自然と闘い共に生きた鑑真和上の生きざまをあらわすかのように2日目は北風と雪、そして最終日は月がステージを照らすという、3日ともそれぞれ違う天候でのまさにネイチャーライブとして幕を閉じた。

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  • あいにくの雨となった「ネイチャーライブ in 唐招提寺〜昴〜」初日公演に登場した、谷村の娘で歌手デビューしている谷村詩織(左)後ろは少年少女合唱団 
  • 唐招提寺金堂で行われたライブ 
  • 父娘でステージに 
  • 雨の中熱唱 

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