左から大川内利充、高良健吾、渋川清彦、伊藤淳史、斉藤和義 |
3月20日公開の映画『フィッシュストーリー』で、物語の鍵を握るパンクバンド“逆鱗”が、劇中の役柄そのままにCDデビューする。“逆鱗”のメンバーを演じたのは、俳優の伊藤淳史(ベース)、高良健吾(ボーカル)、渋川清彦(ドラム)と、ロックバンド・Drive Farの大川内利充(ギター)の4人。劇中で逆鱗が歌う曲は、ミュージシャンの斉藤和義がプロデュースを手がけた。
そんな逆鱗が、プロデュースの斉藤とのコラボアルバムという形でCDデビュー(2月25日発売)する。映画では“まったく売れなかった”という設定だが、現実の世界で彼らの音楽は受け入れられるのか? デビューを控えた逆鱗メンバーと、彼らの音楽プロデュースを手がけたミュージシャンの斉藤和義が報道陣のインタビューに応じ、「20年後に1位が取れたら・・・」と物語の“再現”を目指す意気込みを語った。
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映画『アヒルと鴨のコインロッカー』(07)に続き、伊坂幸太郎の短編小説『フィッシュストーリー』を中村義洋監督が再び映画化。今作は、1975年の発売当時にはまったく売れなかった4人組のパンクバンド“逆鱗”の曲が、めぐりめぐって2012年の地球滅亡の危機を救うという、おとぎ話のようなストーリーだ。
――CDデビューを控えた、今の心境は?
伊藤:映画の撮影に入る前から4人で練習していて、“デビューしたいね”“ずっと、バンドやっていきたいねっ”と冗談半分に言っていたけど、実際にデビューすることになったのは正直、驚きだったし、嬉しさもあるんですけど、プレッシャーも同じくらい感じていますね。前向き、思い切ってやってやろうという気持ちですね。
高良:緊張はすごくしていますが、最初で最後だと思うので、この経験を楽しもうという気持ちになっています。
大川内:待ち遠しいですね。
渋川:俺は別にそんな・・・(笑)。“デビューだ、ヤッター”とか、そういう感じではないですね。やっていて、楽しいですからね。
――伊藤さんは楽器の経験は?
伊藤:まったくのゼロからのスタートでした。楽器の持ち方とか、弦の押さえ方とか、そういったことから習いました。どんなことがあっても毎日ベースに触るようにしていましたね。泊まりがけの仕事にも持って行きました。みんなの足ひっぱるわけにはない。バンドリーダーは、一応僕なんで(笑)。みんなを引っ張っていかないといけないという思いもあったし。とにかく2ヶ月間、必死で練習しました。
――大川内さんは映画初出演でしたが、ご覧になった感想は?
大川内:完成した映画をすでに2回見ているんですけど。1回目は緊張しすぎて、映画の内容を覚えていなくて。2回目でやっと、こういう映画だったのかというのがわかった(笑)。でも、自分の顔はまともに見れませんでした。初めての経験だったので、“すげ〜な、映画って”。それが率直な感想ですね。
◆「FISH STORY」に込めた俺らの思いよ、届け!
――役作りや撮影中のエピソードなどを教えてください。
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渋川:練習の後は、毎回飲みに行きましたね。それも本当のバンドマンになりきるために、ちょっと意識してみんなを誘いましたね。
高良:居酒屋での会話も練習を重ねるごとに、あそこもっと速くしようとか、さっきの演奏はズレていたよとか、本格的になっていくのが可笑しかった。
伊藤:僕は、今回は役作りをした感覚がない。4人で顔を合わせて最初にやったことといえば、音合わせだったし。週2〜3回集合して、練習して、その後、飲みながら、曲について、音について話している。映画や芝居の話をした記憶がないまま、一つの作品が出来上がっていたので、これ以上ない役作りの環境だったと思います。
――デビューの手ごたえは?
斉藤:映画の中でも“逆鱗”のシーンはドキュメンタリーっぽい感じがあって、劇中のバンドとは思えないくらい、本当に実存するパンクバンドになっている。音を聴いても、この4人の音になっている。自分たちで曲でも作ったらいいんじゃないの?
大川内:天下狙いますよ(笑)。
渋川:映画のストーリーみたいに、20年くらい経ってから1位取れればいいんじゃない?それまで、ランキングの下の方にずっと入り続けているとか。
斉藤:本当に20年以上経ってから脚光を浴びたりして。
高良:地球の危機を救っちゃうかもしれないですね。
伊藤:テレビだと視聴率、映画なら興行収入、CDにもランキングがあるけど、そこで上位になることを目指してやっているわけではない。でも、聴いてくれた人、見てくれた人が多いにこしたことはないわけで、結果としてランキングが上位であればあるほど、うれしいです。「FISH STORY」に込めた俺らの思いよ、届け!という感じですね。
【1975年】セックス・ピストルズがデビューする1年前。パンクという言葉さえ、日本にまだなかった頃。最後のレコーディングで「FISH STORY」を放った、早すぎたパンクバンド“逆鱗”。【2012年】地球滅亡まで、あと5時間!70年代に全く売れなかった曲「FISH STORY」がめぐりめぐって、世界を救う。原作は伊坂幸太郎の同名短編小説、『アヒルと鴨のコインロッカー』(07年)、『チーム・バチスタの栄光』(08年)などを手がけた中村義洋監督が映画化した。音楽は伊坂と絆の深い斉藤和義がプロデュース。 3月20日(金・祝)より渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー 『フィッシュストーリー』公式サイト>> |
2009/02/18